海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「カダフィ大佐、リビアを戦場に変える」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2011年02月26日 | アフリカの政治・経済・社会
ムアンマール・カダフィは、トリポリをコントロールし、かれの七人の息子たちは傭兵を指揮して、町をパトロールし、毎日、デモ参加者を殺していると、チュニジア人のサラー・ケッシルは報告している。 「住民たちは自分の家からは出ない。そこらじゅう血が飛び散っている。リビア人たちは、カダフィが市民に対するこの戦争をとことんまで指揮するだろうと恐れている。」 カダフィは、彼の殺人行動をまだ当分は続けることができる。彼はなるほど5万名の軍隊を意識的に弱く維持し、拙劣な武装しかさせなかったのは、彼が軍を一度も信頼したことがないからである。しかし、同時に彼は自分の家来を財政的に優遇し、重要な地位を与え、私兵を養い、「革命委員会」を武装させた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「権力側はデモ隊を虐殺させる」と題する『シュピーゲル』の記事

2011年02月19日 | 国際政治
(前略)
金曜日には、治安部隊は新たに自分たちがデモ隊に対してどれほど残酷であるかを証明した。彼らは抗議のために集まっていた反政府派めがけて発砲した。目撃者によれば、何十人かが負傷した。警察が撃ったのか軍隊が撃ったかについては今のところ明かではない。
他のアラブ諸国でも金曜日は流血の日だった。イェーメンでは、デモ隊が攻撃された際、少なくとも4人が殺された。正体不明の一団は、群衆の中に手榴弾を投げ込んだ。ヨルダンでは、反政府派と政府支持者との間の暴力沙汰で、少なくとも8人が負傷した。両方の陣営が、首都アンマンでデモを行った。
オバマ大統領は、金曜日には不安を隠しきれなかった。彼は暴力行為を断罪し、バーレーンやリビアやイェーメンの政府に攻撃を差し控えるように呼びかけた。国連の人権委員であるナヴィ・ピレイは、暴力を非難して、「基本的人権と自由のためにデモを行った、たいていは平和的な人たちに対してかなり多くの国々行われた人権侵害の種類と程度とは、われわれを不安にさせる」と述べた。
バーレーンの王室が遠慮なく暴力を振るった警察や陸軍を頼りにできると言うことは、実際、決定的である。カイロやチュニスでの革命が可能であった理由は、エジプトやチュニジアの軍隊が自国民に発砲することを拒んだことである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする