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海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「イスラム過激派、インターネットでショイブレ内相を殺すぞと脅迫」

2009年04月30日 | 国際政治
インターネットにあるドイツ語で書かれた「イスラム主義者フォーラム」においては、新聞の報道によると、ヴォルフガング・ショイブレ内相が主唱して開かれた「イスラム会議」の参加者を殺すように呼びかけられた。
憲法擁護庁は、治安機関に対して警告を発した、と『ビルト新聞』は報じた。この呼びかけに際して、ショイブレ内相とムスリム中央評議会の代表であるアユーブ・アクセル・ケーラーとプロテスタント教会の評議員であるヴォルフガング・フーバーの写真が掲げられた。
殺人の呼びかけにおいては、ドイツ在住のムスリムと国家と宗教との間の対話フォーラムである「イスラム会議」の参加者は、「猿と豚の息子」だと罵られた。
「憲法擁護庁」によると、「ユスフK」は、インターネットで、誤訳され先鋭化されたコーランの引用で、「奴らをしろ!そうすれば、アラーは、彼らをおまえ達の手で処罰し貶め彼らに対しておまえ達を助け、信心深い人々の心に救いをもたらすだろう」と書き込んだ。「憲法擁護庁」によれば、「コーラン」のこの箇所の正しい訳では、「しろ」ではなくて、「戦え」となっている。
『ビルト新聞』のポータルサイトによると、このフォーラムでは、いわゆるザウアーラント・グループに所属する4人のテロリストが「コーラン」の詩句を引用して称賛されている。
「汝らの主は、汝らから禍を取り、汝らを小川の流れる楽園に導くだろう」という文句は、現在、デュッセルドルフの法廷で裁かれている4名のテロリストに向けられている。
この機会に、さらに、デュッセルドルフの高等裁判所の裁判官であるオットマール・ブライトリングの写真も掲載されている。写真下の説明には「これは、まだ生き物かそれとも、内面の空虚な、醜い人形の皮に過ぎないのか」と書かれている。
高等裁判所では、「イスラム・ジハード」の4人のテロリストが裁判されている。彼らは、自動車爆弾によるドイツ大都市のテロ攻撃を計画したと思われている。彼らの住居からは、爆弾の材料となる730リットルの水酸化化合物が発見された。
彼らがサウアーラントで逮捕されるまで、300人の刑事が何ヶ月間もかれらを追跡した。
(後書き)これは、4月29日付の『ヴェルト・オンライン』の記事です。
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「スペイン海軍、ソマリアの海賊を逮捕」と題する『ヴェルト・オンラインン』の記事。

2009年04月29日 | 犯罪
周遊船「メロディ」を攻撃したとされるソマリア海賊達を、スペイン海軍が逮捕した。セイシェル諸島北部のインド洋での作戦で、フリーゲート艦「ヌマンチア」と並んで、インドの軍艦一隻とフランスからの偵察機2機が参加した。
スペイン海軍の水兵は、セイシエル諸島で9人の容疑者を逮捕した。イタリアからの周遊船の攻撃は、セイシェル諸島の海域で起こった。「海賊に対する容疑は、証拠の強さにかかっている」とセイシエルの「反海賊作戦」の指揮をとっているジョエル・モーガン交通大臣は述べた。
海賊の容疑者は、周遊船「メロディ」に対する攻撃が起こった場所の近くで、二隻のボートに乗っていた。彼らは一艘のボートを離れて他のボートとともに、周遊船を攻撃した。
海賊ボートの一隻は、無人状態で、後でインド海軍によって発見された。「ヌマンチア」号は、陳述によると、海賊達の他の船を追跡し、9人を逮捕した。
数日前、ゾディアック型高速船に乗った9人の海賊は、1,500人の乗った周遊船「ヌマンチア」を襲った。彼らはカラシュニコフ機銃で武装していた。治安機関の乗員は、銃で応戦した。周遊船はいくらか損害を受けた。38人のドイツ人を含む991名の乗客のうち、誰も負傷した者はいなかった。
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「ペトレイアス、軍事的焦点を向け直すようにパキスタンに要求」と題する記事。

2009年04月26日 | テロリズム
ペトレイアスは、パキスタンの反テロ能力基金に対する米国議会の支持を要請した。より急速な訓練とパキスタン軍へのもっと多くの装備を与えることを可能にするもっと柔軟な資金の使用を要求した。
「パキスタン軍は、部族地域での作戦を増大した。しかしながら、もっと広範な仕事が必要であること、最近の出来事(タリバン軍がパキスタンの首都イスラマバードの100キロに迫ったことを指す。)はそのことを強調していることは誰でも認めている」とペトレイアス大将は、「支出適正委員会」の前で証言した。
特に、パキスタンは、その軍事力を伝統的なライバルであるインドに向けられた焦点を反政府勢力に対する作戦に向け変えねばならない。
ペトレイアスが求めている、2009年度に4億ドル(360億円)の予算をもった基金は、彼が監督している米国の中央員会経由で直接支給される。この取り決めは、中央軍司令官にどれだけの資金が使用されるかをコントロールする権限を与えており、パキスタンが計画の概要にしたがって、必要な訓練を完成するまで、パキスタン軍の装備を留保することができる。
基金は、イラクとアフガンの兵士と警察官を訓練し装備するのに使われたものと似ていおり、反政府軍に対して投入されているパキスタン軍のために調節されるとペトレイアス大将は述べた。
このような米国の軍事訓練は、部族支配地域とパキスタン北西部で作戦遂行中の少数のパキスタン軍のために行われていると、彼は述べた。300人から350人の前線部隊がスワート渓谷からタリバンが移動したブネル地域に投入された。
「タリバンは、前線部隊の到着以前に退却したと思われる。したがって、この能力はわれわれを非常に助けている」とペトレイアス大将は述べた。
議会は、現在の補助的な支出法案で、パキスタン軍のための新しい基金を支持する模様である。しかし、2010年度の計画に関しては、議論があるかもしれない。その理由は、何人かの議員は、この反政府勢力対策基金を米軍経由でなく、国務省経由で支出することが望ましいと考えているからである。
[訳者の感想]これは4月25日の『ロサンジェルス・タイムズ』紙の記事です。
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「クレオパトラが見つかったと嘘をついた人は多い」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年04月22日 | 人物
9年前、ベルリンで新しい発見が展示された。それは、エジプト女王クレオパトラのひょっとしたら直筆のサインが書かれたパピルスだった。もし、彼女の手つかずの墓が明るみに出たら、どれほど大きな注目を浴びるかは、想像に難くない。もし、そこに、彼女の愛人だったマルクス・アントニウスの遺骨が見つかったら、それは世界的なセンセーションを巻き起こすだろう。
そういう希望を掻き立てているのは、他ならぬザヒ・ハワス博士である。このエジプト古代管理局の有力であると同時に策動的な長官は、かれの最新のプロジェクトをだからこそ、それにふさわしく演出している。「私たちは、墓地を手つかずで見つけるだろうと期待している」と彼はメディア受けする仕方で述べた。「世紀の最大の発見になるはず」の探索はすぐにも始まる予定だ。
それまでは、勿論まだ、少し時間がかかる。なぜならば、われわれの空想を掻き立てる墓は、アレクサンドリアの西方、50キロの丘の上にあるある神殿の地下、24メートルのところにあるからだ。現代の装置を使うと、地下70メートルまでレントゲンが届くそうだ。どこかそこらに、複雑なトンネルシステムが存在しているとドミニカ共和国出身の女性考古学者キャスリン・マルチネスは確信している。彼女のチームは、三箇所にシャベルで掘ろうとしている。
3年前から彼女はタポシリス・マグナの神殿で掘っている。出土品は、ミイラ10体とクレオパトラの肖像が彫られたコインが22枚、マルクス・アントニウスを表現していると見られる面が一つである。これらが考古学者に伝説的な恋人達の痕跡にたどり着いたと思わせた。
その上、この紀元前3世紀に建てられた神殿は、イシス女神に捧げられている。エジプトの神話では、この女神は、彼女の殺された夫オシリスを生き返らせた。クレオパトラは、生きているときに、彼女の臣下に対して、自分はイシス神の化身であると主張したから、この多産の神の神殿は、彼女の永遠の休息場所にふさわしい。
しかし、公衆に働きかける期待の背後には、方法上の大きな問題が隠れている。というのは、期待された発掘物は、歴史的記録によれば、まったくここには存在しないかもしれないからだ。だって、最も重要な年代記作者や歴史家は、一致して、クレオパトラは、アレクサンドリアで埋葬され、アントニウスは、そのそばに埋められてと伝えているのだから。もし、タポシリス・マグナの発掘によって、クレオパトラの遺骸が暴かれれば、歴史研究の方法上の足場を揺るがせるような仕方で、それはわれわれの証人を笑いものにするだろう。(以下省略)
[訳者の感想]ザヒ・ハワス博士は、テレビでわれわれにもおなじみになりました。先日も、ここにクレオパトラの墓があるに違いないと自信たっぷりでしたが・・・。
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「ソマリア海賊、更に貨物船を襲う」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年04月15日 | 犯罪
ハンブルク発:海賊達は、ソマリア沿岸の海域で二隻の貨物船を攻撃した。海賊達は、レバノンの貨物船「MVシー・ホース」号を乗っ取った。NATOの報道官ショナ・ロウによると、海賊達は、三艘か四艘のボートで商船を攻撃した。「シー・ホース」号の乗組員の情勢については何も分かっていない。
更に、海賊達は、リベリアの旗を掲げて航行中だった貨物船「サフマリーン・アジア」号を攻撃た。NATO参謀本部の報道官シュテファン・グレスマクによると、三隻のボートに分乗した10人の海賊は、銃と手榴弾で、2万4千トンの貨物船を攻撃したが、負傷者については報告がない。
火曜日の夜、海賊達は、アデン湾で、貨物船「MVアイリーン」号を襲った。フィリピン出身の22名の乗組員達は、負傷はしなかった。この3万5千トンの船は、ギリシャの海運会社のために運航されており、カリブ海にあるセント・ヴィンセントの旗を掲げて航行中だったとロンドンにある「国際海事局」は伝えた。
その上、海賊達は、エジプト人の乗った漁船二隻の乗組員36名を拘束した。襲撃がいつ行われたかは、不明である。
オバマ大統領は、海賊に対する戦闘を宣言した。「われわれがこの地域での海賊行為の増加を阻止することに決意した」と「マースク・アラバマ」のフィリップス船長が解放された後で、述べた。
オバマ大統領は、さらなる衝突が起こることを覚悟している。(以下省略)
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「ソマリアのイスラム過激派、海賊を神の戦士と称賛」と題する『シュピーゲル・オンライン』の記事。

2009年04月14日 | イスラム問題
ナイロビ・モガディシオ発:ソマリアのイスラム主義者グループは、最近の海賊攻撃を「西欧に対する戦闘」であるとほめた。ラジオ局「ガロヴェ」は、月曜日、そのウエッッブサイトで、イスラム主義者達は、海賊達の攻撃をソマリアの沿岸海域の防衛であると評価したと報道した。「外国勢力は、この国を分割しようとしている。海賊達は、アラーの敵に対して海岸を守っている」と米国によってテロ組織であると刻印を押されているシャバブのスポークスマンであるムクタール・ロボウは述べた。
他のイスラム主義的なゲリラ集団の指導者であるシャイヒ・ハッサン・アブヅラヒは、米国の特殊部隊によって解放されたリチャード・フィリップス船長を人質に取ったことを歓迎した。「海賊は、ムジャヘディンの一部である」と彼は言ったが、海賊達が身代金を要求したことを非難した。「彼らはソマリア沿岸を悪用しようとしているキリスト教的国家に対して戦争をしているのだ。」
最近の襲撃は、ソマリア東部の海賊集団の仕業と見なされている。彼らは海賊行為のために、港町のホビョとハラルデレから出動し、遠くインド洋上でカギのついた縄を投げて船舶を襲撃し、数分で船から退去している。
水曜日に、海賊達は、アメリカの貨物船「マースク・アラバマ」を攻撃し、リチャード・フィリップス船長を捕らえた。その際、米国海軍は直ちに現場に急行した。日曜日に、米国海軍の狙撃手は、海賊4人を射殺し、船長を無傷で解放した。
ソマリア側の陳述では、米国海軍は、海賊をやっつける際に、「トリックを使用した。」イェーメンのアデンに駐在しているソマリアの副領事フッサイン・ハジ・マームードは、月曜日に、アメリカ兵達は、身代金を手渡しの交渉のために、まず、海賊の一人をおびき寄せた。それから、彼らはフィリップス船長を電話に呼び出して、攻撃が始まったら、安全な所に身を隠すように伝えた。船長が海中に身を投じるたとき、狙撃手は、救命ボートに乗っていた海賊を撃った。
そうこうするうち、1ダースほどの船舶が海賊の手中にあり、220名が人質になっている。ソマリア沖で、海賊に乗っ取られた「ハンザ・シュタヴァンガー」号のドイツ人乗組員の運命については、確かな情報はない。「外務省の危機管理室は、事件の解決のために、努力している」と月曜日に外務省報道官はベルリンで述べた。(以下省略)
[訳者の感想]これまで海賊とイスラム過激派とはあまり関係がないと思われていましたが、どうも、事情が変わってきたようです。そのうち、海賊の中にイスラム過激派の指揮官が乗り込んでくるかもしれません。
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「トルコ人協会」は、今度は二重国籍を要求」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年04月12日 | イスラム問題
「ドイツ・トルコ人協会」(TGD)は、外国籍の両親を持つ移住民児童に対して二重国籍を認めるように要求している。
目下、外国人のドイツで生まれた児童は、一定の前提の下でドイツ人になるが、その際、最初は両親の国籍を得ている。18才の誕生日から23才の誕生日までの間に、彼らはどちらか一方の国籍を決定せねばならない。彼らが持っている旅券の一方を返却せねばならない。
「おそらく、9月の連邦議会の総選挙で、政治的多数派が代わり、われわれはこの決定の強制を廃止して二重国籍を可能にする新しいチャンスを手に入れるだろう」とTGDの議長のケナン・コラートは言う。ベルリンとブレーメンの州のイニシャチブは、2008年の選挙では、必要な多数を見出さなかった。
法的状況は、ドイツでははっきりしている。基本的に、ドイツの法律は、二重国籍を認めていない。二重国籍を認められるのは例外の場合で、たとえば、出身国が移住民にこれまでの国籍からの離脱を認めない場合である。
外国籍の両親から、ドイツで生まれた子供は、2001年1月1日以降、自動的にドイツ国籍を取得する。但し、両親のどちらかが、少なくとも8年間、犯罪を犯さないでドイツに生活していて、滞在許可を得ている場合である。
同時に、その子供は、両親の国籍も持つことができる。これは、2001年1月1日以前に生まれた子供にも、1990年まで遡って、当てはまる。満18才以後は、彼らはどちらか一方の国籍に決めなければならない。
「統合政策的には、現在の規則は無意味だ」とコラートは言う。この規則の根拠が法政策的に憲法上も確実に基礎づけられねばならない。「だが、統合政策上はそれからは、肯定的なシグナルは出ていない」とコラートは言う。
だが、ベルリンの「人口と発展のための研究所」が今年の1月に発表した研究報告によると、ドイツ在住のトルコ人移民は、統合されることを望んでいない。彼らは、住居地域で孤立し、ドイツ社会への組み込みを拒否している。その理由はたくさんある。はっきりしているのは、この状況の責任が一部彼らにあるということだ。
281万人いるトルコ人移民の多くは、ここに長年暮らし、彼らの約半数はドイツ生まれであるが、多くのトルコ人は、ドイツ社会にとけ込もうとはしていない。トルコ人は平均的に教育程度が低く、所得が平均より少なく、しばしば、失業している。彼らの32%だけが、これまでにドイツ国籍を取得したに過ぎない。(後略)
[訳者の感想]東欧からの移民は、トルコ人より多いのですが、彼らの場合は殆どドイツ社会にうまく「統合」されて、あまり問題はないようです。

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「人質、拿捕されたヨットを急襲した際に死亡」と題する『ヴェルト・オンライン』の記事。

2009年04月11日 | 犯罪
フランス軍は、ソマリア海岸に誘拐されたヨットを解放した。軍事行動の際、大人の人質の一人が殺されたとパリのエリゼー宮にあるフランス大統領府は伝えた。他の4人の「タニット」号のクルーは解放された。
交渉人は、平和的解決のために、海賊に身代金を提供しようとした。しかし、海賊達はこれを拒否したとフランス・国防相のエルヴェ・モランは述べた。死んだ人質は、乗船していた3才の男の子の父親である。彼はフランス特殊部隊と海賊とが交戦している間に弾に当たって死んだ。他の4人の人質は安全である。
人質解放の際、大統領府の陳述では、海賊側も2人死に、3人が逮捕された。海賊達は、4月4日にフランスのヨット船上で夫婦とその子供とを人質に取った。
金曜日にフランス海軍の船が、「タニット」号をブロックし、海賊と連絡を取った。しかし、海賊達は、交渉の際、あらゆる提案を退けた。
大人4人と子供1人を載せたヨットは、2008年7月に旅に出た。長さ12メートルの「タニット」号でもって、乗り手は、フランスの大西洋岸からインド洋のザンジバル島に行こうとしていた。地方紙『フランス西部』は、去年夏に出航前の夫妻にインタービューをしている。その当時、27才の夫と2才年上の妻とは、自分たちが消費社会に背を向けて、「本当の冒険」を体験したいと言っていた。
ソマリアの海賊達は、「タニット」号と同時にドイツの貨物船も拿捕した。環境保護団体「エコテラ」の陳述では、彼らはヨットをソマリア沖、640キロのインド洋でヨットを拿捕し、プントランドの海岸へとコースを取った。
それ以外にも、海賊達は、アメリカ船籍の貨物船「マースク・アラバマ」も拿捕しようとし、船長のリチャード・フリップスを誘拐し、救助艇で逮捕を免れた。
フィリップスは、金曜日に、逃げだそうとしたが、再び、海賊によって捕らえられたとCNNテレビは報道している。船長を誘拐した海賊達は、ソマリア人の仲介者によると、200万ドル(2億円)の身代金を要求している。(後略)
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「少女を鞭で叩いているタリバンのビデオ、パキスタンで憤激を招く」と題するLTの記事。

2009年04月04日 | 国際政治
トルコのイスタンブールとパキスタンのイスラマバードからの報道によると、群衆のなかで俯きにされて10代の少女が泣き叫び身もだえし、慈悲を願っている。だが、3人の覆面した男達は彼女を押さえつけ、第四の男が何度も彼女を鞭で叩いている。
スワト渓谷のパキスタン人タリバンによって叩かれている17才の少女のビデオは、パキスタンの国民に衝撃を与え、人権グループからは抗議の声が上がった。中央政府からは非難の声が上がり、多くのパキスタン人からは嫌悪の声が上がった。
今年、取られたビデオの映像をパキスタンのテレビ局が国内とインターネットに放映した。
パキスタン系タリバンによるひどい行為についての報道は、パキスタン北西部から漏れてきた。
「これは許せない」と著名な人権活動家のアスマ・ジャハンギールは、ラホールの東部の町でジャーナリストに語った。
ジャハンギールは、この少女はスワト渓谷にいるタリバン司令官と結婚することを拒んだために罰せられたと思われていると述べた。この渓谷では、パキスタン政府軍が2月にイスラム戦士と休戦協定を結んだ。彼らはこの少女を非道徳的だと責め、34回のむち打ちの刑に処したのだ。
携帯電話で写されたビデオには、体全体をブルカで覆った少女を男達に押さえつけられて、むち打たれている様子が映っている。「後生だからそれを止めて!私は死んでしまう」と少女は叫んでいる。
タリバンの報道官であるムスリム・カーンは、公開むち打ちを弁護して、この少女は不道徳な行動に関わったのでむち打たれたのだと述べた。「われわれが政府軍と戦っていた、2ヶ月前に起こったことだ」と彼はスワートでジャーナリスト達に言った。しかし、地域の住人によれば、この出来事は、二週間前に、カラカレーの村で起こった。
アシフ・アリ・ザルダリ・パキスタン大統領とユサフ・ラザ・ギリアニ首相はむち打ちを非難し、調査を命じた。シェリー・レーマン元情報相は、この出来事を議論するために特別の議会委員会を開くように要求した。
「このような蛮行が、民主的政府の指導の下で起こることは許され得ない」とレーマンは述べた。イスラムの名の下に人を殺したり、われわれの国民を傷つける過激派にわれわれの市民を好きなようにさせることはできない。」
二月の停戦協定で、タリバンは、敵対行為をやめ、その代わりに州政府は、彼らがイスラム法を執行するためのイスラム法廷を作ることを許した。パキスタンの人権委員会の代表であるジャハンギールは、むち打ちを国と指導者が注意せねばならない前兆であると呼んだ。(後略)
[訳者の感想]国家の法以外にイスラム法を認め、それに従って、恣意的な裁判が行われるとこういうことになるのでしょうね。
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「ドイツは道を示さねばならない」と題する『ツァイト』紙の論説。

2009年04月02日 | 国際経済
二ヶ月前、大統領に就任した後で、オバマ政府は、攻撃的な景気浮揚政策を打ち出した。その大きさと範囲はこれまでになかったものだ。私はそれが引き起こした混じり合った反応とそれがドイツや他のヨーロッパ諸国で真似される熱意に大きな感銘を受けた。何人かは、大統領の計画は、不発に終わるだろう、米国は持続するデフレーションに向かうだろうと心配した。他の人たちは、計画は非常に大規模なので、ひどいインフレを引き起こすに違いないと予言し、米国の保護主義を恐れた。
同時に、ドイツでは、世界経済の健全性に対する責任は、主としてアメリカの肩に懸かっているという見解が広く広まった。
注意して欲しい。米国の景気後退の終わりは、世界的な回復を促進するだろうということは、確かに正しい。だが、ドイツと他のヨーロッパ諸国が大きな独自の回復計画のリスクと努力を惜しむならそれは重大な誤りである。このような計画は、世界的な景気後退を終わらせるのに、同様に重要であり、その際、ドイツは指導的な役割を演じなければならない。
話をアメリカに戻そう。経済は確かに悪い。おそらくもっと悪くなるだろう。景気後退は、既に15ヶ月続いている。大銀行は、彼らの資本基盤を破壊する有毒な不良債権を抱えている。信用は減退し、ビジネス界は、金融を受けられず、投資をすることができない。消費者は、支出を減らしている。在庫量はなお大きすぎ、住宅建築は、最低の状態にある。仕事の減少は、過去25年間のうちで最大の規模である。一年の間に、440万人が失業した。多くの専門家達は、アメリカの失業率はまもなく10%を超えるだろうと予測している。
しかし、絶望する理由はない。私の予測では、オバマの景気浮揚策は機能するだろう。米国の景気後退は、今年の第四四半期には、終わるだろう。保護主義の圧力に対しても、最近、オバマがカナダとヨーロッパに対して示したように、抵抗できるだろう。おそらく米国は、貿易自由化で指導的な役割を引き受けるだろう。
この楽観主義の重要な根拠は、私の歴史的な理解であって、それによれば、危機においては、指導力に大きな重点が置かれる。オバマ大統領は、かっての誰よりも人気がある。有権者の70%は、彼の景気回復策を支持している。彼は転換は困難で長期的だとアメリカ人に述べた。そして、世論は、我慢する覚悟がある。だから、ロナルド・レーガン以来の彼の前任者よりもずっと強力だ。彼は計画を素早く実行に移すことができた。その基礎となったのは、困難な景気後退は精力的な行動を要求すること、多すぎるリスクと、あまりに少ない対策でもっと大きなリスクを招くこととを天秤にかけるという認識である。(後略)
[訳者の感想]筆者のマイケル・ブルーメンソールは、カーター大統領時代に財務長官でした。
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