まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
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『園芸家12ヶ月』冬の園芸ライフを反省 (´□`。)°゜

2010-03-16 00:55:17 | その他の国の作家
ZAHRDNIKUV ROK 
1929年 カレル・チャペック

私は、この方の小説は読んだことがないんです。
『人造人間』とかってSF? アクションもの?
この本は古本市で買って置き去りになっていました。

日曜日に春蒔きの種を植えまして、いよいよ園芸シーズンが到来です。
イメージトレーニングを…なんて思って読んだら
ああ! 私は冬の間いったい何を考えていたんでしょう

秋蒔きの種があまり上手くいかなかったのでボーとして過ごしていましたけど
1月には室温で種の発芽、2月には土作りetc. やることはたくさんあったんだ…

プラハの庭を舞台に、天候と土とアブラ虫とうどんこ病と戦う園芸家の1年が
月毎に記されている面白くも身につまされる一冊です。

3月からは種蒔きに始まって、移植・定植・雑草抜きなどをしているうちに
花のシーズンがやってきます。

しかし、アブラ虫! やったことのない方には分らないと思うのですが
これは死闘なんですよ。
何をかけても撒いても次の日にはまたビッシリこびりついてますからね

夏は土がカラカラにならないように気を配り、枯れた花はマメに花ガラ摘み。
9月、10月は再び種蒔きシーズンです。
で、私は種を植えて定植すれば園芸シーズンも終わったつもりでいましたら
冬に向けて防寒対策をしたり、剪定だの新たに土作りだの休む閑なし!です。

私は鉢植えですので、著者のように庭計画をたててカタログから苗を選び出し
注文する作業はありませんが、それでも花図鑑を見ながら
こんな花を咲かせたいな… などと夢見ています。

こんな私でも、種蒔きの時は雨が降れば細かい種のポットを軒下に入れたり
花が咲けば太陽に合わせて “ 日当り良好 ” 印の花の鉢をとっかえひっかえ置き直したりと
本に書いてある園芸家の端くれみたいな行動をしていまして
随所で笑ってしまいました。

テキストのような堅苦しさはまったくなく、聞き慣れない花の名もたくさんあって
楽しみながらやるべきことを教えていただいた… そんな感じです。

最後に、内容とはまったく関係ないのですが…
表紙や中面のほのぼのする挿絵は、お兄様のヨゼフ・チャペックのもので
お兄様はナチスの強制収容所で亡くなったそうです。
本の内容の長閑さと、その後東欧が置かれた境遇の厳しさのギャップに戸惑いました。

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