海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「最初の容疑者逮捕。新たなテロ攻撃に対する不安」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』の記事。

2010年10月31日 | テロリズム
2010年10月30日発:小包便による未遂に終わったテロ攻撃の後、米国とその同盟国は、航空便に対する安全対策とコントロールを強化した。イエーメンから発送された小包は、金曜日晩、ドバイの空港とイギリスのノッティンガム付近で発見された。それらはシカゴにあるユダヤ人施設に宛てられており、米国に入国する途中であった。中には感光性のプリンター用トナーが入っており、その中にプラスチック爆弾のPETNと点火装置が見いだされた。
デイビッド・キャメロン英国首相は、土曜日夕刻、金曜日にイースト・ミッドランド空港で発見された爆発物は航空機の中ですでに爆発したかもしれないように仕掛けられていたと述べた。イエーメンの警察は、土曜日夕刻、小包を送付した容疑で一人の女性を逮捕したと述べた。ロンドン警察は、英国で発見された小包は、ドイツのケルン・ボン空港でUPSに積み替えられたと述べた。
オバマ大統領は、「信じられるテロリストの脅威」に対して警告した。彼の反テロ顧問ジョン・ブレナンは、未遂に終わったテロ行為には「アラビア半島におけるアルカイダ」というテロ組織のやり方を暴露していると述べた。その首領は、憎悪の説教師アンワル・アル・アウラキだと見なされている。「クリスマス爆弾」として知られているナイジェリア人のウマル・ファルル・アブドルムタラブは彼と結託している。アブドルムタラブは、2009年12月25日に自分の下着に隠した爆発物でデトロイト発の旅客機を墜落させようとした。彼もPETNを使用していた。テロを未遂に終わらせた情報は、サウディ・アラビアの情報機関からきた、とブレナンは述べた。(以下省略)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「国際銀行連盟はドルの崩壊を恐れている」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』の記事。

2010年10月05日 | 国際経済
10月4日発:月曜日、フィラデルフィアのFRBの議長であるチャールズ・フィリップは、『フィナンシャル・タイムズ』紙に対して、「われわれがこれ以上のめり込む前に、われわれはそれで何を得られるかについてはっきりしておかねばならない」と言った。
 「国際銀行連盟」は、米国・日本・ユーロ圏と英国における低金利政策が、資本の流れを新興国へ向かわせ、国際的な緊張を大きくするかもしれないということを憂慮している。国際通貨基金と世界銀行の年次総会がワシントンで始まる数日前、国際銀行連盟は、経済政策を国際的に調整するように呼びかけた。
 大規模な国民経済の中心をなすグループは、ソウルでのG20サミットに先立って、敏感な為替問題で妥協すべきであると、連盟は、IMFの委員会議長であるユスフ・ブトロス=ガリに宛てた手紙で要求した。「市場の参加者は、大規模の経済の指導者たちが彼らの個人的集団的責任を認識し、バランスのとれた持続可能な経済成長を目指していると確信させられる必要がある」と連盟の総裁であるチャールズ・ダララは断言した。
 グローバルな不均衡は拡大している。ドイツと日本と中国の貿易黒字が増大している。連盟は、増大する保護主義的圧力に対して警告を発した。なぜならば、これらの国々は、成長の動力として輸出市場を巡ってとっくみあいのけんかをしているからである。(後略)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする