田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

さっぽろふるさと学の集い 後編

2008-06-05 22:05:09 | 札幌学 & ほっかいどう学
 「第1回さっぽろふるさと学の集い」のアンケートに私は次のようなことを書かせてもらいました。

 「ふるさと学というと、地域の歴史や文化を学ぶことが主であることに異論はないが、内容の一部に未来志向のような分野があっても良いのではないか。そうすることによってこの集いが若い人たちにも関心を呼ぶ催しとなるのではないだろうか」
        
     ※ 新琴似歌舞伎のことを話す保存会の宮崎氏です。

 集いの参加者を見ると、予想通り中高年の方々しか見えない集いとなってしまいました。
 「ふるさと学」という響きにはどうしても過去を振り返るというイメージがついて回るようです。
 しかし、シンポジウムでも明らかにされたように、その学びが「まちづくり」に繋がるという視点が大切に思います。だとしたらフェスティバル(集い)なのですから、そうした未来志向の分野もぜひほしかったというのが私の思いです。

 また、札幌市の居住者のうちいったい何割の人たちが札幌生まれ、札幌育ちでしょうか?(ライターの林心平氏はそうした人たちを札幌原人と称しています)
 おそらくその数は半数に満たなく、私のように他から移入した人間の方が大多数なのではないでしょうか。(札幌市の統計によると1965年に82万人だった人口が、35年後の2000年には182万人に激増しています。これは明らかに自然増ではなく社会増といえると思います)

 そうした方々は、札幌の歴史や文化など、札幌の来し方にももちろん関心はあると思いますが、札幌の未来により関心があるのではないでしょうか。(それは札幌原人とて関心のあることだと思います)
 札幌が育んできた歴史や文化を踏まえて、札幌はどこへ向かうのか、どこへ向かおうとしているのか、そうしたことも学びの対象として取り上げられたときに真のふるさと学が隆盛を迎えたと言えるのではないでしょうか。
        
 ※ ロビーで開かれた「まっぷ・マップ・MAP展」の様子です。

 始まったばかりの「さっぽろふるさと学の集い」です。
 今後の積み上げに期待したいと思いますし、私も学んでいきたいと思います。