天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『トスカーナの休日』よそ者Dレインを無視し道祖神に花を捧げるMモニチェリはラストで微笑んで会釈を

2012-12-29 14:36:00 | 日記
今日の日記は、今日から正月休みになったので、今久しぶりに茶の間DVD鑑賞している映画『トスカーナの休日』(2003年製作 オードリー・ウェルス監督 ダイアン・レイン主演)のことです。
私の当初の正月休み計画は、昨日の午後から札幌に出かけるつもりでした。でも、大晦日12月31日の午後出発の航空機代が10,970円で済む(冬期間は私の訪問回数も多くなるのでこの金額は助かる)ことが分かり、急遽その予定を変更して、29・30日の2日間は、藤沢に残ることにしました。
だから、その空いた時間で、私が大好きなイタリアの美しい風景が堪能できるこの映画『トスカーナの休日』をレンタル店から借りて、今鑑賞しています。
この作品は、フランシス・メイズの小説『イタリア・トスカーナの休日』を映画化したもので、トスカーナ地方(歴史の街・フィレンツェが州都)やポジターノ(アマルフィ海岸にある街)の魅力を余すところ無く描いています。
離婚して失意の米国在住の女流作家(ダイアン・レイン)が、トスカーナ地方にあるヴィラに強く惹かれ、その屋敷を購入し住み始め、その土地の人々との日々の交流を通じて、再び愛に目覚めていくドラマです。
私は、この映画に登場するトスカーナ(観光したのはフィレンツェだけ)やポジターノ(残念ながら、車窓の観光)を実際に訪れているので、その良さを肌で実感しています。だから、この映画にはとても親近感を抱きました。
このヴィラ周りに住んでいる住民の中でも、住居前の通りにあるマリア像(日本でいう道祖神か?)に、定期的に花を捧げる老人(マリオ・モニチェリ:1915年~2010年・イタリアの著名な映画監督で脚本家、トスカーナ州ヴィアレッジョ出身)が、私にはとても印象に残っています。
最初、マリオ・モニチェリは、このよそ者ダイアン・レインと目を合わせても、完全に無視して、何も挨拶を交わさなかったです。しかし、映画のラストでは、ついに、ダイアン・レインに向かって微笑んで会釈をするようになりました。とてもこの映画のテーマを象徴するオードリー・ウェルス監督の巧みな演出です。
それに、感じ入ったダイアン・レインが再びベランダの窓からマリオ・モニチェリの姿を覗きこんむシーン(腕を組んで不思議そうに見つめている)を、私はここに添付しました。
このイタリアの著名な映画監督マリオ・モニチェリのように、俳優は何も言葉を話さなくても、その演技だけで映画を観た者に深い感銘を与えるのです。
だから、皆さんの中で、イタリアのトスカーナやアマルフィ海岸に興味がある方に、この映画『トスカーナの休日』は、私が強く鑑賞を勧めたい映画です。
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