田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ココでくらす、ココロでくらす

2008-02-09 16:43:16 | 札幌(圏)探訪
 秀逸なキャッチコピーに惹かれたこと、自宅からすぐ近くの道立近代美術館が会場だったこともあって日本建築家協会北海道支部の建築家展を見てきました。
     

 最近はどのような催しでもキャッチコピーがとても優れている場合が多いように思いますが、その中でも「ココでくらす、ココロでくらす」のコピーは、単なる語呂合わせや言葉の置き方の上手さという次元を超えて、北海道で活躍する建築家たちの心意気のようなものが窺える秀逸なコピーだと私は思ったのですが、いかがでしょうか?

 展覧会は会員である建築家たちの代表的な作品を写真や模型、一部には動画(ビデオ)を用いて紹介しているものでした。
 公共施設や商業施設といった大きなものから、一般住宅までさまざまな作品が展示されていました。中には街づくりそのものに関わった例も展示されていました。
     
  ※写真は旭川の駅前再開発を構想した立体図です。

 大規模な施設で目立ったのは、私立大学の校舎や元気の良い企業の社屋などの斬新なデザインでした。
 公共施設にも新しいデザインを施したものがありましたが、財政難が言われる自治体の建物にはこれからあまりお金をかけられないかもしれませんね。

 一般住宅にも意欲的な作品がたくさんあるように思いましたが、私自身が終の棲家を決めてしまったこともあって、どうしても興味が半減してしまいます。一つ一つを丁寧に見ようとする気持ちに欠けてしまいました。

 建築家などというと、華やかな世界を想像しますが、果たしてどうなのでしょうか?
 確かに斬新な、夢のある立体を想像するという作業は、私たちには知り得ない喜びがあるのだと思いますが、依頼主との折衝や同業者との競争などの厳しさもまたあるのではないかと想像します。

 それはともかくとして、本展は道内建築家にとっては数年に一度の晴れ舞台。
 会場のそこここに彼らの誇らしげな姿が踊っているようでした。