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海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「心よ、おまえはどこにいるのか?」と題する「フランクフルター・アルゲマイネ」の記事

2011年06月30日 | 教育と科学技術
別れの曲、幻想即興曲~ショパン:ピアノ名曲集
オムニバス(クラシック)
ユニバーサル ミュージック クラシック

2011年6月29日発:それは、たいていは読書中に起こる。目は、テキストを一行一行追っている。だが、思いは夕方の約束や、今度の休暇や目前に控えた試験のことを考えている。この現象は、[Situt](stimulus-independent and task-unrelated thought)「刺激から独立の課題とは無関係な思考」と呼ばれている。ドイツ語で言うと「夢想」(Traumerei)である。これは、読書中だけに起こるのではない。研究者たちは、被験者のまなざしを追うのにカメラを使い、アイフォーンを応用し、その結果、「われわれの心は覚醒時の3分の1か、半分は、事柄に集中していない」といういことを突き止めた。(Jonathan Schooler & Jonathan Smallwood et al.:"Meta-awareness, perceptual decoupling and the wandering mind."in:"Trends in Cognitive Science, Band 15,2011)
一見すると、白昼夢には短所がある。心も空な読者は、行をゆっくり目で追っているが、彼の目の動きは、テキストの内容上、形式上の要求によって規定されていない。彼は言葉を理解していない。
他の課題でも、事情は同様である。最初、心はさまよい、人間は誤りを犯す。その上、白昼夢は、気分を悪くする。自分が事柄をしかと注意していないなら、人間は明らかに、不幸になる。このことは、人間が何か楽しいことを夢想しているときでも、当てはまる。多くの宗教は、幸福がここと今とをしかと見据えた落ち着いた心を見いだすことにのみあると教えている。彷徨う心は、不幸な心である。("A wondering mind is an unhappy meind.",in "Science, Vol.330,2010)
だが、夢想には長所もある。自分の心を犯行現場で捕まえる能力は、一つの窓であって、それを通じて、研究者は知覚と思考との間のつながりを見ることができ、意識の本性や自分の意識の内容を制御する能力を手に入れる。ライヒルは、読書障害をもっと良く理解しようと望んでいる。他の人たちは、生命フィードバックや注意訓練によって白昼夢をもっとうまく利用しようと努力している。なぜなら、彷徨う心の天才的な思いつきについての逸話は山とあるからだ。
さまざまの注意領域の間を渡り歩く能力は、進化史において有利であったかもしれない。退屈した状況で精神的気分転換や情緒と覚醒との間を制御する瞬間として、白昼夢は話題になる。その最も重要な課題は、しかし、計画したり、決定したり、未来を予想したりする点にある。なぜならば、彷徨う心は、たいていの場合に、未来や自己反省と係わっているからである。(以下省略)
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「ザラチン、ドイツ人の平均知能が下がっていると断言」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事・

2010年06月11日 | 教育と科学技術
ダルムシュタット発:ティロ・ザラチンは、また一撃を加えた。ダルムシュタットで開かれた「ヘッセン州南部地域企業者団体の「学校と経済」研究グループの催しで連邦銀行総裁ティロ・ザラチンのは、「教育、人口問題、社会のトレンド」というテーマについての講演を利用して、なぜドイツは移民のせいで不利になっているかを聴衆に説明した。
「われわれは当然ながら、平均的に愚かになっている」と「ドイツ通信社」は木曜日にザラチンの言葉を引用した。65歳のザラチンは、報道によると、トルコ、中近東、アフリカからの移民に関係する包括的な数字の助けを借りて、「彼らは他の国々から来た移民よりも教育程度が低いことを示している。」
「移民達は、そのうえ、ドイツ人達より多くの子供を持っている」と彼は言った。「異なる知能程度をもった住民集団が異なる増加をしている」と元ベルリン市財務部長は言った。彼によると、知能は親から子供に伝えられるが、知能の80%は、遺伝に基づく。
聴衆の中の数名は、にやにや笑いで答えたが、はっきり分かる不快の表明はなかった。
更に彼の講演で、ザラチンは、ますます低下しているドイツの学校の質を批判した。小学校の生徒は正しく文章を書いたり、計算したりできない。「子供のハンスが学ばなかったことは、大人になっても学ばない」とザラチン言った。
2002年から2009年までベルリン市の財務部長だったザラチンは過去に、しばしば、移民や「ハルツIV」の受給者について挑発的な発言で憤激を買った。2008年初めには、彼はハルツIVの受給者は一日、4.5ユーロ(540円)で生活できるだろうと示唆するために、「メニュー・プラン」を作成した。後には、エネルギー価格の高騰に関して、冬には室温を下げ、その代わりに「厚いプルオーバー」を着たらよいと薦めた。(後略)
[訳者の感想]このザラチン氏も、名前が「サラセン人」のフランス語綴りから来ているようで、数百年前にスペインからフランスに来たアラブ人の子孫のようです。
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「プロペラ機は、評判よりはずっと良い」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2010年04月29日 | 教育と科学技術
火山灰がヨーロッパ中部を覆ったとき、あらゆる航空機は地上に留まっていた。本当にあらゆる航空機か?それは全く正しいわけではない。フォン・グッテンベルク防衛相や他の政治家達は、飛行禁止にもかかわらず、飛行機で遠い国から帰国した。彼らはプロペラ機に乗っていたのだ。このことは問いを投げかける。このタイプの航空機は、火山灰に対してあまり危険ではないのだろうか。ジェットエンジン機は、まだ空路でどんな役割を演じるのか。今日のプロペラ機は、塵埃許容度においてジェット機よりも優れているわけではない。グッテンベルク防衛相は、単に、低い高度で飛ぶように設計された飛行機で火山灰の下を飛んだだけだ。
半世紀の間、プロペラ機は、空を飛ぶための唯一可能なエンジンだった。いすれにしても、1900年にツェッペリン伯爵の飛行船は、初めてプロペラの助けでボーデン湖の上を飛んだ。その50年後、新しいジェット機が民間航空に参加した。それは飛行時間を約半分に短縮した。
多くの飛行機ファンにとって一番美しいプロペラ機は、ロッキード社の「スーパー・コンステレーション」であるが、それは時速500キロだった。カーチス・ライト社の星型エンジン機は、非常に改良された「世界の最善のスリーエンジン機」であった。最初のジェット旅客機の「ボーイング707」はこれに対して、対して苦労せずに、時速800キロを出した。
その上に新しいエンジンにはもっと多くの長所があった。新しい推力エンジンは、それまで使用されたピストン・エンジンと比べると、動く部分が少なかった。だから、より速くより安全なジェット・エンジンがピストンエンジンで動くプロペラ型航空機に取って代わったのは不思議ではない。
このものすごいテンポ向上した際に、ゆっくりしたプロペラ機には、地域交通しか残っていなかった。そこでは、最高速度は、大陸間の結びつきほどは、大きな役割を演じていなかった。だが、間もなく、地域飛行でも、ピストンエンジンでプロペラを動かすことはやらなくなった。ジェットタービンがそれに代わったのだ。(後略)
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「アマゾン探検家、本当のエル・ドラドの証拠を発見」と題する『ガーディアン』紙の記事。

2010年01月06日 | 教育と科学技術
それは沢山の探検家や冒険家を死に引きづり込んだ伝説だ。つまり、「アマゾンのジャングルの奥深くに砦と宝物をもった古代の帝国がある」という伝説だ。
スペイン人の征服者達は幸運を求めて熱帯雨林に入り込み、その後に、何世紀もの間、アステカやインカに匹敵する失われた文明を見つけるだろうと確信した人々が続いた。
ある捜索者は、それを「エル・ドラド」と呼び、他の人々は「Zの町」と呼んだ。だが、ジャングルは彼らを飲み込み、何も発見されなかった。残りの世界はそれを「神話」と呼んだ。「アマゾンは、あまりに住むのに適してないので、人間の大きな集落作ることはできない」と20世紀の学者達は言った。
しかしながら、身を滅ぼした夢見る人たちは正しかったことが証明された。大きな文明があったのだ。新しい衛星画像と飛行機とはブラジルとボリビアの国境近くにあるアマゾン上流の低地に掘られた200あまりの巨大な幾何学的な土木工事を発見した。
155マイル(248キロ)にわたって、円形や正方形や他の幾何学模様が、大通りや水路や囲いのつながりを形成している。それらは、コロンブスが新世界に到着する以前に作られたものだ。あるものは、西暦200年にまで遡れる。
この巨大な土木工事の地図を作製した科学者達は、ジャングルに覆われた2000個もの構造物があるかもしれないと思っている。
その多くは、農業のために森林を伐採した際に発見されたのだが、これらの構造物は、「精巧に作られたコロンブス以前の社会」が存在したことを示していると雑誌「古代」は述べている。
その記事は、「これまで知られていない人々は、直角に交差したまっすぐな道路によって結びつけられた正確に幾何学的な設計をもった土木工事を作り上げた。」この「幾何学文化」は、250キロ四方に広がっており、氾濫原と台地とを利用している。・・「われわれはこれまで10分の1しか見ていない。」
構造物は、網目状の幅36フィート、深さ数フィートの堀によって作られ、3フィートの高さの土手を持っている。あるものは、土器や木炭や石の道具を含む塀によって囲まれている。それらは砦や家や儀式のために作られたと考えられており、6万人の人口を持っていたと考えられている。それは、多くの中世ヨーロッパの都市よりも多い人口だ。
「これらの発見は、アマゾン上流の土壌は、あまりに栄養が乏しく、広大な農業を支えることはできないという考え方を否定している」とブラジルのベレンにある「パラ連邦大学」の人類学者デニーズ・シャーンは言う。彼女は、『ナショナル・ジェオグラフィック』誌に対して、「私たちはこの絵は間違っていると分かりました。この場所には、まだ発見されるべき多くのことがあります。果てしがないのです。毎週、私たちは新しい構造物を発見しています。」(後略)
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「ヘルクスハイムの人間屠殺者」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年12月08日 | 教育と科学技術
どうやって、牛は解体されるか?まず、骨から肉を切り取る。その上、鋭い刃物で関節の筋肉を切断する。すると、筋張った肉はうまく、上から下へとこそげ取られる。筋肉を取り除いた後で、まだ、多くの良いものが残っている。背骨や長い骨の奥には髄がある。おいしいものにありつくために、骨が粉砕され、髄が取り出されるか、熱湯の中に煮出される。残っているのは、掻き傷や掻き取り傷のついた骨の山と髄を含んだ頭蓋骨のかけらである。
まさに、こういう骨の巨大な山を考古学者たちはラインラント・プファルツ州ヘルクスハイムの中石器時代の住居を発掘した際に見つけた。牛の骨が問題なのではなかった。そうではなくて、研究者たちは、約500人の人間の肉を掻き取られた骨の残骸を見つけた。その際、発掘者たちはまだ、その場所の半分しか発掘していない。「私たちはこの二倍ぐらいの死体が出てくると予想している」とラインラント・プファルツ州文化遺産研究所シュパイアー出張所のプロジェクト指揮者アンドレア・ツェーブ=ランツは言う。
 これは、現在のヘルクスハイムにある石器時代住居のようなちっぽけな田舎にしては、多数の死者である。なぜならば、ここには、紀元前5千年から4950年までの帯状土器文化の最後の時期に、せいぜい10軒の家しか立っていなかった。死者は、土着の人間ではなく、ヨーロッパ全体からやってきた。今日のパリやモーゼル河畔や400キロ離れたエルベ峡谷からやってきた。このことを示しているのは、彼らのあばら骨の間に挟まっていた土器のかけらである。それはある人間集団全体にその名前を与えたいわゆる帯状土器である。それには、まだ湿っている粘土の表面に押し付けらた帯状模様が施されている。
よそ者は、故郷から非常に繊細な土器を持って来た。多くの場合、彼らが死者とともに墓に入れた土器よりももっと綺麗だ。だが、容器はこなごなに壊され、骨の間にばら撒かれている。乳鉢や石ナイフも同様に粉砕されて溝に埋められている。
考古学者のブルーノ・ブーレスティンは、骨を綿密に調べた。その際、彼が遺跡の複合の中で発見したものを、彼は同僚とともに、専門誌「古代」の中に発表した。それによると、10体の骨が1,906個に砕かれている。そのうち二体は、新生児あるいは、死産児であり、一体は、妊娠34週から36週の胎児、二体は、六歳と十五歳の子供、六体は成人である。
彼らはいずれも解体の専門家によって解体された。しかも切断面が示しているように、骨がまだ新鮮であるときに解体された。ブーレスティンにとっては、推理は明白である。これらの人骨は、された動物と同じ傷を示している。ヘルクスハイムの死者は、専門家によって、食べ物として用意されたのだ。骨に残る痕跡は、死体が鉄串に突き刺して炙られたことを推測させる。この点で彼は、肉は埋葬儀式の枠内で骨から切り取られたのであって食べられたのではないという他の研究者の推測に反対している。(以下略)

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「失われた知識を追い求める人たち」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年08月30日 | 教育と科学技術
(前略)アレクサンドリアの図書館が焼失したという出来事の混乱の中でどれほどの知識が失われたか、今日ではもはや測ることは出来ない。失われたと思われているのは、ソフォクレスの著作であり、ギリシャ語で書かれた『新約聖書』の写本である。聖書研究にとって啓示となりえたパピルスや羊皮紙である。古代のアインシュタインと言われるキュレネのエラトステネスの著作はすべて失われた。彼は地球の周囲の距離を測った最初の自然科学者だった。アレクサンドリアの図書館の蔵書数は、49万巻だったそうだ。これは、12世紀のビザンチン帝国の学者であったヨハネス・ツェツェスによって確認された。この遺物のうちほとんど何も残っていない。オックスフォード大学の歴史家ナイジェル・ウィルソンの推定では、古代の著作の約1パーセントだけが今日まで生き延びた。
ワルシャワ大学の考古学者グレゴルツ・マイヒェレクがアレクサンドリアの古代の市壁の内部の建築物のない最後の土地を調査した2003年11月に、古代の知識に新しい光が当てられた。近代的な大都市のど真ん中にこんな土地が存在したことは、奇跡である。ナポレオンの軍隊は、古代の地面の上に要塞を建てていたが、それは後にイギリス人やエジプト人たちによって利用され、拡張された。1950年代になって、この要塞は放棄された。それはマイヒェレクが10年間の発掘作業で見出したのは、遺跡の上にある遺跡だった。要塞の壁の下に色モザイクのついたローマ時代の屋敷が現われた。
最初は、マイヒェレクには、一連の四角い部屋しか分からなかった。どの部屋も昔の大通りに出る入り口があり、真中には馬蹄形の石のスタンドがあった。この発見が告知された際には、アレクサンドリアの図書館が発見されたという考えが浮かんだ。2004年5月のカリフォルニアでの記者会見において、「エジプト考古庁」長官ザヒ・ハワースは、この廃墟は図書館の一部、古代世界で水プールと見なされたあの伝説的施設の一部だと断言した。「このようなギリシャ・ローマ時代からの複雑な勉強部屋は、地中海圏では、これまで一度も発見されたことはなかった。」これらの教室には5000名の学生を注要することが出来た。「多分世界最古の大学だ」とハワースは言う。(中略)
 1980年代にオスロ大学のクヌート・クレーヴェとブリンユルフ・フォッセとは、膠状の物質をパピルスの巻物の上に載せる技術を開発した。しばらくすると、物質は固まり、巻物を注意深く広げることが出来た。
真っ黒なパピルス表面の文字を解読する際にも巨大な進歩が目指された。パピルス学者の目を助けるのは、赤外線技術である。ミラノ研究大学の物理学者は、解像力の高いディジタル・カメラを開発した。それは、赤外線照射によって、人間の目には感じられない線や記号を認識する。その際、赤いインクで書かれた文字は、赤外線を吸収するが、パピルスは、それを反射する。こうして、上に書かれた記号や訂正も目に見えるようになる。
この方法のおかげで、ナポリの近郊のヘルクラネウムから見つかった150件の遺物が読むことが可能になった。それで、研究者たちは、ガダラのフィロデモス(110-40 B.C.)という哲学者のこれまでは知られていなかった著作を解読した。それらは、エレアのゼーノーンの比較的古い学派への一瞥を可能にする。フィロデモスは、ヴィルギリウスやキケロやルクレチウスの知人であった。これらの学者の影響が再発見されたテキストの中に辿れるかどうか、古典文献学的な分析が初めて示さネバならない。(後略)
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「ドイツの教育システムには、良い点がついた。」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年08月21日 | 教育と科学技術
長年のピサ(OECDが3年毎に行う15才の生徒の学習到達度調査)の結果によると、やっと、ドイツの教育制度に対する良いニュースが聞かれる。長期研究である『教育モニター2009』は、「新しい社会市場経済」(INSM)の依頼で行われた。ザクセン州を先頭に、チューリンゲン州、バーデン・ヴユルテンベルク州、バイエルン州、ニーダーザクセン州がそれに続いている。ランキングのどん尻は、ベルリンである。
連邦教育相のアネッテ・シャヴァン(CDU)は、この研究報告を来たるべき数年間のための勇気づけられる分析であると評価した。社会民主党の大統領候補者フランク・ヴァルター・シュタインマイヤーは、連邦の教育政策に対して連邦がもっと多くの権限をもつことを要求した。(ドイツでは各州の文部省が州の教育に責任と権限を持っている。--訳者注)肯定的な結果にもかかわらず、雇用者と地方公共団体は、さらなる教育投資をするよう警告した。
「新たな社会的市場経済」の依頼で「ドイツ経済研究所」によって作成された『教育モニター2009』は、102の指標に基づいて教育制度の経済的効率を評価した。特にクラスの大きさ、教育修了者の数、勉強期間などが考慮された。
 過去五年間に、明らかな改善が見られる。どん尻のベルリン市は、現在の2004点で、五年前なら、先頭を占めていただろう。教育の分野ほど多くの改革がなされた分野はないと、INSMの支配人のマックス・ヘーファーは述べた。その際、ある州の経済力は、その州の教育の質を決定していないと言った。
 ランキングのトップを占めているのは、ザクセン州とチューリンゲン州だが、この両州の総生産は、連邦の平均を下回っている。成績が向上した原因は、授業を時間的に引き締めたことにある。しかし、また、学校の質と授業の国際化は、明らかに改善された。
 ザクセン州における教育システムが高く評価された根拠として、INSMの報告書は、自然科学を挙げている。この教科では、ザクセン州の子供達は、「世界級」である。それゆえ、この州は、ドイツの技術者を生み出す母体となっている。
 雇用者と地方公共団体とは、プラスの結果にもかかわらず、さらなる教育への投資をするように警告している。「都市と公共団体連合会」は、相変わらず40万人の長期失業者は、義務教育を修了していない。「教師がたりない。授業の休講は、劇的な結果をもたらしている」と彼らの声明は述べている。アネッテ・シャヴァン連邦教育相は、「来るべき被選期間には、教育は大テーマになるだろう」と述べた。
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「サハラ太陽計画」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年06月17日 | 教育と科学技術
ハンブルク発:ビジョンは、魅力的だがあいまいだ。アフリカと欧州のために、炎熱のサハラ砂漠をエネルギー源として利用するが問題になっている。あるプロジェクトを巡って、それが、万一現実になれば、単なる規模によっても、それは世界の奇跡となるかもしれない。そのエネルギーをしばしば圧力手段として投入してきたロシアの石油支配や、石炭、天然ガスに依存しない状態が生じるかもしれない。
エネルギーのユートピアは、次のように、機能する。北アフリカの砂漠に巨大な太陽光発電所を建設することによって、ほとんど無限のエネルギーを生産されるはずである。炭酸ガスも出さず、安定した価格で。この計画には「デザーテック」という名前が付けられ他。「ドイツ航空・宇宙飛行センター」(DLR)は、既に2005年にそれが可能かどうか技術を吟味し、肯定的な結果が得られた。
それから4年たって、「サハラ太陽プロジェクト」が間もなく実現されるチャンスが増えた。少なくとも15の大コンツェルンと研究所は、合体し、野心的なエネルギー概念に融資し、実行しようとしている。
「ドイツ航空・宇宙飛行センター」は、ミュンヒェンの「リュック」と共同で、一つ気前に、どうしたら、「デザーテック」が売り込めるかを計画した、とDLRのエネルギー専門家であるハンス・ミュラー=シュタインハイムは、述べた。それとつながって、いろいろなコンツェルンが未来プロジェクトに参加したいと申し出た。
7月13日に、このコンソーシアムは、その常任委員会を開催する。通信社の報道によると、これまでに、以下のコンツェルンと人物と研究所が出席すると回答した。
「ミュンヒナー・リュック」社、シーメンス社、ドイツ銀行、エネルギー・コンツェルンのE.onとRWE、ショット・ソラール社、対外大臣ギュンター・グローザー、イタリアおよびスペインの企業、アラブ同盟の代表などである。(後略)
[訳者の感想]エネルギー不足に悩んでいるヨーロッパ諸国にとって、起死回生の手段となるでしょうか。
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「未解決のマックス・プランク研究所問題」と題する『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の記事。

2008年01月10日 | 教育と科学技術
のだめカンタービレ (19) (講談社コミックスKiss (673巻))
二ノ宮 知子
講談社

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上海のジアオトン大学のランキング・リストにもとづいて、「勝ち組」を公示するのに数週間先だって、世界的にベストの大学のリストが公刊された。ランク上位の50の大学のなかにドイツの大学はひとつもない。最上位の10大学のうち8校はアメリカで2校はイギリスである。
これらの大学は、総じて、われわれが躊躇なくエリート大学に数える大学に属している。それらに属しているのは、ハーバード、スタンフォード、バークレー、ケンブリッッジ、マサチューセッツ工科大学、カルテック、プリンストン、オックスフォードである。上海の大学のランク付けなどまじめに取る必要はないという意見は、国際的な評価の意味を非常に過小評価している。メルケル首相が、インド訪問の際に、募集した、若くて才能のあるインド人がインターネットで50校のもっと高く評価された大学を見つけるのに、ドイツの大学を選ぶと言うことはあり得ない。
 「優秀者イニシャティブ」を求めるわれわれの政治家たちの努力は、歓迎すべきだ。ドイツの学問風土と英米の学問風土のあいだにある構造的相違の分析が殆どなされていないということは、われわれを驚かせる。われわれが78のマックス・プランク研究所を持っているということをなぜ誰も言及しないのか。われわれは、そこにわれわれのエリート研究者の大部分を、きれいさっぱり大学から切り離して、囲っているのだ。われわれの基礎研究の二分がドイツの研究と後継者養成にとってかなりの不利をもたらしているとをなぜ誰も議論しないか。2007年度のノーベル賞を二人のドイツ人学者が得たことは喜ばしいことだが、なぜノーベル医学賞は、1995年にクリスチアーネ・ヌスライン=フォアハルト以来、アメリカ人が16個、イギリス人が6個、オーストラリア人が3個手にれたのに、ドイツ人は1個も取れなかったのか?(後略)
[訳者の感想]この後の記事で、マックス・プランク研究所が優秀な研究者を大学から引き抜いていること、そのために優秀な研究者が大学の学生とは接触できないことなどの欠点が挙げられ、解決策としては大学とマックス・プランク研究所とが共同研究を行ったり、MP研究所員が大学で講義をする機会を得たりすることを可能にせよと主張している。「マックス・プランク研究所」の前身である「カイザー・ウイルヘルム研究所」をモデルにして日本で作られたのが、仁科芳雄博士の「理化学研究所」です。
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「学校は、ドイツの子供たちを不幸にしている」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2007年11月12日 | 教育と科学技術
ドイツの子供たちは、自分たちの家庭では高い程度に安らぎと幸福を感じている。しかも、社会のすべての階層で。これに対して、学校は子供たちにとっては、年齢が高くなるほど、陰鬱な「反対世界」であり、「幸福の破壊者、ナンバー・ワン」だと思われている。これは、四歳児から十二才児の幸福感を調査した最初の研究報告の驚くほど分裂した結果である。それによると、40%の子供は、自分の子供時代を「非常に幸福」と評価し、44%は、「幸福」、14%は、「幸福でも不幸でもない」と述べている。これは、傾向として「情けない」と言っていると評価されうる。
1989年以来、世界中で、幸福に対する児童の権利が存在する。当時、国連は、「人格を完全に発達させるために、児童は、幸福と愛と理解に包まれて成長しなければならない」と要求した。だが、その18年後、子供たち自身が、どれほど幸福を感じているかが、科学的に調査された。その最も重要な結果が「ヴェルト・オンライン」に提出されたこの研究報告は、ザルツブルク大学の幸福度研究者であるアントン・ブッハーの指導で、「中央ドイツテレビ局・メディア研究」のために作成された。
研究者たちは、あらゆる社会階層に属する1,239人の児童を対象に調査を行った。児童向けテレビ「タバルガ・テレビ」の開局10周年を記念して、この研究結果は、木曜日に、マインツで開かれる専門学会で紹介される予定だ。この研究報告は、児童福祉にとっての家族におけるカウンセリングの意味について実際の議論に影響を及ぼすかもしれない。
以前の青少年研究と比べて、この研究は、世代間の関係におけるある変動を確認している。子供たちが両親や祖父母たちとこれほど良く理解し合ったことは一度もなかった。彼らとの人間関係は、摩擦がなく、協力的である。
児童の幸福は、家族における健康と活動と密接に関係している。愛情と承認と支持によって形成された家庭的な雰囲気や、共同の活動は、幸福を増進する。もっとも、この効果は、年齢が増えるとともに、減少するけれども。次に育ち盛りの子供にとって、親が真剣に取り合ってくれているという感情が、特に重要である。
「片親の子供は不幸だ」という偏見は、この研究では、否定されている。ブッハー教授によると、片親に育てられた子供たちの半分以上は、自分をむしろ「幸せだ」と述べている。
今日、子供たちは、家庭で、以前よりもずっと多くの権利や発言権を持っているとミュンヘン大学の家族研究者であるクリスチャン・アルトは述べた。児童は、高度の社会的コミュニケーション能力を展開しているが、家庭内の自由な空間に非常に関心を持っていると述べた。
児童の幸福にとって、決定的なのは、学校の状況である。ドイツの学校の評価は、その場合、総じて良くない。容易に学習し、積極的に授業に参加し、学校を刺激的だと感じる児童は、そうでない児童よりも、幸福である。宿題に長時間かける必要がない生徒の66%は、「とても幸福だ」と述べている。宿題に苦労したり、何時間もかける生徒の39%が「幸福だ」と述べている。
生徒の年齢が高くなるにつれて、彼らはますます学校を批判的に見る。6歳児の50%は、まだ、「学校へ行くのは好きだ」と言うが、13才児でそう言うのは、わずかに16%である。
高等学校の生徒は、どちらかと言えば、学校に満足しているが、「基幹学校」の生徒ははっきりと満足していない。
学校は児童の福祉を増進することができるが、ドイツでは反対であると、中央テレビ局の「メディア研究部」のズザンネ・カイザーは述べた。比較的年長の生徒は、授業があまりおもしろくなく、先生たちはますます、親切でなくなると感じている。この研究報告の責任者たちは、自分たちの分析を、子供たちを将来もっと目標を絞って育成するために、ドイツの学校制度を改革せよというアッピールだと理解している。
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「クローン研究の第一人者黄教授、論文を撤回」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年12月18日 | 教育と科学技術
ソウル発:韓国のクローン研究者黄ウソクを巡るスキャンダルが拡大している。黄教授は、彼に対する非難に対応するために、金曜日に記者会見を開いた。黄教授は、科学雑誌『サイエンス』誌に掲載された研究には間違いがあったことを認めた。共同研究者である廬聖一は、木曜日に黄教授には、11個の幹細胞のうち9個を偽造した責任があると述べていた。黄教授は、写真に間違いがあたことを認め、専門雑誌『サイエンス』に掲載された問題の論文を引っ込めると述べた。勿論、彼の研究チームが実際にクローンされた胚から病人の遺伝子をもった11個の幹細胞を作ったことに疑いはないと保証した。利用された幹細胞のうち5個は、研究結果を検証するために、解凍されなければならない。
 少し前まで、黄教授は韓国では国民的英雄であるとして尊敬された。だが、11月中旬にアメリカの幹細胞研究者ジェラルド・シャッテン教授は、黄ウソク教授との共同研究を取り消した。黄教授は、彼のグループに所属する女性研究者が卵細胞を提供し、その代わりに金を受け取ったということを認めた。「依存関係を利用したこと研究と個人の利害との間に混和があることは、問題である」とシャッテンは述べた。
 ドイツのボン大学の幹細胞研究者オリバー・ブリュストレは、最近の暴露について驚愕して次のように述べた。「これは黄教授にとって致命的であるだけでなく、研究分野そのものにとっても良くない。」専門家達は、幹細胞を用いてアルツハイマーやパーキンソン病が治療できるだろうと期待している。
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「AOLとGoogle互いに接近」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年12月17日 | 教育と科学技術
小見出し:タイム・ワーナーの姉妹会社であるAOL(アメリカ・オン・ライン)を巡って、インターネット・コンツェルンのグーグルは、マイクロソフトやヤフーなどのライバル会社に対して意志を貫いた。
ニューヨーク発:タイム・ワーナー社とグーグルとは、密接な協力を結んでいたということをロイター通信は、事情に詳しい筋から聞き出した。『ウオール・ストリート』紙も同様にその筋から、グーグルは、アメリカ・オン・ラインの全株数の5%にあたる10億ドルを支払う予定であると報道している。最後に、世界最大のソフトウエア・コンツェルンのマイクロソフト社は、主導的な入札者であると見なされている。
インターネット・サービス会社であるAOLは、グーグルの検索ソフトを使用している。これまでの協力は、アナリストによると、グーグルの総売上の2乃至4%をなしていた。マイクロソフト社は、AOLを検索システムに切り替えるように動かそうとしている。その上、同社は、自分のインターネット・サービス組織であるMSNをAOLとの共同企業にしようとしている。ヤフーもAOLとの協力に関心を持っている。そういうわけで、AOLは、検索テクノロジーの市場にとって戦略的な意味をもつと考えられている。
「AOLは、グーグルと長い関係を持っている。だから、有利な条件でこの関係を続けることは、私には論理的であると思われる」とバリントン・リサーチのジェイムズ・ゴスは言った。
タイム・ワーナー社の株は、現在1.68%上昇して18.14ドルである。グーグル社の株は、1.73%上昇して、429.83ドルである。マイクロソフト株は、0.2%上がって、26.97ドルである。ヤフー株は、1.77%上がって、42.49ドルになった。
AOLは、2001年にタイム・ワーナー社と合併したが、コンツェルン全体のお荷物になった。何百万人もの顧客が、AOLから離脱した。最近では、AOLは、広告でより多くの金を儲けるために、無料サービスに集中している。
[訳者の感想]企業合併がうまく行かない例としてタイム・ワーナー社とAOLの例が挙げられます。でもこのニュースを読むと、AOLと協力したいインターネット・サービスの会社がいくつもあるようですね。
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「エアバスA380初めて着陸」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年10月30日 | 教育と科学技術
10月29日、フランクフルト・アム・マイン発:巨大なエアバスA380が土曜日の朝、初めてドイツに到着した。世界最大の旅客機は、9時前にフランクフルト空港の北滑走路に着陸した。1万人の見物がやってきた。もっとも、霧が視界を部分的に遮った。
着陸後、巨大な機体は、ターミナル2に横付けされた。荷物の積み卸しのような日常業務のテストが行われた。日曜日朝には、ツールーズにあるエアバスの製造工場に向けて飛ぶ予定である。
A380の最大重量は、560トンで、三等級に分かれた客席が全部で555席ある。シンガポール航空は、2006年末に最初の機体を受け取る予定。ルフトハンザ航空も、15機発注した。
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