ライヴァルのもてなしが命取り?
メアリー “モル” デイヴィス
1648~1708/愛妾 1667~1669
生まれ育ちははっきりしていないのですが、騎士の私生児として育ち
12歳でデュークス劇団の女優としてデビューしました。
歌手、ダンサー、コメディエンヌとして人気者になりましたが
サミュエル・ピープスの妻は「世界一生意気でふしだらな女」と評していました。
ただピープスの日記によれば、人柄はともかく女優としてはピカいちで
後年ライヴァルになるネル・グィンよりも才能は数段上だったということです。
1667年に初めてチャールズと会っているのですが、劇場で会ったという説と
バッキンガム公ジョージ・ヴィリーアーズ仕切りの(新しい愛妾を選ぶ)謁見式に
参加したという説があります。
ちなみにバッキンガム公はチャールズ2世の有名な愛妾バーバラ・ヴィリアーズの遠縁で
主な仕事は王に愛妾を探し出して来ることだったらしい…
モルは愛妾になると最新式の馬車や高価な指輪などの戦利品を見せびらかして
“ 低俗な欲張り女 ” という悪評が高まりました。
本人は気にしてなかったでしょうけどね。
翌年には同じく女優出身のネル・グィンが王の愛妾になります。
ふたりの争いはそりゃあ熾烈なものでした。
なんでもモルはチャールズ2世に会いに行く日に、ネルからお茶に招かれたのですが
お菓子だかボンボンだかに下剤が入れてあったということで…
それが原因だかどうかは知りませんけどチャールズ2世はモルに暇を出そうと考えました。
モルは「手ぶらじゃ出て行かないわよ!」と頑張りまして毎年1000ポンドの年金を
手に入れ宮殿を去りました。
その後のモルはセント・ジェイムズ・スクエアにかなり豪華な邸宅を手に入れて
贅沢に暮らしたようです。(邸宅は後年陸軍海軍クラブになりました)
1686年にはフランス人の音楽家で、チャールズ2世の弟ジェイムズ2世のおかかえだった
ジェイムズ・ペイシブルと結婚しました。
夫は廃位されたジェイムズ2世と共に亡命し、1693年にデンマーク王太子夫妻の
おかかえになってイングランドに戻ってきましたが、その間モルがどうしていたのか
記述がありません。
たぶん一緒にいたんじゃないかなぁ…
1708年に60歳で亡くなっているんですけど、そちらも詳細が見つけられませんで…
音楽家の妻として穏やかに暮らしたと思いたいですね。
(参考文献 森譲氏『英国王妃物語』 ドーン・B・ソーヴァ『愛人百科』
エレノア・ハーマン『王たちのセックス』 Wikipedia英語版)
有名な愛人や愛妾をピックアップしA〜Zの順で紹介しています
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王様たちの恋愛スキャンダル満載です
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メアリー “モル” デイヴィス
1648~1708/愛妾 1667~1669
生まれ育ちははっきりしていないのですが、騎士の私生児として育ち
12歳でデュークス劇団の女優としてデビューしました。
歌手、ダンサー、コメディエンヌとして人気者になりましたが
サミュエル・ピープスの妻は「世界一生意気でふしだらな女」と評していました。
ただピープスの日記によれば、人柄はともかく女優としてはピカいちで
後年ライヴァルになるネル・グィンよりも才能は数段上だったということです。
1667年に初めてチャールズと会っているのですが、劇場で会ったという説と
バッキンガム公ジョージ・ヴィリーアーズ仕切りの(新しい愛妾を選ぶ)謁見式に
参加したという説があります。
ちなみにバッキンガム公はチャールズ2世の有名な愛妾バーバラ・ヴィリアーズの遠縁で
主な仕事は王に愛妾を探し出して来ることだったらしい…
モルは愛妾になると最新式の馬車や高価な指輪などの戦利品を見せびらかして
“ 低俗な欲張り女 ” という悪評が高まりました。
本人は気にしてなかったでしょうけどね。
翌年には同じく女優出身のネル・グィンが王の愛妾になります。
ふたりの争いはそりゃあ熾烈なものでした。
なんでもモルはチャールズ2世に会いに行く日に、ネルからお茶に招かれたのですが
お菓子だかボンボンだかに下剤が入れてあったということで…
それが原因だかどうかは知りませんけどチャールズ2世はモルに暇を出そうと考えました。
モルは「手ぶらじゃ出て行かないわよ!」と頑張りまして毎年1000ポンドの年金を
手に入れ宮殿を去りました。
その後のモルはセント・ジェイムズ・スクエアにかなり豪華な邸宅を手に入れて
贅沢に暮らしたようです。(邸宅は後年陸軍海軍クラブになりました)
1686年にはフランス人の音楽家で、チャールズ2世の弟ジェイムズ2世のおかかえだった
ジェイムズ・ペイシブルと結婚しました。
夫は廃位されたジェイムズ2世と共に亡命し、1693年にデンマーク王太子夫妻の
おかかえになってイングランドに戻ってきましたが、その間モルがどうしていたのか
記述がありません。
たぶん一緒にいたんじゃないかなぁ…
1708年に60歳で亡くなっているんですけど、そちらも詳細が見つけられませんで…
音楽家の妻として穏やかに暮らしたと思いたいですね。
(参考文献 森譲氏『英国王妃物語』 ドーン・B・ソーヴァ『愛人百科』
エレノア・ハーマン『王たちのセックス』 Wikipedia英語版)
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