天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『ダーリンは外国人』日本語美しさに惹かれたトニーラブロの掘下なしで漫画家さおりのヒモだけに見える

2010-08-13 14:07:21 | 日記
今日の日記は、私の香港・深圳・マカオ旅行の紀行記(3):キャセイパシフィック航空機内映画サービスで鑑賞した映画『ダーリンは外国人』(宇恵和昭監督 井上真央 ジョナサン・シェア主演)のことです。
この映画は、小栗左多里の人気コミックエッセイを映画化しています。でも、漫画家小栗左多里のモデル、さおり(井上真央:添付した写真は機内パンフレットに登場した彼女)の恋人になる実際のダーリン、トニー・ラブロ(ジョナサン・シェアが扮する)の描き方に、私は強い疑問を持ちました。
それは、大島里美の脚本による映画では、トニーは無職でさおりの「ヒモ」みたいにしか見えず、日本語オタクの彼が、どんな仕事をしている人物なのかまったく判らないからです。このように彼の人物紹介をまったくしていない脚本では、ダーリンになった外国人の実態がよく判らないです。そして、宇恵和昭監督もそれに対して何も疑問を抱かず、トニーの家庭や私生活での行動しか描いていません。とても残念な演出です。
実際のトニー・ラブロは、1960年ハンガリー人の父とイタリア人の母の間に生まれ、アメリカで育ち1985年に来日したアメリカ人ジャーナリストです。彼自身も小栗左多里と共著で、いろいろなエッセイを書いて出版しています。この彼の経歴を、映画から私は実感できませんでした。
映画で日本とアメリカの文化の違いを実感させるのなら、上面の外国人を描かず、日本語漢字の美しさに惹かれて来日した外国人トニーの人物実態を、私はもっと深く掘り下げてほしかったです。
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