オコタンペ湖〈周辺〉ではない。正真正銘のオコタンペ湖の湖上トレッキングを楽しんだ。しかし、猫の目のように変わる今日の天候に左右され、私がオコタンペ湖に達した時は空を雪雲が覆い、周辺の山々が霞んで見えたのはちょっと残念だった…。
※ 木の枝の上に雪が乗った典型的な北国の冬景色の一つです。
先日(1月18日)、思わぬアクシデントからオコタンペ湖の近くまで行きながら湖に近づくことができなく断念せざるを得なかったが(その経緯についてはこちら⇒https://blog.goo.ne.jp/maruo5278/e/8123a0fdb62ef7693e7fb212351ba05c)、本日(2月2日)念願のオコタンペ湖の湖上に立つことができた。
オコタンペ湖は支笏湖の北西方向に位置する周囲5Kmほどの小さな湖である。一般にはあまり知られていない湖であるが、過去には近くを道路が走っており、展望台から湖を望むこともできた。しかし、台風によって道路が崩壊し通行禁止となってしまった。さらには湖岸に下りることが難しいところから秘境感が増し、一部マニアからは注目される湖のようである。
本日(2月2日)天候がはっきりしなかったことで出発が遅れてしまったが、悩んだ末にスノーシューを決行することにした。
家から国道453号線(真駒内国道)を支笏湖に向けて走り、現在交通止めとなっている道々76号線(支笏湖線)との分岐点に約1時間かけて到着した。駐車場には10数台が駐車しており、なかなかの人気スポットのようである。
※ 駐車場には10数台が駐車していたのですが、ほとんど出会わなかった…。
さっそくトレッキング開始であるが、先日のアクシデントと関りがあるのだが、途中まではスノーシューを装着しなくてもツボ足で歩けると判断し、スノーシューを小脇に抱えてのトレッキングとなった。(結果的に考えると、スノーシューを装着した方が良かったのではと思っている)コースはもともともと道々であるから、だらだらとした上りが続くコースだった。空には青空が見え、楽しく湖上トレッキングができそうだと期待しながら上り続けた。ガイドブック「北海道スノーシューハイキング」によると最初の目的地は恵庭市と千歳市の境界だったが、出発してから45分後に到達した。
※ 国道との分岐点には通行止めの柵が設置されていました。
※ コースは写真のように緩い斜面が延々と続いていました。
※ 空を仰ぐとご覧のような青空が!期待が高まりました。
※ 恵庭市と千歳市の境界に達しました。
境界を越えるとコースは緩い下り坂となった。次の目的地はオコタンペ湖の展望台である。ガイドブックでは境界から25分を要するとなっていた。やがて左手にオコタンペ湖らしい白い平面が見えてきた。そして道路がやや膨らんでいるところがあった。しかし、境界から10分程度しか経っていない。私の足で標準時間より早いはずがない。「展望台はもっと先だ」と判断しスキーのシュプールを追い続けた。するとコースがどんどんオコタンペ湖から離れていくのだ。う~ん。大いに迷った。その間、誰とも出会わないために確認のしようもなかった。
※ 境界からコースは緩やかに下り始めました。
※ ようやく林間に目ざすオコタンペ湖が見えました。
ガイドブックでは展望台を越えて、やや行ったところから沢へ下りるような案内になっていた。スキーのシュプールを追い続けていると、右側の沢の方に向かってスノーシューの跡が見えた。スノーシューの跡は湖の方へ向かって延びていた。「この跡を辿ればオコタンペ湖の湖岸に出ることができるに違いない」と思い、道路を外れて沢へ下りて行った。道なき道の沢を下りること20分、思惑通りオコタンペ湖の湖岸に下りることができた。ここまで出発から90分かかっていた。
※ 展望台を過ぎ、かなり行った地点から道路を離れ沢伝いにオコタンペ湖を目指しました。
※ ようやくオコタンペ湖の湖岸に着いたところです。
凍った湖の上は歩きやすかった。湖の上は積雪が少なく、この日は表面が凍っていたが、数日来の暖気で氷が溶けた跡があった。そのためだろうか?スノーシューの跡は途中から湖上から岸辺に変わっていた。危険を避けるためと思われるが、一方でこの日最初で最後だったが、一人の男の人が湖の真ん中を歩いていた。大丈夫なのだと判断し、私は湖上に下りて湖上トレッキングを楽しんだ。残念だったのは、湖上トレッキングを始めたころには空は曇り、周囲の景色が霞んでしまい、周りの山々(恵庭岳、小漁山、漁岳など)を眺めることができなかった。
※ 踏み跡から青氷が覗きます。数日前の暖気で表面が溶けた跡のようです。
※ 湖上を一人の男性がスノーシュートレッキングを楽しんでいました。
ガイドブックでは小島を目指すとなっていたが、その小島が見当たらない。湖上トレッキングを続けていると、湖岸からそれほど離れていないところに小さな岩のようなものがあり、そこに数本の木が立っているところがあった。「えっ?これが小島?」と頭をかしげながらも一応カメラに収めた。帰宅して調べてみると、どうやらその岩が小島のことらしかった。私は約30分間の湖上トレッキングを楽しんだ。
※ この小さな岩が目ざしていた小島だったようです。
※ オコタンペ湖のトレッキング中はご覧のような天候で、周囲の山々は霞んでいました。
湖上トレッキングの途中から、先に湖上を歩いていた人のスノーシューの跡を追いかけることにした。彼は私が下りてきた沢の方に向かっていると思われたからだ。ところがこれが大違い!湖を離れるころになって私が下りてきた地点とは違うことに気づいたが、スノーシューの跡は確実に沢を上っていたので間違いなく元来た道路へ出ることができると判断し、その跡を辿ることにした。これが大変な急斜面だった。どうやらこの急斜面はガイドブックで「展望台直下に湖が見えるので右下の沢から下りたくなるが、帰りの急な登りで後悔することになる」というコースのようだった。この日最大の苦労をしながらもなんとか登り切ったところ、そこが展望台だった。つまり、私が最初に展望台ではないだろう、と思っていたところはやはり展望台だったのだ。
※ 湖から道路に戻る急斜面です。相当に苦労して登りました。
※ コース内には写真のようなロープ場もありました。
※ 苦労して上がったところは、どうやら展望台のようでした。私は左手の少し凹んだところから上がってきました。
ここからは一路、この日出発した分岐点まで戻るだけだった。帰りはスノーシューを装着したままで歩き続けた。この方が歩きやすく感じた。皮肉なことに帰り道になり、あ再び太陽が顔を出した。私の歩く姿が影となって雪面に映るほどの好天となった。
※ 皮肉にも帰り道では、またまた太陽が顔を出し、ご覧のように私の影を撮ることができました。
この日行動を始めてから約3時間が経過してこの日のスノーシュートレッキングは終了となった。それにしても、駐車場には数えたところ14台が駐車していたのに、出合ったのは一人きりだった。ということは、他の方々はどこか違うコースやルートを歩いて楽しんでいるということのようだ。つまり、私はガイドブックの案内に準じて歩いたのだが、ほとんどの人たちはそうしたコース外を歩いているということのようだ。私の場合はあくまで初心者であり、周辺を知り尽くしている人にとっては自由にコースを選定して楽しんでいるようだ。それがまたスノーシューの楽しみの一つでもあるということである。しかし、私の場合はこれからもあくまで初心者に徹してスノーシューを楽しみたいと思っている。
さあ!次はどこを目指そうか!?