海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「シリアの反政府軍」と題する"Foreign Policy"の記事。

2013年11月22日 | イスラム問題
シリアの反政府軍は、バシャール・アル・アサド大統領の政府を転覆させるために、かなりの努力を払い、北部の幾つかの町や都市を占領しこの国の最も豊かな地方の幾つかを鎖に繋いだ。しかし、現在、彼らは困っている。オバマ大統領がアサド大統領を転覆する代わりに、化学兵器を取り上げようと決心したとき、このことは、反政府軍の兵士に、彼らがいつも疑っていたことが正しかったと確信させた。つまり、腐敗して非効率な亡命中の政府反対派がアメリカが軍事介入をするようにロビー活動するのに失敗したということであり、また西欧は、過激なスンニー派よりも、アラウイ派の政府のほうを好んでいるということであり、反政府軍は、自分たちがコントロールできない地域闘争で、政府軍の大砲の餌食になったということである。
彼らの落ち目を克服するために反乱軍は、彼らの戦術を変えた。彼らの解決は、自分たちが握っている地域を併合し、国外の気まぐれな援助者に対する信頼を減らすために、財政上のネットワークを打ち立てることである。この戦術転換の帰結は、あるシリア・ウオッチャーが「ダーウイン風の一時的合併」と呼ぶものである。軍団の連合を作るために、小さなグループは、自分のアイデンティティと組織上の上下関係は維持したままで、より大きなグループの周りに合体した。目下、反乱軍の連合が五つ存在する。第一は、「イラクとシリアのイスラム国家」(ISIS)、第二は「ジュブラト・アル・ヌスラ」、第三は、「アハラル・アル・シャム」、第四は、「ジャイッシュ・アル・イスラム」、第五は、「自由シリア軍」である。これらの連合は、互いに、石油、小麦、国境越えの貿易で競争している。これらの資産は、長期に生き延びるためのキーだと見なされている。[後略]
[訳者の感想」これらの連合は、ある日は政府軍と戦闘するが、次の日は支配地や資源をめぐって互いに争っているようです。いつになったら、この内乱が収まるか見当もつきません。
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