田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ゆきあかり in 中島公園

2020-02-09 16:54:37 | イベント

 手作り感のある小さな雪灯りイベントが中島公園で開催された。雪とローソクの灯りのコラボレートがほのぼの感を演出していた。併せて上演された巨大人形劇も出演の子どもたちが寒さの中で好演してくれた。

     

 2月7日~9日までの予定で「ゆきあかり in 中島公園」が開催されているのを知り、初日の2月7日(金)夕刻、中島公園へ急いだ。このイベントは今年で14回目ということだが、いつかは行ってみたい思いながらなかなか実現できないでいたイベントの一つだった。

 会場は中島公園の中でも、最も北側の9条広場というところを使って行われていた。

 広場全体にさまざまに工夫を凝らしたスノーキャンドルが並び、多くの人たちが訪れていた。何はともあれ、広場にちりばめられたスノーキャンドルの数々を堪能あれ!

   

   

   

   

   

   

   

   

※ ゆきあかりの観客たちが紙コップに思い思いの願い事を書き、それをランタンとしたものです。

 広場には灯りを見守る人、紙コップランタンへの書き込みを呼びかける人などが散見された。広場のところどころに「シニアネット」と書かれた幟が立てられていたところを見ると、こうしたシニアの方々がボランティアで運営を担っていることをうかがわせてくれた。寒い中で、こうしたイベントを行うことができるのも、いろいろな方々の協力があってこそ実現できているんだろうと思いながらスノーキャンドルの数々を見て回った。

 午後6時、広場の片隅に大きな雪像をバックにステージが設えられた上で、巨大人形劇が始まった。演目はチェコとスロヴァキアの民謡から題材をとった「マルシュカと12の月」という劇だった。出演した子どもたちの演技力も確かで、大きな人形も精巧に作られていたうえに、白い雪像に映える映像効果も重なり、見応えのある人形劇だった。詳しくは分からないが、おそらく近くにある人形劇場「こぐま座」で活動する方々によるものと思われる。寒い中だったが、十分に楽しめた巨大人形劇だった。

   

   ※ 舞台は三段の構成となっていて、雪像上段にもたくさんの演者が乗っていました。

   

   

   

   ※ 手前は大きな魚の人形です。ステージ上にも大きな魚の人形が…。

 「さっぽろ雪まつり」のように大きく華やかな祭りもいいが、こうした手作り感のあるほのぼのした祭りもいいなぁ~。


レバンガ北海道 快勝だったが…

2020-02-08 20:26:50 | スポーツ & スポーツ観戦

 Bリーグ(プロバスケットボールリーグ)の東地区で最下位と低迷するレバンガ北海道だが、今夜は前節に続き勝利して久しぶりの2連勝を飾った。その試合を観戦できたことは幸運だったが、果てして未来は明るいのか?

  

 ※ 試合会場の北海きたえーるです。私の席は自由席なので会場の隅の方に追いやられました。

 本日(2月8日)夕刻、北海きたえーる(北海道立総合体育館)において「レバンガ北海道」は、愛知県刈谷市を本拠地として、現在Bリーグ中地区で2位の好位置につける「シーホース三河」と対戦した。

  

  ※ 試合前のレバンガ北海道のウォーミングアップの様子です。外人選手が見えませんね。

 試合は前半レバンガ北海道は絶えず相手にリードを許す苦しい展開だったが、後半盛り返して97対84と10点差以上の差をつけ、危なげなく勝利を掴んだ。クォーター毎のスタッツは次のとおりである。

 〈第1クォーター〉 北海道 16 - 18 三河

 〈第2クォーター〉 北海道 22 - 24 三河

 〈第3クォーター〉 北海道 27 - 18 三河

 〈第4クォーター〉 北海道 32 - 24 三河

 ご覧のように前半と後半では別のチームが戦ったのではないかと思えるほど、まったく形勢が逆転している。このようになった要因は、私が見るかぎり三河が前半は着実に得点していたのに対して、後半はシュートの失敗が目立ち、そこに北海道がつけ込んだというような試合展開だった。

  

 ※ バスケットボールの試合開始、テップオフの瞬間です。レバンガは背番号1のミークス選手

 私がリード文で、レバンガ北海道の未来は明るいのか?と疑問を呈したのは、チームの得点源があまりにも外人選手に頼り過ぎてはいないか、という点である。調べてみると、本日の試合で、背番号1のミークス選手が31得点、背番号2のカミングス選手が25得点、背番号6のパブ選手が13得点で、4番目にようやく背番号7の中野選手の10得点がランクインしている。総得点の実に2/3以上が3人の外国人選手によってもたらされているのだ。

  

  ※ この日31得点と、最高得点を記録したミークス選手のショットの瞬間です。

 チーム1番目とは言わない。せめて2番目くらいには日本人選手が名を連ねてほしいと思うのだ。私は何も外人選手がダメと言っているのではない。現時点ではチームづくりをしていくうえで体格に優れた外人選手をセンターとして起用せざるを得ないことは各チームともに共通していることのようだ。

  

  ※ こちらは2番目に多く得点した背番号2のカミングス選手のショットの瞬間です。

 ただ、レバンガ北海道としてはチームの柱になる日本人選手を育てるのが急務のように思える。レバンガ北海道の場合、チームの顔として長い間君臨してきた折茂選手が今シーズンをかぎりに引退することが決まっている。今後、誰がチームの顔としてレバンガ北海道を引っ張って行ってくれるのだろうか?

  

  ※ 試合終了後、三河の選手と健闘を称え合うレバンガ北海道の選手たちです。

 私はバスケットボールのコアなファンではない。そうしたコアではない人たちをスタジアムに呼び込むには、はやり人気、実力の伴った日本人選手が必要なのではないかと思うのだ。バスケットボールの試合は私のようにコアなファンでなくとも、とても面白く、楽しめるゲームだと思う。それは得点が数多く入るゲームだから、その度に会場全体が盛り上がるのが楽しい。ややショーアップしすぎのきらいもあるが、プロの試合だからそれも必要なことだと思う。

  

  ※ バスケットボールの試合では、ダンスチームが大活躍です。何度も何度も登場しました。

 千葉の富樫選手のような、とは言わない。チームの顔となる日本人選手を一日も早く発掘してほしいと願っている。

  

  ※ 本日の試合の最終得点と、下の欄はファール数ですね。

 


有森裕子 スペシャルオリンピックスを語る

2020-02-07 14:26:24 | 講演・講義・フォーラム等

 有森裕子氏は、財団法人「スペシャルオリンピックス日本」の理事長を務めているそうだ。来る2月21日から始まる「2020年スペシャルオリンピックス冬季ナショナルゲーム・北海道」を前にして、有森氏は熱く語った。

   

 そもそも「スペシャルオリンピックス」とは何か?ということだが、文献によると「知的障碍のある人々にスポーツのトレーニングをする機会と競技会を提供する国際活動を指す」という。オリンピックと複数形にしているのは、〈日常的なトレーニングから世界大会にいたるまで,いつでも,世界中のどこかで,この活動が行われている〉ことを示しているということだそうだ。

 昨夜(2月6日)、道新ホールにおいてスペシャルオリンピックス2020北海道開催直前 有森裕子トークショー」があり参加した。

          

 有森氏はご存知のとおり、女子マラソンランナーとしてバルセロナオリンピックで銀メダル、アトランタオリンピックで銅メダルと二大会連続でメダリストになった唯一の日本人選手である。彼女は自らの人生においてスポーツから多くのことを学び、今に生かしているという。その思いをたとえ障碍があろうとも同じくスポーツから学び、人生に前向きになってほしいと願い、理事長を引き受け知的障碍者のために奔走しているという。

   

 有森氏は感激屋のところがあるようだ。バルセロナの後、故障などが続き引退の瀬戸際に追い込まれたが、北海道マラソン(1995年)において見事復活優勝し、バルセロナオリンピック代表の座を射止めた。そのことに話が振られたとき、苦しい時代を思い出したのだろうか?声を詰まらせる場面があった。そうした感激屋の一面があってこそあのバルセロナオリンピックのマラソンゴールでの名言を生んだのだろう。涙とともに「自分で自分をほめたい」の一言は国民に大きな感動を呼んだことが懐かしい。

 そんな有森氏が強調した。「スポーツで成長できるのは、全ての人が同じ。スポーツを通じた人の輝きを見てほしい」と…。

  

 スペシャルオリンピックス2020北海道は、2月21日より3日間、札幌市を中心に札幌圏で開催される。その日程は次のとおりである。

 ◇2月21日(金) 開会式
 ◇2月22日(土) 競技(予選:ディビジョニング)
 ◇2月23日(日) 競技(決勝) / 表彰 / 閉会式

そして種目・会場は次のようになっている。

 ◇開・閉会式 【北ガスアリーナ札幌46】

 ◇アルペンスキー、スノーボード 【Fu’sスノーエリア】

 ◇フィギュアスケート、ショートトラックスピードスケート 【真駒内セキスイハイムアイスアリーナ】

 ◇クロスカントリースキー、スノーシューイング 【飛烏山公園】 ※江別市

 ◇フロアホッケー 【北海道教育大学 岩見沢校】

 できれば私もどこかの会場を訪れて、選手たちに声援を送りたいと思っている。

 

 

 


テンプレート変更余話

2020-02-06 16:34:10 | その他

 お気づきのことと思いますが、2月3日から拙ブログのテンプレートを変えてみた。すると思わぬ余波が…。

     

     ※ 小笠原島・父島の風景です。

 2月3日の日に、私のブログをいつも読んでくれているという教え子から突然のメールが入った。

「先生に海は似合わないでしょう?南の島に憧れを抱きましたか(笑)」と…???

 冒頭にそのような書き出しでメールをもらったのだが、用件は別にあったので疑問を感じつつも、その件には触れずに返信をした。しかし、私の中でどうして先の一文を教え子が書いてきたのか、ずーっと疑問のままだった。

 確かに私は数年前まで毎年のように南の島(沖縄、八重山列島、屋久島、奄美群島、小笠原島、等々)を訪れていた。しかし、最近そのことに触れたことは一度もなく、今年も今のところ私の目はもっと別なところへ向いていた。それなのに、教え子はなぜ突然のように先のメールを送ってきたのか疑問は解決しなかった。

    

 ところが!昨日、やはり拙ブログをいつもチェックしてくれている「フナさん」から次のようなコメントが入った。

 「背景が変わりましたね。今までのに慣れていたので初めて見た時は、他の人のブログかなと思いました。雰囲気を変えるのもいいものですね。田舎おじさんのイメージチェンジですか?」

 このコメントをいただき、私はようやく先のメールの疑問が解消したのだった。私が今回変えたテンプレートの背景が南の島をイメージするものであったことを…。

 私が今回テンプレートを変更しようとした主眼は“文字の大きさ”にあった。それは拙ブログがどちらかというと文章中心のために文字が小さいと読みづらいのではないか、という思いがあった。そんな中、懇意にさせていただいているsakagさんのブログ(https://blog.goo.ne.jp/sakag8)がテンプレートを変えて大きな文字にされたことを知り、私も!と思い〈ワイド版〉に変えたのだった。背景については深く考えずに、いくつかあった中で爽やかなものをと思い選んだだけだった。

     

 しかし、教え子の指摘も鋭い。私に南の海など似合わないのかもしれない。しかし、その後で彼が言うように“憧れ”を抱くことは誰にでも許されることだろう。しばらくはこのままのテンプレートでいってみようと思う。教え子よ!そして皆さま、しばらくお付き合い願います。


ヤマハミュージックPresents フルート & ピアノコンサート

2020-02-05 16:48:28 | ステージ & エンターテイメント

 フルートという楽器はクラシックオーケストラで主要な楽器であるとともに、ホップなミュージックにもよく馴染む楽器であることを再認識した夜だった。フルートによるライトな音楽の数々を堪能した。

   

 札幌市西区では今「西区文化フェスタ2020がイベントホール「パトス」を主な会場としてコンサート、ライブ、ダンス、演劇、日舞などさまざまなジャンルの文化芸術イベントを開催している。その数ざっと17本ほどである。

   

 昨夜(2月4日)、ターミナルプラザことにパトスにて「ヤマハミュージック琴似センターPresents フルート ピアノコンサート」が開催されたので参加した。

 演奏陣はヤマハの大人の音楽レッスン講師の大倉まみこ(フルート)、中井里穂(フルート)、橘田由希乃(ピアノ)のトリオによるコンサートだった。

   

 エルガーの「愛の挨拶」で始まったコンサートは、クラシックあり、ポップスあり、アニメ曲あり、さらには歌謡曲まで飛び出す、さまざまなジャンルの音楽を楽しめる楽しいコンサートだった。私は演奏された曲を一生懸命に書き留めたので、それを紹介する。

◇エルガー/愛の挨拶

◇ディズーニーメロディー

◇スティビー・ワンダー/可愛いアイシャ

◇久石譲/君をのせて(天空の城ラピタ主題曲)

◇MARIO BAUZA/マンボ・イン

◇見岳章/川の流れのように

◇Zequinha De Aberu/ティコ・ティコ・ノ・フバー

◇Secret Garden/ユー・レイズ・ミー・アップ

◇ヘンリー・マンシーニー/酒とバラの日々

◇バート・バカラック/クロス・ツー・ユー

◇ポール・ウィリアムズ/雨の日と月曜日は

◇ワルター・ワンダレイ/サマーサンバ

〈アンコール〉◇山田耕筰/この道

と実にバライティに富んだ選曲だった。MCを担当した大倉さんが、最後の方の曲「クロス・ツー・ユー」と「雨の日と月曜日は」の二曲は、あのカーペンターズがカバーしてヒットした曲として有名だが、ボーカルのカレンの歌声がフルートの音色ととてもマッチすると語っていたが、なるほどフルートの柔らかな音色はカレンの歌声を彷彿とさせてくれたように思えた。

   

 あっという間の1時間強、時にはデュオで、時にはソロで、そして最後はトリオで、さまざまなジャンルの音楽を聴かせてくれた楽しいコンサートだった。

   

 「西区文化フェスタ2020」はまだまだ続く。ラインナップを見ながら、これからも出来るかぎり参加したいと思っている。

 

 

 


北海道151年のヴンダーカンマー

2020-02-04 15:37:12 | イベント

 なんだか訳のわからぬタイトル名のようにも思われるが、北海道立近代美術館で現在開催されている展覧会のタイトルである。私にはごった煮の博覧会的展示会に思えたが、れっきとした意味、意義があるという。

        

 昨日(2月3日)の北海道新聞に「知的で映える『驚異の部屋』」と題する記事が載っていた。その記事が「北海道151年のヴンダーカンマー -《歴史》と《アート》を集めた《驚異の部屋》へようこそ-」への誘いだった。それによると、北海道と命名されて以降のこの土地の営みを「開拓」「学問」「炭鉱」「鉄道」「祝祭(行事)」の5テーマで切り取り、知的好奇心をくすぐるビジュアルな展示空間をつくりあげた、とあった。

 「知的好奇心」という言葉に弱い私である。私の中の好奇心が蠢いてさっそく「覗いてこよう!」と思い立ち、本日(2月4日)午後、道立近代美術館を訪れた。

     

     ※ 《札幌中嶋遊園 北海道物産共進会会場之図》1892年 当館蔵

 ところで〈ヴンダーカンマー〉である。ヴンダーカンマーとは、ドイツ語で「驚異の部屋」のことで、15~18世紀にかけて、欧州の王侯貴族らの間で流行した世界の名品珍品のコレクション部屋を表す意味だそうだ。

 展覧会はその名が表すとおり、名品珍品の数々が展示されていて、単なるアートの作品展とは違い、私の好奇心をくすぐってくれた。

 私の中で印象的だったのは、「田本研造」「小宮伸二」という二人の名だった。

 田本研造氏は写真家で、明治初期の北海道開拓当時の様子を数多く活写して後世に残している。また、氏の師事した後進の写真家も数多くの写真を提供している。

    

 ※ 小宮 伸二(現代美術家)《小宮伸二展 トランスケープ》(2019年、洞爺湖芸術館) 展示風景

 一方、小宮伸二氏は函館市在住(?)の現代美術家ということだが、たいへんな蒐集家のようである。展示されている作品の多くが北海道博物館、北大総合博物館、函館市博物館、近代美術館所蔵の中で、小宮伸二氏提供の作品が非常に目立った。その作品は、「電球人間」と称して頭の部分に電球が付けられた人形だったり、長いひげを集めて○○年伸ばした髭だったり(どうやら猫の髭らしいが)、と遊び心満載でクスッと笑わせてくれた。

 私の中で興味深かったのは「開拓」と「炭鉱」のテーマだった。「開拓」については、現在私個人が追い求めているテーマと通底するものがあり、当時を写した写真の数々は興味深かった。また「炭鉱」は、明治から昭和にかけて日本のエネルギー基地として北海道は一世を風靡しながらも、今や歴史の彼方へ追いやられてしまった、その盛衰を描いたものとして興味深く閲覧することができた。

     

     ※ 三島 常磐《岩見沢工場》明治中期 北海道博物館蔵

 いずれにしても、ごった煮的展示の中から何を感じ取るかは観覧者の感受性にかかっているともいえそうだ。スタンダードな展覧会とは一味違った「ヴンダーカンマー」は一見の価値がありそうにも思えたのだが…。展覧会は3月15日まで開催されている。

※ なお、写真撮影は当然NGだった。美術館のHPに掲載された写真を拝借したが、私の関心あるものとは違ったものばかりだった。私の感受性はかなり専門家とは隔たっているようである。

 

※ また、昨日からテンプレートを変えてみた。文字が小さいのが気になっていたが、変えたことで少しは読みやすくなったのではと思っている。しばらくこのテンプレートでいってみようと思う。


「開かれた」学びの環境?

2020-02-03 16:48:01 | 講演・講義・フォーラム等

 学校では今「地域における学び」を重視し、「開かれた」学びの環境をどのようにつくるかが課題であるという。私のようなひねくれ者にとっては「いまさら」の感が無きにしも非ずなのだが、ちょっと真面目に考えてみたい。

   

 1月30日(金)午後、札幌市内某ホテルにおいて北海道内の教育関係者110名強が一堂に会する会議があった。会議名は差し障りがあることも考え、敢えて封印したい。

 会議は毎年一度開催されているのだが、これといった強制力はないものの、教育に関わる喫緊の課題について論議して各教育団体が課題を共有しようという趣旨で開催されている。その喫緊の課題としてリード文で触れたように、今年度は「開かれた」学びの環境をどのようにつくるか、ということを課題として共有しようということになったのだ。

 会議では各団体の代表の方が、コミュニティスクールの推進とか、幼保小の連携とか、PTAとの事業の共催とか、様々な形で開かれた学びの環境をつくっていくために努力するといったことを表明していた。

 学校が子どもの教育を進めるうえで地域や家庭との連携が欠かせない、ということは教育界においては早くから言われていたことである。事実、この会議においても過去に何度も喫緊の課題として似たような文言が登場している。それがなぜ今改めてこうした課題が登場してきたのだろうか?

 私は率直に言って、これまではなかなか思うように連携が進められなかったという背景があるものと解している。私は学校教育一筋の教育人生ではなく、途中で6年間ほど社会教育に携わった経験がある。それはもう30年も前のことであるが、その頃から学校教育と社会教育の連携が叫ばれていた。私自身、その重要性を感得し学校教育に戻ってからさまざまな形で連携を試みた。しかし、周りの理解度、関心度は低かったと言わざるを得ない。

 それはなぜか?一つには私のような体験がなかったために、その必要性を感じられなかったことがあるだろう。二つ目には、学校教育の最前線に立つ学校現場には、時の課題解決のために次々と新たな施策が下りてくる。学校現場はその対応に振り回されているという現実がある。さらには表には出せない本音の部分が隠されているのかもしれない。

 課題解決……、学校は社会の縮図とも言われる。社会で起こるさまざまな事象はすぐさま学校現場にも反映される。いじめの問題、貧困の問題、IT機器の問題、等々…。そうした中で地域や家庭との連携が叫ばれたとしても、学校現場には真剣にそのことを受け止める気持ちの余裕がなかったのだ。

 本当は、そうした問題も学校を「開かれた」環境にして、地域や家庭との連携を深めていくことで諸課題の解決の糸口も見えてくる、と社会教育を体験した私には言えるのだが…。

 だから今回、各教育団体が本気になって「開かれた」学びの環境づくりに邁進してくれることを心から望みたい思いである。

 いや~、この種の投稿はとても気を使う。かなり抑制して書いたつもりなのだが、真意を汲み取っていただけたら幸いである。


スノーシュー in オコタンペ湖

2020-02-02 18:37:47 | スノーシュートレック & スノーハイク

 オコタンペ湖〈周辺〉ではない。正真正銘のオコタンペ湖の湖上トレッキングを楽しんだ。しかし、猫の目のように変わる今日の天候に左右され、私がオコタンペ湖に達した時は空を雪雲が覆い、周辺の山々が霞んで見えたのはちょっと残念だった…。

   

   ※ 木の枝の上に雪が乗った典型的な北国の冬景色の一つです。

 先日(1月18日)、思わぬアクシデントからオコタンペ湖の近くまで行きながら湖に近づくことができなく断念せざるを得なかったが(その経緯についてはこちら⇒https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/e/8123a0fdb62ef7693e7fb212351ba05c)、本日(2月2日)念願のオコタンペ湖の湖上に立つことができた。

 オコタンペ湖は支笏湖の北西方向に位置する周囲5Kmほどの小さな湖である。一般にはあまり知られていない湖であるが、過去には近くを道路が走っており、展望台から湖を望むこともできた。しかし、台風によって道路が崩壊し通行禁止となってしまった。さらには湖岸に下りることが難しいところから秘境感が増し、一部マニアからは注目される湖のようである。

 本日(2月2日)天候がはっきりしなかったことで出発が遅れてしまったが、悩んだ末にスノーシューを決行することにした。

 家から国道453号線(真駒内国道)を支笏湖に向けて走り、現在交通止めとなっている道々76号線(支笏湖線)との分岐点に約1時間かけて到着した。駐車場には10数台が駐車しており、なかなかの人気スポットのようである。

   

   ※ 駐車場には10数台が駐車していたのですが、ほとんど出会わなかった…。

 さっそくトレッキング開始であるが、先日のアクシデントと関りがあるのだが、途中まではスノーシューを装着しなくてもツボ足で歩けると判断し、スノーシューを小脇に抱えてのトレッキングとなった。(結果的に考えると、スノーシューを装着した方が良かったのではと思っている)コースはもともともと道々であるから、だらだらとした上りが続くコースだった。空には青空が見え、楽しく湖上トレッキングができそうだと期待しながら上り続けた。ガイドブック「北海道スノーシューハイキング」によると最初の目的地は恵庭市と千歳市の境界だったが、出発してから45分後に到達した。

   

   ※ 国道との分岐点には通行止めの柵が設置されていました。

   

   ※ コースは写真のように緩い斜面が延々と続いていました。

   

   ※ 空を仰ぐとご覧のような青空が!期待が高まりました。

   

   ※ 恵庭市と千歳市の境界に達しました。

 境界を越えるとコースは緩い下り坂となった。次の目的地はオコタンペ湖の展望台である。ガイドブックでは境界から25分を要するとなっていた。やがて左手にオコタンペ湖らしい白い平面が見えてきた。そして道路がやや膨らんでいるところがあった。しかし、境界から10分程度しか経っていない。私の足で標準時間より早いはずがない。「展望台はもっと先だ」と判断しスキーのシュプールを追い続けた。するとコースがどんどんオコタンペ湖から離れていくのだ。う~ん。大いに迷った。その間、誰とも出会わないために確認のしようもなかった。

   

   ※ 境界からコースは緩やかに下り始めました。

   

   ※ ようやく林間に目ざすオコタンペ湖が見えました。

 ガイドブックでは展望台を越えて、やや行ったところから沢へ下りるような案内になっていた。スキーのシュプールを追い続けていると、右側の沢の方に向かってスノーシューの跡が見えた。スノーシューの跡は湖の方へ向かって延びていた。「この跡を辿ればオコタンペ湖の湖岸に出ることができるに違いない」と思い、道路を外れて沢へ下りて行った。道なき道の沢を下りること20分、思惑通りオコタンペ湖の湖岸に下りることができた。ここまで出発から90分かかっていた。

   

  ※ 展望台を過ぎ、かなり行った地点から道路を離れ沢伝いにオコタンペ湖を目指しました。

   

   ※ ようやくオコタンペ湖の湖岸に着いたところです。

 凍った湖の上は歩きやすかった。湖の上は積雪が少なく、この日は表面が凍っていたが、数日来の暖気で氷が溶けた跡があった。そのためだろうか?スノーシューの跡は途中から湖上から岸辺に変わっていた。危険を避けるためと思われるが、一方でこの日最初で最後だったが、一人の男の人が湖の真ん中を歩いていた。大丈夫なのだと判断し、私は湖上に下りて湖上トレッキングを楽しんだ。残念だったのは、湖上トレッキングを始めたころには空は曇り、周囲の景色が霞んでしまい、周りの山々(恵庭岳、小漁山、漁岳など)を眺めることができなかった。

   

   ※ 踏み跡から青氷が覗きます。数日前の暖気で表面が溶けた跡のようです。

   

   ※ 湖上を一人の男性がスノーシュートレッキングを楽しんでいました。

 

 ガイドブックでは小島を目指すとなっていたが、その小島が見当たらない。湖上トレッキングを続けていると、湖岸からそれほど離れていないところに小さな岩のようなものがあり、そこに数本の木が立っているところがあった。「えっ?これが小島?」と頭をかしげながらも一応カメラに収めた。帰宅して調べてみると、どうやらその岩が小島のことらしかった。私は約30分間の湖上トレッキングを楽しんだ。

   

   ※ この小さな岩が目ざしていた小島だったようです。

   

   ※ オコタンペ湖のトレッキング中はご覧のような天候で、周囲の山々は霞んでいました。

 湖上トレッキングの途中から、先に湖上を歩いていた人のスノーシューの跡を追いかけることにした。彼は私が下りてきた沢の方に向かっていると思われたからだ。ところがこれが大違い!湖を離れるころになって私が下りてきた地点とは違うことに気づいたが、スノーシューの跡は確実に沢を上っていたので間違いなく元来た道路へ出ることができると判断し、その跡を辿ることにした。これが大変な急斜面だった。どうやらこの急斜面はガイドブックで「展望台直下に湖が見えるので右下の沢から下りたくなるが、帰りの急な登りで後悔することになる」というコースのようだった。この日最大の苦労をしながらもなんとか登り切ったところ、そこが展望台だった。つまり、私が最初に展望台ではないだろう、と思っていたところはやはり展望台だったのだ。

   

   ※ 湖から道路に戻る急斜面です。相当に苦労して登りました。

   

   ※ コース内には写真のようなロープ場もありました。

   

   ※ 苦労して上がったところは、どうやら展望台のようでした。私は左手の少し凹んだところから上がってきました。

 ここからは一路、この日出発した分岐点まで戻るだけだった。帰りはスノーシューを装着したままで歩き続けた。この方が歩きやすく感じた。皮肉なことに帰り道になり、あ再び太陽が顔を出した。私の歩く姿が影となって雪面に映るほどの好天となった。

   

※ 皮肉にも帰り道では、またまた太陽が顔を出し、ご覧のように私の影を撮ることができました。

 この日行動を始めてから約3時間が経過してこの日のスノーシュートレッキングは終了となった。それにしても、駐車場には数えたところ14台が駐車していたのに、出合ったのは一人きりだった。ということは、他の方々はどこか違うコースやルートを歩いて楽しんでいるということのようだ。つまり、私はガイドブックの案内に準じて歩いたのだが、ほとんどの人たちはそうしたコース外を歩いているということのようだ。私の場合はあくまで初心者であり、周辺を知り尽くしている人にとっては自由にコースを選定して楽しんでいるようだ。それがまたスノーシューの楽しみの一つでもあるということである。しかし、私の場合はこれからもあくまで初心者に徹してスノーシューを楽しみたいと思っている。

 さあ!次はどこを目指そうか!?

 


ちょっとお先に!さっぽろ雪まつり2020

2020-02-01 16:05:02 | イベント

 「ちょっとお先に」と思ったけれど、4日前ではちょっと早かったようだ。規制線が張り巡らされ、大雪像はまだ仕上げの真っ最中。観光客もちらほら見えたが、私を含めて皆遠くから大雪像の一部をカメラの収めるのがせいぜいだった。

    

※ HTB PARK AIR広場でスキーヤーたちがジャンプしている様子です。(ウェブ上から拝借しました)

 さっぽろ雪まつりの雑踏にだけは身を晒したくないと思い、今日(2月1日)のお昼過ぎに大雪像をカメラに収めようと出かけてみた。数年前にも雪まつり開会前に大雪像を巡って歩いてカメラの収めた記憶があったので、今回もと思い出かけたのだが…。

 さすがに今回はちと早過ぎたようだ。(前回は確か開会前日だった)会場は規制線が張り巡らされ、雪像の近くには関係車両が多数駐車し、雪像の方もまだ完成していなく、最後の仕上げを行っている段階だった。それでもせっかく出かけたのだから、できるだけのポジションを選んで大雪像の撮影を試みた。まだまだ雪まつりの雰囲気を写し出すことはできなかったが、開会4日前の様子をご覧あれ!

◆大通1丁目広場 「J:COMひろば」

 ここには小さなスケートリンクが造成される予定であるが、現在状況は確かめなかった。

◆大通2丁目広場 「カムイ雪広場」

 ここではTVアニメ「ゴールデンカムイ」のAR+マッピングが雪の壁に映し出されるようであるが、その雪の塊のようなものが遠望できるだけだった。

◆大通3丁目広場 「HTB PARK AIR広場」

 ここは例年大きなジャンプ台を造成してスキーやスノーボードで空中に飛び出すパフォーマンスを披露するステージが設営される。ほぼ完成に近い状況だった。

   

   ※ ジャンプ台はほぼ完成した状況です。

   

   ※ 街中にジャンプ台を造るとは、こうした骨組みが必要なのですね。

◆大通4丁目広場 「STV広場」

 大雪像「ALL IS ONE~世界のはじまり、アイヌ物語~」

 ここの大雪像はアイヌの天地創成神話の一つを雪像に表したものだそうである。建設機械などで前面に作られたヒグマの像がわずかに見える程度だった。

   

   ※ 前面の飛び出したヒグマが迫力満点です。

◆大通5丁目広場 「道新 雪の広場」

 大雪像「世界を目指して駆けるサラブレッド」

 サラブレッドの一大生産地である北海道の特色を出した大雪像である。サラブレットと騎手を大きく配する迫力が伝わってくる雪像だった。

   

   ※ 迫力あるサラブレットの走りです。

◆大通6丁目広場 「市民の広場」(北海道食の広場)

 ここは小雪像がいくつか並べられるようだが、主としてフードコーナーという趣の広場のようである。

◆大通7丁目広場 「HBCポーランド広場

 大雪像「ワジェンキ公園の水上宮殿とショパン像」

 さっぽろ雪まつりでは、毎回諸外国の建築物を造ることが恒例になっているようだが、今年はポーランドの水上宮殿が選ばれたようだ。併せてポーランドが生んだ楽聖ショパン像を組み合わせたものになったらしい。ショパン像の方は完成していたが、宮殿の方はまだ足場が組まれたままで、最後の追い込みを行っていた。

   

   ※ 手前がショパン像(?)宮殿の方は最後の仕上げのようです。

◆大通8丁目広場 「雪のHTB広場」

 大雪像「ウポポイ(民族共生象徴空間)2020.4.24 OPEN」

 北海道にとって今年の大きな出来事の一つに国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」のオープンがある。私たちは今全てにおいて“共生”ということが大きなテーマとなっているが、その象徴としてのウポポイのオープンは意義深いことである。(4丁目広場の大雪像もこのことと連動したものといえる)

 大雪像の方は、アイヌの村を守る神「コタンコロカムイ」(シマフクロ)の像がドーンと羽根を大きく広げている様子が迫力いっぱいである。

   

   ※ 大雪像いっぱいに配置されたコタンコロカムイ(シマフクロ)が印象的です。

◆大通9丁目広場 「市民の広場」

 こちらは市民が制作する小雪像が並ぶが、市民の小雪像は12丁目広場にも並べられる。詳しく聴いたことはないが、こちらの広場の方がレベルが高いように思われる。12丁目は純粋に抽選で制作者が決定されるが、こちらはあるいは選ばれた市民の方々が参加する方なのかな?と思われるが真相はどうなのだろうか?

◆大通10丁目広場 「UHBファミリーランド」

 大雪像「サザエさん一家とウィンタースポーツ in SAPPORO」

 国民的な人気を誇るサザエさんをテーマにした大雪像は何度もさっぽろ雪まつりに登場している。今回はそのサザエさん一家がウィンタースポーツを行う図のようである。雪像の方は遠くて今日の時点でははっきりとしなかったが、それぞれが違うウィンタースポーツの取り組んでいる様子が作られているようである。

   

   ※ 木の間から見え隠れするサザエさん一家です。

◆大通11丁目広場 「国際広場」

 こちらの広場は私がイチオシする「国際雪像コンクール」の会場である。例年、各国からレベルの高い人たち(専門家?)が集い、雪まつり期間中に雪像を制作する広場である。

開会3日目くらいに行くと完成間近の素晴らしい雪像を見ることができる。そのための雪の塊が用意されていた。

   

   ※ 国際雪像コンクールのために用意された大きな雪の塊です。

◆大通11丁目広場 「市民の広場」

 大通公園の最も西側に位置する広場であるが、例年抽選で選ばれた市民の家族・グループなどが制作する小雪像が並ぶ広場である。今日も多くの市民の方々が楽しそうに雪像づくりに励んでいた。

   

   ※ 市民の方々が楽しそうに雪像づくりに励んでいました。

   

 ところで今年は記録的な少雪となっている。大雪像の制作のために遠くからの雪の運搬が大変だったようだ。こうした状況が今後も続くとしたら、雪像制作関係者にとっては頭の痛い問題だろう。恐れている気候変動の影響が顕在化してきたのだとしたら大変なことである。北海道にとって克雪は大きなテーマであるが、しかしやはり北海道にとって冬には雪があるのが当然であってほしい。気候が変わることによるリスクを負う方が私たちにとっては大きな問題なのだから…。

   

   ※ 私も含めて気の早い方(観光客?)がけっこう見物に訪れていました。