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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

プロジェクションマッピング in 札幌雪まつり

2014-02-06 17:29:35 | イベント
 いよいよ昨日から札幌雪まつり2014が開幕した。今回は会場内の3ヵ所でプロジェクションマッピングが投影されることが話題の一つになっている。昨夜、さっそく各会場の一番投影を見てきた。 

          
          ※ プロジェクションマッピングが始まるしばらく前の「イティマド・ウッダウラ」の雪像です。

 昨年末、サッポロフアクトリーにおけるプロジェクションマッピングはいささか期待外れの感があったのだが、「雪まつり会場ではどうなのだろう?」との思いから会場に駆け付けた。
 雪まつり会場では、
 17時00分から大通公園西5丁目会場の一角で、自動車販売のアウディジャパンが車をモチーフとした映像を、
 17時30分からは大通公園西2丁目会場の一角で、JRA札幌競馬場が競走馬の疾走シーンを、
 18時00分からは大通公園西8丁目会場の大雪像をスクリーンに見立てて「輪廻転生」と題した映像を、それぞれ映し出した。

          
          ※ 雪の降る中を若駒が駆けてゆきます。

 私はそれぞれの一番投影を見ることにして各会場を回った。
 15時30分過ぎに会場に着いたときには「観客が少ないのでは?」と思っていたのだが、プロジェクションマッピングが行われる頃には非常に混み合いはじめ、プロジェクションマッピングが興味の的となっていることをうかがわせた。

          
          ※ 春、桜並木をバックに競走馬が力強く疾走しています。

 17時00分西5丁目会場で、STVの福永アナウンサーのカウントダウンによって上映が開始された。しかし、ここの映像は正直言って期待外れだった。ドイツ車のアウディを象った雪像に映像が載せられたものだったが、なんだかアウディの車のCMを見せられている思いだった。それも映像としてもけっして綺麗でも、鮮やかでもなく、「あれっ?」という間に終わってしまった感じだった。他の観客も肩透かしをくったような表情だった。

          
          ※ ここからは「イティマド・ウッダウラ」が色鮮やかに次々と変身する様子です。

 17時30分開始の2丁目会場では、たまたま前から2列目の椅子に座れたこともあり、およそ20分間も冷たい椅子で待ち続けた末での上映だった。
 こちらは雪の壁に競走馬を浮き上がらせたような雪像をバックにしたものだったが、競走馬が北海道の四季の中を駆け抜ける躍動的で、色鮮やかな映像だった。特に春の桜、秋の紅葉の中を駆け抜ける映像が鮮やかだった。

          

 続いて18時00分上映開始の西8丁目会場は、大雪像がそのままスクリーンとなるため、会場も広く多くの方が詰めかけていた。大雪像は「イティマド・ウッダウラ」というインドの廟を模したものだが、白い壁が映像によって黄、青、紫、赤など変幻自在に色が変わる様はとても鮮やかだった。さらにはインドらしい極彩色の模様(輪廻転生?)が映し出されるに及んで「これぞマッピング!!」と思えるほどの見事な映像だった。

         

 競走馬の映像、そしてインドの廟に描かれた映像を見て、関係している方々の技術の向上を見る思いだった。やはり白いスクリーンは色が生えるし、大胆な動きが迫力を生むようである。さらには凹凸のあるスクリーンの特性をいかに活かすかということがプロジェクションマッピングでは大きなテーマではないかと改めて思った。
 北海道内の技術者の腕が確かに向上していることを感じさせてくれた今回のプロジェクションマッピングだったが、今後道内他所におけるプロジェクションマッピング投影にも期待がもてるようになった。

         
         ※ いかにもインド!といった極彩色の色が乱舞します。ぜひ一度現場でお楽しみを!

         

         

 余話を一つ。
 17時30分上映開始の2丁目会場で20分間も前から2列目の冷たい椅子に座り続けて上映を待ったと記した。後ろを見るとたくさんの人たちが椅子に座れず立ったまま開始を待っていた。
 上映開始5分前くらいだったろうか。一人の婦人が「少し詰めて座らせてくれませんか」と私たちのところに来た。確かに詰めると一人くらいは座ることができそうだったので「ずいぶん勇気のあるご婦人だなぁ」と思いながら、互いに詰め合って私の隣に席を作ってあげた。
 話はこれで終わらなかった。友だちを招きよせて「もう少し詰めてくれたら友人も座れる」と私たちにさらに詰めてくれと言ってきた。さすがにそれはできそうにもなかった。友人も「それは無理」と言っているのだが、彼女は諦めない。すると、後ろの席から「こちらに座れますよ」と助け船を出してくれて、そちらに無事に座ることができた。
 いやいや、いや~。凄い押しの強さに私も驚いた!「これはきっと大阪から来たご婦人に違いない」と私は思った。そこで私も遠慮なく「どちらから来られましたか?」と聞いてしまった。すると~、なあ~んと「札幌ですよ」と言われてしまった。
 札幌のご婦人もなかなか逞しくなったものですな~。
 (なお、大阪のご婦人と私が錯覚したのはあくまでメディアなどから植え付けられたイメージの結果だということをお断りしておきます)