海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「自然に返されたパンダが死んだ」と題する『シュピーゲル』の記事。

2007年06月02日 | 環境問題
北京発:三年間、野外での生活の準備をしたシアン・シアンは、二月にもう死んで見つけられたと、木曜日に「新華社通信」は報道した。五歳になるパンダは、2006年4月にウオロン自然保護区で自然に返された。死因についての長期に亘る調査のおかげで、このパンダの運命はようやく明らかになった。
 パンダのシアン・シアンは、調査によると、肋骨骨折と内臓の損傷を蒙っていた。彼が高い木から落下した可能性はある。しかし、科学者達は彼が土着のパンダとの争いに巻き込まれたと信じている。「ひっかき傷や彼の体にある小さな傷は、別のパンダによるものだ」とウオロン保護区のヘン・イは述べた。
 失敗した自然に返す試みは、専門家の意見では、パンダの共同社会が外からやってきたオスを受け入れないことを示している。「われわれは特に大きなオスのパンダは、厳しい自然の中で生き延びる機会があると思ったので、シアンシアンを自然に返すことにしたのだ」とウオロン自然保護区の所長であるリ・デシャンは言った。明らかに、シアン・シアンは脅威だと見なされた。「次にはわれわれはパンダのメスを選ぶだろう。」
 パンダは、世界の絶滅に瀕した動物の一種で、中国にのみ野生で生息している。1600頭と推定されるパンダは、四川省とシャンシー省と広西省に棲んでいる。
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