せっかくの素晴らしいコンサートだったのに、あの聴衆の少なさは残念だった。「あのとき歌えなかった合唱を今。」をコンセプトに、コロナ禍を乗り越えて大ホールでのコンサートを実現させたのに、聴いている人が少なすぎた…。
11月5日(土)夜、カナモトホールにおいて混声合唱団Gran Alegriaの「秋のコンサート in Autumn」が行われ参加した。合唱団名のGran Alegriaはスペイン語で「大きな喜び」とか、「すごい楽しさ」という意味のようである。団員は若い男女合わせて40人という比較的大きな合唱団である。
私はGran Alegriaという合唱団のことについては何も知らなかった。当日他に予定が入っていなかったことと、合唱のコンサートをあまり聴いたことがなかったので「たまあには…」という思いで出かけることにしたのだ。
午後7時開演時間通りにコンサートは始まった。「それにしても客席がスカスカだなぁ…」と誰もが思ったのではないだろうか?
この合唱団には特徴が一つあった。それは三人の指揮者を抱えていることだ。いずれも若い方だったが、彼ら三人は合唱団の一員でもあり、おそらく合唱団におけるリーダーということなのだろう。コンサートは4部に分かれていて、三人がそれぞれ各部の指揮を担当し、第4部ではまた各々が一曲ずつタクトを振るという構成だった。コンサートを聴いた際の常で、曲目を一覧で表記すると、
※ 合唱団の三人の指揮者です。
◇第一部 相澤直人 混声アカペラ作品より
・ぜんぶ
・自分のほんとう
・あいたくて
・またあいたくて
◇第二部 ちょっと一息 アラカルトステージ
・F.mendelssohn/Beati Mortui
・武満 徹/翼
・千原 英喜/みやこわすれ
◇第三部 廣瀬量平 混声合唱組曲「海の歌けより
1. 海はなかった
2. 海の匂い
3. 航海
◇第四部 ・信長 貴富/青春譜(男声)
・さだまさし/秋桜
・上田 真樹/春の日
合唱について私がコメントできるものなど何もないが、私が聴いたかぎりでは女声のソプラノの高音の部分にやや難があったかな?と思えたが、全体としてはとても心地良いハーモニーが私の耳に届いたコンサートだった。
それにしても私はどうしてもあの聴衆の少なさが気になった。キャパ1,500名のカナモトホールである。そこに多めに見積もっても100人は入っていなかったのではないか?いったいどうしたというのだろう?団員の方々一人一人が各々10人にチケットを購入してもらったとしても400名になる。なんとかできなかったのだろうか?
※ カナモトホールです。聴衆がいない状態でのホールの様子です。
そこがちょっと悔やまれたコンサートだった。Gran Alegriaの皆さんの次回コンサートに期待したい。
※ 以上、掲載の写真は合唱団のツイッターから拝借しました。
昨夜の皆既月食
世間が大騒ぎするほど私自身はそれほど興味はないのだが、昨夜ベランダからは満月の月を仰ぎ見ることができた。そこでそれほど性能が良いとは思われないコンデジを持ち出して、皆既月食になる前の月が欠け始めたところ、そして午後7時過ぎに皆既月食(レッドムーン)を迎えたところをなんとか捉えることができたので(やや手振れがあるのだが)アップしておくことにした。午後7時を過ぎたあたりから札幌の空は雲に覆われてしまったために、皆既月食を過ぎた月の様子は撮ることができなかった。