ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の「人生100年時代 備え厚く 資産形成に選択肢」を拝読しました

2018年02月03日 | 日記
 2018年2月2日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出しの「人生100年時代 備え厚く 資産形成に選択肢」を拝読しました。

 そのサブ見出しは「長生き年金相次ぐ 三井住友銀、初の外貨建て」でした。

 この記事は「日本人の長寿化が進む中、老後の資金不足に備える動きが広がってきた。銀行などの金融機関が個人が生涯にわたり、お金を受け取れるようにする年金保険や投資信託を開発した」と報じています。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版でも見出し「人生100年時代 備え厚く 『長生き年金』相次ぐ」と報じています。



 ここまで読んで、この記事が伝えようとしている中身が分かりました。この動きは、以前から次第に始まっていたので、あえて一面トップの記事にする必要があったのかは疑問です。

 その一方で日本人の長寿化が進み、80歳から1000歳までの生活費の確保は、日本社会にとって重要な課題になっていることが社会に浸透したことも事実のようです。

 日本人の平均寿命は男性81歳、女性が87歳ですが、2045年にはさらに2歳から3歳は延びる見通しです。この結果、さらなる老後の生活費の確保は切実な課題になっています。

 今回、日本経済新聞紙は、多くの高齢者が長生きに備える生活費の確保に真剣になり始めたと読んで、あえて一面トップの記事に置いたようです。

 金融広報中央委員会は、60歳代の金融資産は平均2202万円にのぼり、その内の58パーセントが預貯金です。低金利時代に預貯金を取り崩すだけでは、老後の生活費を賄うのは難しいと推定されます。

 そこで、三井住友銀行は「長生き年金」という終身年金保険に初めて参入するそうです。三井住友海上プライマリー生命保険と共同で開発した、米ドルと豪ドルで運用する国内初の外貨建て商品だそうです。

 この記事は現在の日本が低金利時代になっているので、外貨建て商品ができたことを重要な動きとして、ニュースとしています。

 “長生き年金”は日本では生命保険各社が商品を出しています。2016年から販売を始めています。

 結局、日本の長寿命化が進んだ結果、「人生100年時代 備え厚く」という見出しは、多くの読者の目を引くという判断で、一面トップの見出しになったと推定できます。

 実は、2018年2月2日に発行された日本経済新聞紙の夕刊には見出し「進むシルバー民主主義」という解説記事が載っています。

 この記事も併せて読むと、現在の日本が置かれている状況について、いろいろと考えさせられます。