田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

亀谷泰子 ~ 愛を歌う

2017-12-18 21:32:26 | ステージ & エンターテイメント
 札幌市内でソリストとして活躍中の亀谷泰子さんが、夫でピアニストの塚田馨一さんの伴奏に乗せて「愛の歌」の数々を歌いあげた。彼女のステージはこれまでも何度か聴いているが、一児の母となってその歌声に円熟味を増したように感じられた。 

               

 12月16日(土)午前、道立近代美術館のホールにおいて道銀文化財団プレゼンツの「北海道近代美術館 コンサート」が開催された。
 この日の演奏者は、ソプラノの亀谷康子さんピアノ伴奏の塚田馨一さんとのペアによって、「愛を歌う」と題しての演奏会だった。

 実は亀谷泰子さんは、私の知人夫妻の娘さんである。そうした関係もあり、これまで何度も彼女のステージを聴いた経験があった。彼女の活躍の場は、ソリストとしても幅広く活躍しているが、市内で開催されるオペラのマドンナ役として数多くの舞台を踏んでいる方でもある。(私は彼女が出演した「イル・カンピエッロ」の舞台を見たことがある)

               

 さて、この日は「愛を歌う」と題して、洋の東西に伝わる愛の歌を次々と披露してくれた。その曲目は…、
 ◇オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰)/ヘンデル作曲
 ◇歌劇「エジプトのジューリオ・チェーザレ」より“この胸に息のある限り”/ヘンデル作曲
 ◇中国地方の子守歌/日本古謡/山田耕筰 編作曲
 ◇この道/北原白秋 作詞/山田耕筰 作曲
 ◇演奏会用アリア「すてきな春に」/峯陽 作詞/小林秀雄 作曲
 ◇喜歌劇「こうもり」より“侯爵様、あなたのようなお方は”/ヨハン・シュトラウス 作曲
 ◇たぐいなく優美な面影/ドナウディ 作曲
 ◇喜歌劇「キャンディード」より“着飾って、きらびやかに”/バーンスタイン 作曲

               

 音響効果が素晴らしいとはお世辞にも言えない道立近代美術館のホールに亀谷さんの美しいソプラノが響き渡った。
 亀谷さんのステージは、独身時代から何度も聴いていた。その後、塚田氏と結婚されてからも彼女は活動を続けていたが、一時出産でステージを離れるも、再び活動を開始した。
 以前と比べても、その声量に衰えはまったく感じられなかったが、それよりも声に深みが増したように感じられたのが嬉しかった。

 亀谷さんも、塚田さんも、学校の教員としてお勤めしながら、音楽活動も続けられていると聞いた。さらに二人は子育て業にも勤しまねばならないことを大変なこととも思われるが、ぜひとも両立、三立をめざして頑張っていただきたいと思う。
 世は二刀流時代(?)なのだから…。