海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「G8サミットは、気候問題で挫折するかもしれない」と題する『シュピーゲル』紙の記事。

2007年06月01日 | 環境問題
ベルリン発:自分はまだ解決を希望しているが、挫折も否定できないとベルント・プファッフェンバッハは、『南ドイツ新聞』に述べた。ドイツ連邦政府は、何がなんでも妥協すること求めていないと「事務局方」は言っている。そういうわけで、気候温暖化対策についての科学的認識は、水で薄められてはならない。国連が国際的な気候温暖化対策に対する枠組みをつくるという立場は譲れない。
新たな気候協定に対する米国の提案が、国際的な気候政策における国連の役割を弱めることを目指すならば、それは連邦首相が決して越えるであろう赤い線だとプファッフェンバッハは述べた。それは今日、15ヶ国にグローバルな気候目標についての一致を呼びかけたブッシュ大統領の最近のごり押しに対して直接態度を表明してはないけれども。「国連の指導監督は、交渉可能ではない。」
「メルケル連邦首相が、われわれの基本原理を諦めなければならないほどの圧力を加えられるならば、ハイリゲンダムの会合を閉会宣言なしに終了することは、不可避だ」と連邦経済省の次官は、『ターゲス・シュピーゲル紙』に述べた。
アンゲラ・メルケル連邦首相は、サミット参加国に、地球温暖化を最大2度まで制限することを義務づけたいと思っている。そのための中心的な梃子として、彼女は、2050年までに、温室化ガスの排出量を50%だけ削減するという義務をドイツに課した。G8の議長国として、ドイツは、汚染権つきのヨーロッパの貿易体制をグローバルな基礎の上に置こうと努力している。これを米国政府は今日断固として退けたのだ。
[訳者の感想]環境問題を巡ってドイツとアメリカの対立が際だっています。
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