昨日の投稿で「花のれん」の写真で「大活字本シリーズ」と記されていたのにお気づきだったろうか?実は意図せぬ形で大活字本を読むことになった。さらには、これまた予期せぬ形で小さな活字に困惑した話も同時にお伝えしたい。
新型コロナウイルスの猛威から各種イベントが軒並み中止となり、昨日、一昨日と一歩も戸外に出なかった。(本日は所用のために短い時間だったが都心に出向いた)そのためブログの話題にも事欠く事態となっている。そんなこともあり、昨日の話題の続編でお茶を濁すことにした。
「花のれん」であるが、いつも買い求めるBOOK○○ではなかなか入手が困難だったことから札幌市の図書館から借りることにした。いつものようにネット上から予約をしたのだが、図書を受け取りに行ってビックリした。なんと予想していた文庫本ではなく、A5版タイプの本で重さもかなりのものだった。どうやら予約の際に本のサイズまで気にしなかった迂闊さによるものである。「大活字本」をうたっているだけに文字そのものも大きかった。1頁の行数が11行である。本の奥付けにも記されていたが高齢者や弱視者のためということで、高齢者の一人である私にも読むのに苦労することなく心地良く読むことができた。直木賞受賞作だから長編であるはずがない。文庫本なら軽く一冊に収まる内容である。
ところが、その前に読んだ「女系家族」の方はBOOK○○で買い求めたのだが、こちらは反対にあまりに小さな文字で印刷されていて、読むのにかなり苦労した。文庫本なのだが、その中に文字がぎっしりと詰まっているのだ。1頁の行数が19行で、728頁もあった。普通サイズの文字で印刷すると軽く2分冊(いや3分冊?)となるところを1冊にまとめて発刊したようだった。
その点、三作品の中で最初に読んだ「運命の人」は文庫本の普通サイズの文字が使われていた。こちらは1頁に17行だった。たった2行の違いで文字の大きさがずいぶん変わるものである。
意図したことではなかったが三作品それぞれの文字の大きさが違った本を読み、読みやすさ、読みにくさも味わうという得難い体験ができた。