ミドリノツヅリ

ベランダで育てている植物たちについての覚書。
と、文鳥のこと。
その他のこともたまに書きます。

ダブルファンタジー展

2020年12月27日 | 映画など
少し前に六本木のダブルファンタジーJohn&Yoko展に行ってきました。
コロナ禍でもやっぱりこれは見に行きたいと思っていたので、行けてよかったです。初めは、なんで今やってるのかなとうすらぼんやり思っていたのですが今年で没後40年で、ああそうかと間抜けな反応をしてしまいました。そして、たぶんだいたい知ってる内容だしコロナだし絶対最後のほうで悲しくなるし、どうしようかなとも思っていたのですが、結果的に行ってきてとてもよかったです。その後でNHKの「イマジンは生きている」という番組も見たけどこちらもよかった、やっぱり最後悲しくなったけど。
ジョンのことは十代の頃から大好きなので、もう自分の根っこに近いところにあるものというか、曲を聴かなくても写真や映像を見なくても別にいいような、全部知っているような気になっていました。でも改めてあれだけのボリュームで'80年までを一気に振り返ってみると、やはりいろいろ新しい発見があったり、なんかうろ覚えで曖昧だったことがスッキリしたり、今更ながら胸を打たれたりするのです。そう、彼についてよくよく考えてみたり、久しぶりに曲を聴いたり、詞を思い返したりすると、いつも胸を打たれるのです。音楽家として凄いのは当然だけど、ジョンといえばとにかくもう詞が圧倒的で。息をするような詩、繊細な言葉であまりにも真っ直ぐに本当のことを言う、稀有な詩人でした。生き方がアートでした。
もうとにかくあまりにも愛しているのでロクな言葉もみつからないのです。献花台があったのにお花を用意できなくて残念でした。ひとこと書けるメッセージブックがあって嬉しかった。
今回改めて思ったのがヨーコさんは凄いなということで、イマジンが正式に共作になったのは嬉しいことです。世界中の人たちの心にふたりが蒔いた種は、次の世代にもうけつがれ、イマジンは今もたくさんのひとに愛され歌われている。私はジョンが撃たれた当時7歳で、数年後に彼の歌を知った時もう彼はいなかったけど、やっぱり種は蒔かれたのだなと思います。
あとNHKでもやってたけど当時イクメンとか普通いませんから、あれだけ進んだ夫婦であったのもヨーコさんだからこそ。彼女に応じて変わってゆくジョンの柔軟さも凄いのですが。
そしてもうひとつ、イマジンとかジョンの魂とかダブルファンタジーとかうちにはLP盤しかないものが色々あって、もうプレーヤーもないのにこれはマズイのでは、と今頃思いました。ベスト版ばっかり聴いてごまかしてきたけどやっぱりね。MP3だと個人的になんか違うように思い、CDボックスの値段がとても高いので、持っていないものは中古CDでもいいから買っておくことにしました。本も見つけた時に買わないとすぐなくなっちゃうし、CDもあるうちに買っとかなきゃいつなくなるかもわからない気がする。
そんな感じで、私の最も愛するミュージシャンである彼について改めていろいろ思う機会になった六本木でした。
家にはほかにもいろいろ本があるのにまた今回の図録も買いました。別にモノとかいらないなあとか思っていたくせに、グッズコーナーで買ってしまったマグカップで毎日お茶飲んでます、イラストが可愛くて満足です。
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