最近あんまり映画を観ていませんでしたが久々に観ました。ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」(1972年)。
何年か前「ベニスに死す」を観たんですけど、あれは私はどうしても合わなくて観てるのがしんどくて、今となってはどんな内容だったか記憶も曖昧に。なのでヴィスコンティはどうかなーとは思っていたんですが、ルートヴィヒ二世に興味があったので頑張ってみました。
えーとこれが237分あるっていうんですよね。しかも休憩もないんですよね(もっと昔の映画って休憩があってびっくりしますね)。1日で観きれず、2日かかりました。3日かかるかと思ったけど2日目の深夜までがんばった。
結果的には満足度は高かったです、意外にも。これほど長い作品なのに、すべてのシーンが非常に美しいこと、ほとんど完璧な絵画が動いていくような感じで物語が進行すること、H・バーガーとロミー・シュナイダーの存在感など、これはすごいです。ルートヴィヒ二世はほんとは精神病じゃなかったんじゃないかという説もあるみたいですが(浪費しすぎたから廃位説?)実際はどうなんでしょうね。人物描写としてはエリーザベトは非常によかったと感じました。が、ルートヴィヒの内面をもうちょっと突っ込んで描いて欲しかったような気もする。
あとはこの映画はあまりにも堂々と悠々としていて、スケールが桁違い。本当に桁違い。製作にいくらかかったのですかね?おそろしいですね。まあ実に素晴らしい映画なのですが、でも私個人の好みとしてはちょっと違うなと。もう少し歪んでいたりバランスの悪いような部分もあってあってよいような気がした。けっこう極端な要素があるのがわりと好きなんだと思うんですが、この映画はあまりにバランスが素晴らしく良すぎる印象。というか人間味のある感じ、生身の人間が演じて人間が撮ってる感じがほしいというか、そう言っちゃっていいのかどうか、やや違うような気もしますけども。さっきルートヴィヒの内面をもうちょっと、と書いたけどそれかも。内面の歪みやドロドロ感が足りないと思ったのかも。
いやでもしかし非常に美しい稀有な映画であり、観てよかったなとは思いました。次みるのは「地獄に堕ちた勇者ども」はどうかと思っていますが、どうなんだろうなー。
あっそれとルートヴィヒはイタリア語なんだけど、うん?吹き替えなの?よくわかりませんがこういう言語の違いっていうのは欧州の人は違和感ないのかな?と、いつも思います。
何年か前「ベニスに死す」を観たんですけど、あれは私はどうしても合わなくて観てるのがしんどくて、今となってはどんな内容だったか記憶も曖昧に。なのでヴィスコンティはどうかなーとは思っていたんですが、ルートヴィヒ二世に興味があったので頑張ってみました。
えーとこれが237分あるっていうんですよね。しかも休憩もないんですよね(もっと昔の映画って休憩があってびっくりしますね)。1日で観きれず、2日かかりました。3日かかるかと思ったけど2日目の深夜までがんばった。
結果的には満足度は高かったです、意外にも。これほど長い作品なのに、すべてのシーンが非常に美しいこと、ほとんど完璧な絵画が動いていくような感じで物語が進行すること、H・バーガーとロミー・シュナイダーの存在感など、これはすごいです。ルートヴィヒ二世はほんとは精神病じゃなかったんじゃないかという説もあるみたいですが(浪費しすぎたから廃位説?)実際はどうなんでしょうね。人物描写としてはエリーザベトは非常によかったと感じました。が、ルートヴィヒの内面をもうちょっと突っ込んで描いて欲しかったような気もする。
あとはこの映画はあまりにも堂々と悠々としていて、スケールが桁違い。本当に桁違い。製作にいくらかかったのですかね?おそろしいですね。まあ実に素晴らしい映画なのですが、でも私個人の好みとしてはちょっと違うなと。もう少し歪んでいたりバランスの悪いような部分もあってあってよいような気がした。けっこう極端な要素があるのがわりと好きなんだと思うんですが、この映画はあまりにバランスが素晴らしく良すぎる印象。というか人間味のある感じ、生身の人間が演じて人間が撮ってる感じがほしいというか、そう言っちゃっていいのかどうか、やや違うような気もしますけども。さっきルートヴィヒの内面をもうちょっと、と書いたけどそれかも。内面の歪みやドロドロ感が足りないと思ったのかも。
いやでもしかし非常に美しい稀有な映画であり、観てよかったなとは思いました。次みるのは「地獄に堕ちた勇者ども」はどうかと思っていますが、どうなんだろうなー。
あっそれとルートヴィヒはイタリア語なんだけど、うん?吹き替えなの?よくわかりませんがこういう言語の違いっていうのは欧州の人は違和感ないのかな?と、いつも思います。