ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県佐久市の佐久荒船高原では、野生のクリが実をつけ始めています

2013年08月20日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東側にある佐久荒船高原では、野生のクリの木が実をつけ始めています。

 標高約1100メートルから1200メートルの佐久荒船高原はほぼ毎日、薄曇り(あるいは霞)に包まれた晴天風の夏の日が続いています。

 早朝から午前早くは、佐久荒船高原の中心部にある草原部の南側の背後にそびえている荒船山(標高1423メートル)は霧や霞でぼやっとしか見えません。



 午後に日差しが強くなっても、荒船山の艫岩(ともいわ)付近はなんとなく霞んだ先に見えます。



 佐久荒船高原は元々は牧場だったために、草原が中心でしたが、第二次大戦前に鉄道の枕木用にクリの木を植え、雑木林の部分が増えました。その時に植えたクリの木が繁殖し、クリの実をつけています。



 このクリの木はいわゆる“かちぐり”です。現在の里ぐりのようには実は大きくありません、しかし、味は濃い甘さです。

 このクリの木は7月末には花を多数つけていました。
 
 佐久荒船高原の盛夏を飾る野草の一つは、オタカラコウ(雄宝香)です。



 キク科のオタカラコウは渓流沿いなどの湿地に生える多年草で、黄色い花を咲かせます。大型のチョウが蜜を吸いに集まります。オタカラコウにかなり似ている野草にメタカラコウ(雌宝香)もあります。

 春に芽生えたウドも大きくなり、先端に小さな花を多数咲かせています。小型のハチやアブなどが蜜を吸いに来ます。



 8月も下旬に入り、佐久荒船高原は夏の野草から秋の野草に主役が変わり始めています。その先駆けは、以前にご紹介したフシグロセンノウの開花です。次第にノギク系も咲き始めます。