ミドリノツヅリ

ベランダで育てている植物たちについての覚書。
と、文鳥のこと。
その他のこともたまに書きます。

一羽飼い

2016年11月22日 | 文鳥
あいちトリエンナーレの展示に使われた小鳥たちの里親会が決まったそうで、健康診断とか治療も行った上での開催だそうで何よりです。
この秋は何だかバタバタしていて、展示のことを知ったのも会期が残り少なくなってからだったのですが、やっぱりちょっと気になっていました。
場所が遠くなので私は展示を見に行くこともできなかったし、諸事情を考えると里親会への参加もできませんが、「2羽目」ということをちょっとだけ考えてしまったのは本当です。
うちの文鳥様はそれは独占欲が強く、雛の時から飼い主にべったりくっついて育ち、3歳半の現在もべったりのまま日々暮らしています。わりと静かな家の中で気ままに暮らし、お客さんが来る家でもないので少数の人間にしか会ったことがなく、たまに知らない人を見ると警戒して大騒ぎします。とにかく飼い主べったりのため、常にケージから出る気まんまんです。
そこへ突然知らない鳥が来たらどうか?というのは、実際やってみないとわかりませんが、攻撃に出る可能性も大きい。友好的に接してくれる可能性も無いとは言えませんが、いがみあう可能性とお互いのストレスを考えるほうが重要です。住宅事情から別々の部屋で飼うこともできないし、今回の里親会の鳥たちは荒鳥なので手乗りとはまた勝手がだいぶ違うだろうし、実家帰省のときは1羽でも大変なのに2羽連れて帰らねばならないのです、一体どうやって?(「文鳥様と私」の今市子さんの、8羽とか連れていく帰省の話が尋常でなく本当にすごいと思う私)
そういうことを考えると2羽目が無理なことは最初からわかっており、自分にその意志もないこともわかっているのです。が、ちょっとだけ考えてしまったんです。
手の中におさまってしまう小さな鳥をもう1羽迎えられるかどうか、重さがたったの25gくらいしかない小鳥をもう1羽増やせるかどうかということ。それは、その人の生活環境、住環境によっては本当に真剣に考えないといけないことなのです。人によってはですが、小さいからって簡単に増やせるものでは全くないのです(何羽も飼っている人もいてちょっとくらい増えてもOK!の人もいるだろうし、それはそれでスバラシイことです)。
100羽近くの小鳥を一挙に入手し、芸術作品の一部として使うということを今回はどのように考えていたのか?というのがやっぱり非常に疑問でした。芸術作品に生き物を使うなら本当に注意して行うべきと思うし、生き物のほうがちゃんとケアされていない場合、またひどい場合は犠牲になるような場合、その芸術の意味も全くなくなるんではないか、とこの頃は思うようになりました。
でも今回は展示中にも見た人の声をうけて色々と環境改善もしてくれていたようですし、結果的に良い流れで落ち着いたんじゃないかなと思うから良かったです。鳥たちがみんな快適な環境で暮らせるようになるといいですね。
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最近見た映画

2016年11月21日 | 映画など
最近ツタヤさんで借りて見た映画の話です。今年はあんまり見ていないんですよね。
結構長かった実家滞在中に、夜とかはずーっと「学ぶ」系の本ばかし読んでいたために(特に何かアヤシイような学びではなく。学生時代にちょっとだけ講義を受けたことのある先生の本などをずーっとみっちりと読んでいた)その反動だと思うのですけど、いきなりインディ・ジョーンズの「クリスタル・スカルの王国」が見たくてたまらなくなり、自宅に帰ったら絶対に見ようと思っていました。そして見ました、インディ・ジョーンズの映画を4本。映画は4本で全部なのかな?とても楽しかったです。たぶん昔全部見ているんですけど、筋とかかなりの部分を忘れていたので再び新鮮に楽しめてよかったです。
それで思ったのは、あれってばんばん人が死ぬのですよね。もうほんとなんにも気にしないでその他大勢の人々がばんばん死ぬ。そんなこと昔はひとつも気にならなかったんですが、このあいだ再び見たらそれがむやみと気になって。考えてみたら実に野蛮な話なわけで、その野蛮さを微塵も気にしなくていい映画なわけです。気にする方が変な感じなんですけども、ちょっと考えてしまったんです、私たちはその野蛮さを疑いもなく受け入れて楽しんできた世代なわけで、別にそれでいいんですけども。今もたくさん人が死ぬ作品ってすごく多いようだけれど、ああいうのとは質が違う野蛮さのことです。それで、特に結論は無いんですが…野蛮さや繊細さということに関してたぶん時代が変わってきているのだろうなと思った、そして年齢を重ねた私の意識も変わっているのだろうなと思った、それだけなんですが。
あとはここのところ冒険物とミステリーと怖いものしか見られない状態に入っているので、インディ・ジョーンズに続きハムナプトラシリーズを見ました。そしてオーメンを見て(3まで見た。今回見たらちょっと細かいところで甘いと思う部分もあったけど昔から結構好き)、今は石坂浩二の金田一耕助シリーズを見ています。金田一シリーズといえばNHKへの恨みを思い出すのですが、以前住んでいたマンションが勝手にNHKのBSも映ってしまうマンションで、そのBSでたまたま金田一シリーズをやっていたので連夜見ていたのです。そこに住んでいた間BSで見たものといえばほぼその金田一シリーズだけ。ほぼそれだけ!なのに、映るからってBS料金を徴収されていたのですごく根に持っている。
あとそういう系以外で見たのは「ソフィーの選択」、これはとてもよかったです。メリル・ストリープは何をやってもうまい、本当にうまい素晴らしい。スタイロンの「ソフィーの選択」は昔私が中学生だったころ友達と一緒に通っていた図書館にあり、多分読んだような記憶がありますがその当時はいまいち響かなかったんだろうと思う。今回映画で見てああこういう話だったのかと思い、関係ないけど当時の図書館通いのこととかも思い出してしまいました。通うの楽しかったなー。
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11/17横浜

2016年11月21日 | その他
先週のことになりますがパシフィコ横浜にてダライ・ラマ法王の講演を聞いて来ました。初めて法王様のお姿を目にし、お声を聞くことができたのは本当に嬉しいことでした。私は何年か前からチベットを応援する気持ちを持っていて(非常にささやかな支援しかできませんが)、そしてダライ・ラマ14世には大変尊敬の気持ちを持っているので(といいますか単にファンであると言ったほうがよいでしょうか)、横浜での講演なら行くことができるので必ず行かねば!と思い、チケットを取ってあったのです。
講演テーマは「思いやりのこころー幸せへの鍵」。人が本来持っている愛と慈悲の大切さ、他の宗教に対する尊敬の気持ちをもつことetc.とてもシンプルな教えです。これからの教育システムの重要性も言われていました。しかし日々生きていれば愛とか思いやりとかそうしたことを実行するのは正直、難しいと感じる時も多い。人間には煩悩があるためにですね。でも、難しいけれども、私たちはそちらの方向へ、正しいと思う方向へ、自力で歩いて行かねばならないのだと思います。お話の後の質疑応答では、なんというかしっかりと人間同士として法王様が聴衆と向き合ってくださっていることが感じられました。ダライ・ラマ法王の人気は、ひとりの人間として世界の人々と向き合い、ひとりの人間としてその稀な運命を受け入れ、強く懸命にそしてしなやかに生きてきたこと、81歳の現在もその姿勢を変えないこと、そうしたことも大きいのではないでしょうか。法王様の著書、対談などを読んだりするとき、私はその強靭な誠実な精神に心から驚嘆します。
残念だったのは、2階席の前の方だったのですがやっぱり遠くて、頑張ってもっと前の席にすればよかったと思ったこと。あと写真NGとのことだったので私はガラケーしか持って行っていなくて、でも途中で法王様が撮影OKだと言われたのでみんながスマホで撮影を始め、しかし私はガラケーのカメラでボケボケの写真しか撮ることができずそれは悔しい思いをしたことですね。
最近よく思うことですが、人を敬う、という気持ちが若い頃の私にはずいぶん欠けていたように思うのです。現法王さまは、私の中にその「敬うこころ」というものを目覚めさせてくれたお一人であるようにも感じています。ダライ・ラマ法王様のご健康と長寿を心よりお祈りしています。
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「すぴすぴ便り」

2016年11月07日 | 文鳥
8年と数ヶ月使ったMacBookがいよいよ買い替えどきの感じになっていたので(唸るし、ブラウザとかも結構前から「サポートされてません」と言われていた)ついに意を決してMacBook Airに買い替えました。こういうのは今は持ち歩き用にどんどん薄くなってるんでしょうか、CDとかのドライブもないんですねー。データ移行はいつも大変。なんとか設定し終えても、新しいのに馴染むまではしばらくかかりますねー。
うちの文鳥様は、こういう機械類には恐れず近寄っていきます。古いMacBookを床の上に置いていたらそっちに引き寄せられて行ったりもしてましたが、新しいのにも平気で乗ったり、すぐキーボードカバー(フン対策として必須ですね)を剥がしに行ったりする。こたつが怖いのに(去年怖かった)何故パソコンとかは怖がらないのか。

えーと本題ですが、先日、楽しみにしていてアマゾンで予約していた立花晶さんの漫画「すぴすぴ便り」が出たので、早速読みました。
前作の「すぴすぴ事情」も好きで、これは一羽飼いの醍醐味といいますか、「文鳥様と私」とはまた別の魅力です。うちも一羽飼いなので、自分ちと重なるところを発見して喜んだり、違うところを比べたりできて楽しいんですよね。
今回「うそ!それ羨ましい!」と思ったのは、すぴさんのツボ巣のエピソード。手を入れると奥に詰めてくれる…と?本当に!?威嚇されない、かじられないんですね?いいなあ…うちは多分威嚇されるんではないかと思うのです、鳥用エプロンのポケット(巣というか縄張りというか)に触るとかじられるので。あーいいなあ。
あとエリンギが白文鳥に似ている、というくだりですが、なるほどねえ。うちは桜(ゴマ)のためか、エリンギはノーマークでしたが、似ていると常々思っていたのはコープで時々買ってる冷凍の白身魚フライの形(ひし形っぽいやつ)です。文鳥キックしてきてガシャーンとカゴにへばりついた時の文鳥の形と、あの白身魚フライのひし形がそっくり。それと手の中で寝てる時の文鳥は北海道銘菓「わかさいも」と感じが似ている。…とは思っていたけどエリンギとはねえ、なるほどねえ、と感心。
そして最後はお別れの話…辛いお話ですがこんなにしっかり描いてくださって、有り難いというか、将来必ず来ることだから参考になります。すぴちゃんは11歳越えたということでほんとご長寿文鳥さんでしたね。こんなにも飼い主さんに愛されて、しかも漫画という形で見知らぬたくさんの読者の人たちにも愛されて、幸せな文鳥生だったと思います。でもやっぱりお別れの話を読むと辛いなあ。

↓前記事に載せた写真、これは東京銘菓「ひよ子」にそっくりだと思うのですが…。
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