記事の要約:イラクの首相であったイジャド・アラウイは、12月15日に行われた議会選挙後に重大な詐欺行為があったと非難した。何台ものトラックに積まれた投票箱は、これまでイラクを統治してきたシーア派連合に有利なように投票がすり替えられたと、この「イラク国民リスト」という政党の第一候補者は、アンマンで『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に語った。
クルド人が多数を占めるイラク北部でも事態は尋常ではなかった。多くの投票所の投票結果で90%以上の票が「シーア派連合」に投票されたというのは、民主的な結果ではない。「詐欺の非難が解明されないならば、スンニー派は議会のボイコットをすると脅している」とアラウイは言う。彼は国民的統一による政府の形成を期待している。もっともそうなると反対派はいなくなるのだが。「それはイラクの統一のための代償だ。」
しかし、この国を纏めることのほうが、急ぎすぎた民主化よりも重要であると彼は言う。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対して、イラクの選挙委員会のスポークスマンは、近日中に、「アラブ連盟」とカナダの元国会議員とヨーロッパの専門家がバグダッドに到着し、この詐欺だという苦情を調査し、それについての結果を報告する予定である。
[訳者の感想]アラウイ前首相は、スンニー派だが、宗教色のない、世俗政党を率いて選挙を戦ったようです。この選挙結果では、反対派のスンニー派の人たちがが収まらず、過激な反政府活動を始める可能性が多いと見られています。
クルド人が多数を占めるイラク北部でも事態は尋常ではなかった。多くの投票所の投票結果で90%以上の票が「シーア派連合」に投票されたというのは、民主的な結果ではない。「詐欺の非難が解明されないならば、スンニー派は議会のボイコットをすると脅している」とアラウイは言う。彼は国民的統一による政府の形成を期待している。もっともそうなると反対派はいなくなるのだが。「それはイラクの統一のための代償だ。」
しかし、この国を纏めることのほうが、急ぎすぎた民主化よりも重要であると彼は言う。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に対して、イラクの選挙委員会のスポークスマンは、近日中に、「アラブ連盟」とカナダの元国会議員とヨーロッパの専門家がバグダッドに到着し、この詐欺だという苦情を調査し、それについての結果を報告する予定である。
[訳者の感想]アラウイ前首相は、スンニー派だが、宗教色のない、世俗政党を率いて選挙を戦ったようです。この選挙結果では、反対派のスンニー派の人たちがが収まらず、過激な反政府活動を始める可能性が多いと見られています。