天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

明治日本産業革命遺産の軍艦島は築100年近く日本最古RC造が有り韓国への反論1910年前施設は間違い

2015-06-12 22:29:48 | 日記
今日の日記は、本日の読売新聞朝刊13版解説欄『読み解く「軍艦島」の挑戦 西部本社社会部 安岡宏治』で、書かれた「世界遺産」の該当施設・国内最古の高層アパート群の建設時期のことです。
今年の世界文化遺産を目指す「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の一つ、長崎市沖の端島炭抗(軍艦島)に対して、韓国政府は韓国人が強制徴用された産業施設は、その登録を認められないと強く抗議しています。しかし、文化庁の担当役人は、その登録される施設は日韓併合(1910年)より以前のもので、時代が違うと正式に反論しています。
この反論を聞いた時、コンクリート構造物にはある程度知識がある(注:コンクリート技士の資格有り)私には、この反論自体が正しいとはとても思えなかったです。だから、国政モニターの6月分の投書でも、私は、日本が登録を目指す世界文化遺産の韓国への反論は、”1910年の時期ではなく、強制徴用の事実無しで反論を”と投稿していました。
その私が主張した根拠の正当性が、この安岡氏の解説記事でよく分かり、強く立証されました。以下に、その記述を引用・掲載します。
『今月初旬、約20か国の研究者らが、軍艦島に上陸した。築100年近い鉄筋コンクリート(RC)造りの建物を視察し、保存・再生の道筋を探るためだ。・・独特の島影を形作っているのは、国内最古の高層アパートなど大正~昭和期の約30棟のRC建築だ。・・歴史的、文化的価値が高まりつつあるRC建築の保存に道を開くことができるか、軍艦島はその試金石となる。・・軍艦島が名実ともに「世界の遺産」となってほしい。』
このように、世界遺産施設を1910年までの施設と限定すると、軍艦島のRC造構造物(大正~昭和期の約30棟・最古で築100年近く「1915年」の構築物)は、全く該当しなくなります。この安岡氏は、この日本の反論の妥当性について、何も触れていません。でも、軍艦島を解説するならば、この1910年以前の施設とした日本政府担当者のコンクリート技術に関する勉強不足を、強く批判してほしかったです。
私の国政モニター意見書は、政府所管の担当者が閲覧するようになっていますが、6月末登録までにこの間違った主張を、さらに繰り返さないように、私はただ祈るばかりです。幸いに、韓国政府から”1910年以前の施設”に対して、今現在反論等はないですが、もし、反論されたら、日本はそれを間違っていると、韓国に正しく主張できません。
だから、文化庁や外務省役人の近代RC建築への勉強不足を、私は今深く憂いています。
コメント
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