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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

江差追分 札幌コンサート

2019-01-19 18:15:10 | ステージ & エンターテイメント

 心沸き立つ魂の唄…、まさに江差追分の神髄を究めた方々が存分に魂の唄“江差追分”をステージで披露してくれた。若い唄い手の会場内に響き渡るような高い唄声、年齢を重ねた重厚な唄声、それぞれに魅力たっぷりの“江差追分”だった。

            

 

 今日(1月19日)午後、札幌文化芸術劇場hitaruで「江差追分 札幌コンサート」があり鑑賞する機会を得た。私自身は民謡に特に関心があるというわけではなかったのだが、友人が退職後に“江差追分”の教室に通っている関係からチケットを勧められたのだった。

 手渡されたプログラムによると、札幌でのコンサートは27年ぶりの開催ということだということから貴重な機会でもあった。

  コンサートは100名を超える尺八奏者による演奏から始まった。その後は、「少年」、「一般」、「熟年」の歴代のチャンピオンが独演、共演、さらには子どもたちの大合唱といろいろな形で披露された。どの唄い手もさすがに歴代の優勝者ということで素晴らしいステージだったが、若い女性の伸びやかな唄声、年長者の重厚な渋い声、いずれも魅力が十分に感じられた。特に第23回の優勝者で現在89歳というご高齢でステージに立たれた木村正二さんの年齢を感じさせない張りのある唄声は印象的だった。

  さらにステージは「アイヌ文化と江差追分」が融合した舞台、あるいは江差追分の唄い手から演歌歌手となった杜このみさんのミニステージと盛りだくさんだった。

 私は“江差追分”というと、「かもめのなく音にふと目をさまし あれが蝦夷地の山かいな」という26文字が本唄だと思っていたのだが、本唄がどうやらたくさん存在するらしいということが本日のコンサートからうかがい知れた。後日、友人からそのあたりを聞きたいと思った。

 コンサートで印象的なフレーズを耳にした。“江差追分”は「一度聴いて惚れ、二度聴いて酔い、三度聴いて涙する」民謡だという。なるほどと思う。わずか26文字の歌詞に傾注し、心酔する方々の魂の唄を聴くことができたコンサートだった。