天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

自爆テロ解散と野田首相を誹謗し政治は天命だと語り引退しない田中文部科学相は貝塚茂樹著『論語』読むべし

2012-12-18 22:48:03 | 日記
今日の日記は、読売新聞に掲載されたコラム『五郎ワールド「天命を知る」ということ』(特別編集委員・橋本五郎氏)で紹介された、貝塚茂樹著『論語』(中公文庫)のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
橋本五郎氏が読売新聞コラムでこの著作を紹介してから、私自身も是非この名著を読みたくなって、某書店で購入して今自宅で熟読しています。
この著書に、紹介された『天命』が記述されている、第二・為政篇・四の一部を、以下に引用・掲載します。
『子曰く、吾十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず、五十にして天命を知る。(注4)六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。:(注4)・・「天命を知る」とは、三桓氏の打倒が天から与えられた使命であることを自覚して、改革に努力するが、それが挫折したことも、また人力以上の天の配剤であったことを、孔子がさとったことをさす。・・これは、孔子が晩年に自分の生涯をふりかえった、感慨のこもった言葉である。今までの注釈は、もっぱら教養によって聖人の域に至った過程を述べたものとして、われら凡人どもの精神修養の助けとして読む態度で解釈してきた。・・しかし、万事控えめで、非常に反省心が強く、自己を誇らない孔子が、いつも苦難に満ち、試練にさらされて成長してきたその生涯を、無限の感慨をもってふりかえっての発想を、十分に汲み取っていない。』
この名著を読んで、橋本五郎氏が紹介した貝塚茂樹氏の孔子観を、私は深く理解できました。その孔子観が、名著を読んだ井上靖氏が書いた作品『孔子』にも、色濃く反映されていたのです。
そして、この名著を読み終わった後、今日の読売新聞ネットニュースを見ていたら、今回の衆議院選挙で落選した田中文部科学相が、とても気になって私が大いに憤慨した「敗戦の談話」を述べていました。
野田首相の行動をいつも真紀子節で「自爆テロ解散」と誹謗した田中文部科学相は、今後の自身の政治活動に関しては、「(政治活動は止めずに、政治家は)天命だと思っています。大好きな仕事ですから」と引退をせず、そのまま政治家を継続する意志を示していました。
田中真紀子氏は、孔子の言葉『天命』を自らの敗戦弁明で使う資格など全くない文部科学大臣です。自身の至らなさを全く反省もせず、任命権者の上司の行動を「自爆テロ」と的外れの表現をして、「天命を知る」の真の意味さえ分からず、何らの反省心もありません。だから、田中真紀子氏に、この孔子の思想を紹介した名著である貝塚茂樹著『論語』を、是非とも読んでほしいです。
そして、田中真紀子氏が真摯にこの名著を読めば、自分自身の今までの非見識な政治行動を悔い改めて、即座に今後の政治活動を止めるはずです。
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