海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

災害後の心配。

2004年12月31日 | 国際政治
ドイツの週刊新聞「ツァイト」によると、今度のインド洋周辺の津波による災害の後で、予想される病気として、マラリアとデング熱の発生が挙げられている。被災地では、汚染された飲料水しか飲めないので、赤痢や疫痢やコレラが発生するのは確実である。被災地の近くに旅行するのはかなり危険なようだ。
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スマトラ沖地震による津波被害について(ドイツの新聞からの情報)

2004年12月30日 | 国際政治
ドイツの新聞「ヴェルト」のインターネット版によると、ドイツ人の観光客で行方不明になっている人は、1000人に達するとのこと。モルディヴとスリランカでは、事態はかなり沈静しているが、タイのプーケットやカオ・ラックでは、混乱が続いている。病院は、患者の氏名をインターネット上に公表している。タイの政府機関は、インターネット上で死亡者の写真を(氏名が分からないため)番号付きで公表している。プーケットの市役所の壁にも写真が貼られている。しかし、時間の経過と共に腐乱が進み、死亡者の顔を識別することが困難になりつつある。にもかかわらず、現地住民は、遺骸の中から近親者を見つけようと歩き回っている。ソフィテル・マジック・ラグーンというホテルがあるカオ・ラックでは、犠牲者の遺骸が数百体並べられている。ホテルグループ・アコールの支配人、マルク・エスパイユー氏は「数十人の人については、まだ生きている希望があるが、大多数の人については絶望的だ」と述べた。タイ国駐在ドイツ大使館は、「タイ国で死んだドイツ人が身元を確認されないで大量に埋葬されるのではないかと心配する必要はない」と述べた。
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スマトラ沖地震発生する。

2004年12月28日 | 災害と事故
一昨日、スマトラ島のアチェ州沖の海中でプレートが動いて、マグニチュード9という途方もない地震が起き、その結果、大津波がインド洋を囲む諸国、つまりインドネシア、マレーシア、タイ、インド領のアンダマン-ニコバル諸島、バングラデシュ、インド、スリランカ、モルディヴ、イエーーメン、ソマリア、ケニアなどの海岸を襲い、合計2万6千人以上が死亡するという未曾有の大災害が起こった。日本もスリランカ、インドネシア、タイなどに緊急の医療班を派遣することとなった。環太平洋諸国の間には津波警報センターがあってどこで起こった地震についても津波が起こりそうであれば、いち早く警報を発令することになっているが、インド洋沿岸諸国にはこのような警報システムがないため、被害が大きくなったと思われる。上に挙げたような諸国の間に早く津波警報システムが確立されるようにしなければならない。
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イラクは内戦状態になるのか?

2004年12月14日 | イラク問題
ドイツの「ツァイト」紙の掲載されたワルター・ラカーの論説によると、現状では、来年一月に行われる国民投票で多数を占めるのはアリ・シスタニ師を中心とするシーア派であって、いわゆるフセイン時代に権力を握っていたスンニー派は、反政府勢力になり、北部のクルド人グループと三つどもえの内戦に突入する可能性が高いという。またドイツを訪問中のイラク大統領は、そもそもフセイン大統領時代の軍隊をすべて解散させたのが間違いであったと述べたそうである。総選挙が終わっても内戦状態はひどくなる一方だろうというのがラカーのような国際政治学者の見方で、そうなる可能性はかなり高いと思われる。アメリカは、新政府ができたら、さっさと手を引きたいようだが、そうは問屋が卸さないと思われる。ラムズフェルド国防長官は、「四年以内に撤退できることを望む」と言っているようだが、シーア派が主導権を握り、宗教色が一段と強まったりしたら、一体どうするのだろうか。
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ブッシュ大統領、米兵の肩を持つ。

2004年12月10日 | イラク問題
クウェイトの米軍基地を訪問したラムズフェルド国防長官に対して、イラクへ派遣される予定の兵士が「なぜわれわれが鉄くず拾いをして、足りない装備を整えたりしなければならないのか」と詰問し、長官が明確な返事ができなかった事実に対して、ブッシュ大統領は、自分が海外に派遣された兵士だったら同じ質問をしただろう」と話したようだ。この事件はアメリカの政界では大きな問題となり、ラムズフェルド長官を「解任せよ」という要求が民主党から出そうだという事態になっている。テロ攻撃に対して車両を防御する材料が足りないとは、信じられないが、どうも事実であるらしい。
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イラクの抵抗勢力の実態

2004年12月04日 | イラク問題
ニューズ・ウイークの記事によると、イラクの抵抗勢力の中でザルカウイの指揮下で活動している人数は、せいぜい200人から300人までであるが、フッセイン元大統領のもとで訓練を受けた特殊部隊に属するものは2,000人から3000人ほどおり、彼らが送油管の爆破などを行ってイラクの経済的復興を妨げているとのこと。ザルカウイ派が注目を浴びる理由は、彼らが人質の首をはねてその映像をテレビに送りつけるなど、その行動が目立つためであるとしている。もちろん両方のグループは場合にっては共同行動をすることもあると言う。
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