海外のニュースより

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「オバマの演説は失望させ、コペンハーゲンの不満に火を注いだ」と題する『ガーディアン』紙。

2009年12月19日 | 環境問題
自分は気候変化に対して世界が「大胆に決定的に」行動すると確信していると言うことによって、オバマ大統領はコペンハーゲンの気候サミットの混沌とした最後の時間に踏み込んだ。だが、世界中の指導者たちが二年間の無駄な努力を防ぐための合意についての報告をまとめようと絶望的に働いた後で、彼の演説は、米国が本当に大胆な措置を包括する用意があるという何らの兆候を示さなかった。
 それが外交上の成功だと見なされるなければ、全くコペンハーゲンに来ることについて引っ込み思案だったオバマは、世界の指導者たちの前に現われたとき、目に見えて失望しているように見えた。米国は、後進国を気候変動に適応するのを助けるために、1億ドル(90億円)の基金を援助できるというヒラリー・クリントン国務長官の言明を超えて、CO2の削減や貧しい国々の財政援助するというそれ以上のコミットメントを提案しなかった。彼は環境組織が数ヶ月前から要求していた気候変化のための立法を前進させるように上院に圧力を加えることさえしなかったのだ。
今朝、『ガーディアン』紙が入手した草案は、強力な取引を達成するために世界の指導者たちがコペンハーゲン・サミットの最終段階で必要とした大きな進歩を明らかにしている。草案では、「諸国は、2度の温暖化を制限するべきだが、そうするように各国を拘束はしないと言われている。28カ国の指導者の選ばれたグループによって書かれた草案は、2010年にメキシコ市で開かれる気候変動に関する国連の総会までにもう一年間話し合いを延長するように提案している。
彼の演説で、オバマは、米国が自分の行政府の「クリーン・エネルギー・アジェンダ」に基づいて最後までやりぬくだろうと言った。
「われわれは、われわれのコースを描いき、われわれは約束をした。われわれは自分が言っていることをするだろう」とオバマは、言った。
だが、その約束の証拠がなければ、言葉は空しく聴衆の中には明らかに落胆の色が見られた。
その代わりに、彼は彼らが弱い合意だと見ているものに抵抗してきたアフリカや海抜の低い島国に対して、代替案が遅れることは、もっと悪いだろうと警告した。
「われわれは何十年も断層線によって拘束されてきたゆえに、それを知っている。だが、ここには最低線がある。われわれは合意を受け入れることができ、実質的な第一歩を進め、それを精密化することができる」と彼は言った。
「それとも、数年間も行動の道に立ちふさがっていた同じ分裂に立ち戻ることによってわれわれは遅滞を選ぶこともできる。そうすると、われわれは何ヶ月も何年もかかって、同じ陳腐な主張をすることに戻ってしまう。その間に、気候変動の危険は、後戻りできないものになるだろう。」
彼は、世界で最大の排出国としての中国の地位に注意を引き、温室ガス排出に対する責任問題へと米国の強行路線を固めることによって、中国に対しても当てこすりを言った。(後略)
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