天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

非常口近く座った私に非常用設備を解説した『安全のしおり』を配布しない客室乗務員は”仏作って魂入れず”

2011-12-02 21:52:43 | 日記
今日の日記は、11月26日札幌行きANA便で非常口近くの座席19Bに搭乗した際、私が客室乗務員から渡されなかった非常用設備を解説した『安全のしおり』のことです。
私は、11月27日付日記『脱出シュート上下で乗客避難誘導手伝いの要請ステッカーを渡された19C乗客は座席移動もせず飛行中食事を』で、客室乗務員から渡された緊急避難手伝い要請ステッカーのことを書きました。そして、この特別な座席は、普通の席と大きく違っていました。それは、この非常口近くの座席に座った乗客には、普通の席の背ポケットに入っているANA機内誌『翼の王国』や機内販売カタログ小冊子・『安全のしおり』・エチケット袋・視聴用の機内イヤホンが常備されていないのです。
だから、私たち非常口席の3名が皆座って少し経ってから、客室乗務員が『機内誌やイヤホンが出入口通路を隔てた前方座席の背ポケットのありますが、御使用になりますか?』と私たちに尋ねて来ました。その要望を受け入れたのは、中央に座った私だけで両隣の乗客はそれを断っていました。
そして、客室乗務員はその機内誌等を要望した私に、その前方座席の背ポケットから、『翼の王国』』(添付した写真は、その渡された機内誌の表紙)・機内販売カタログ小冊子・視聴用の機内イヤホンを取り出して、私に配ってくれました。
しかし、この座席に座った乗客にとても必要である肝心な『安全のしおり』と、気分が悪くなった時に使用するエチケット袋は、要求しなければ配布しない接客マニュアルになっているのか?、私は受け取ることができませんでした。
エチケット袋は、申告する乗客だけ配布すればよいと思います。しかし、乗っている航空機『B747-400用の安全のしおり』は、必ず全ての対象乗客に配布する必要がある重要書類です。
一般乗客には、機内非常用設備を紹介している機内放映ビデオの最後に、『皆様の座席前ポケットには「安全のしおり」が設置されておりますので離陸前に必ずご覧ください。』と注意を促すアナウンスをしています。だから、普通の乗客でなく非常事態の緊急避難時に客室乗務員を助ける特別な任務を頼んでいる乗客には、その『安全のしおり』のさらなる高度な周知徹底が求められるはずです。
しかし、逆にその非常口近くの席に座った乗客に、その重要な情報をまったく伝えていないのです。これは、ANAの乗客の対応マニュアルは重大な問題があると、普通席に座った帰り便でその渡されなかった『安全のしおり』を熟視して、私は強く痛感しました。
その『安全のしおり』では、判りやすいイラストで緊急胴体着陸の2例(海面と陸上)が詳細に説明されていました。そして、海面胴体着陸では機内に残るのは2人だけで、後の2人は脱出を助ける役目はないことも、そのイラストを見て判明しました。つまり、脱出シュートが即、救命ボートになるので、その出入口に4人もいる必要はないからです。
だから、私は、重要な『安全のしおり』を配布しないANAの非常口乗客対応マニュアルは、一刻も早く改善されるべきだと思っています。乗客に緊急時の手伝い要請ステッカーを渡して、その手伝いを乗客に御願いするならば、その時どのような行動をとればよいか?事前によく教えてくれなければ、乗客は緊急時にスムーズな対応ができないです。これでは、まったく有名な格言『仏作って魂入れず』の顕著な実例になってしまっています。
また、これは、ANAの危機管理体制の弛みが顕著に露見した出来事です。私は、もう一度初心に立ち返って、ANAに安全運行を心がけてほしいです。
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