天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

1972年当時共感した『女囚701号/さそり』再鑑賞し梶芽衣子を暴力団にレイプさせる夏八木勲に違和感

2018-07-10 19:47:21 | 日記
今日の日記は、10日札幌行きをキャンセル(注:キャンセル料半額で7,200円がフイになったが藤沢市統計調査員「約50,000円アルバイト料」の募集案内書受領の為)して藤沢本宅で観た東映映画『女囚701号/さそり』(1972年8月25日劇場公開)の事です。
この映画は、私がリアルタイムで読んでいた雑誌「ビックコミック」に連載されていた篠原とおる同作品を原作としており、伊藤俊也初監督作品であり、主演・梶芽衣子(日活時代は太田雅子の芸名の青春スターだった)の映画出世作です。当然、私は公開後リアルタイムで劇場鑑賞したとても思い出深い東映作品です。当時の私は、4月から大学1年生になったばかりの19歳青二才でした。全く世間しらずで体制に批判的な政治思想(70年代前半は学生運動やベトナム戦争の後遺症の影響もあり革新的な志向有)を、当時私は抱いていました。
だから、この映画にも強く共感するものがあり、女囚を虐げられる女子刑務所職員(演:室田日出男)や所長(演:渡辺文雄)の不合理きわまる行動(原作がコミック劇画であるのも深く関与)も、現実の卑しい現政治体制の発動だと、当時は強く納得したものでした。
しかし、46年の年月経て、無職の全く「終った人」になった私は、当時に抱いていたこの納得感が微妙に変化して、その作品の過激さに付いていけない自分を見出してしまいました。
添付した映画の画面は、梶芽衣子が暴力団員らに集団レイプされた後、後方で恋人だった警視庁刑事(演:夏八木勲)が、自分を暴力団に売った事を知る重大なシーンです。このシーンは、読んでいた原作本にもあった一カットです。だから、伊藤俊也監督は劇画に忠実に映画化していると私は納得しています。そして、このシーンの梶芽衣子は体当たりの熱演で、とても素晴らしい出来栄えです。しかし、自身の出世の為と言え、ここまで恋人を貶める警視庁刑事には、正直ついていけなく強い違和感を抱く65歳になった私が今現実として存在しています。
だから、46年の長い歳月は、映画を観る目を強く変化させるのだ、私は今強く得心しました。


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