まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

イングランド王ジェイムズ2世妃 メアリー

2008-11-09 23:22:04 | イングランド王妃・王女
義理の娘に王妃の座を奪われた
ジェイムズ2世妃 メアリー・オブ・モデナ


1658~1718/在位 1685~1688

カトリック信奉者であることを公言したジェイムズ2世は、怖い者無し!とばかりに
最初の妃アン・ハイドの死後、イタリアの名門モデナ家からメアリーを迎えます。

      

メアリーはとても美しくチャーミングで
ジェイムズの兄チャールズは彼女が到着するなりちょっかいを出したほどですが
国民には不人気でした。

なぜ? それはカトリックだったからです。

もしこの結婚がなければ、あるいは子供が生まれなければ、と言ってもせんないことですが
名誉革命は起こらなかったかもしれません。

議会はジェイムズを王宮から退けようと王位継承排斥法案を出したり
チャールズ2世の庶子マンマス公ジェイムズ・スコットを継承者にしようとしたり
様々な手を打ちますがいずれも失敗に終わり、あとはジェイムズの死を待って
メアリーアンへの継承を待つしかないという結論を出しました。

ところがところが
なんと結婚して14年、いきなり王妃が懐妊し
翌年王子ジェイムズ・フランシスが誕生します。

この時メアリーは「クッションを腹にあてている」などの噂をたてられています。
本当なら祝福されるべき王妃の妊娠なのに、非難がおこるなんて
国を離れて嫁いできたのに悔しかったでしょうね?
そもそも断っちゃえば良かったんじゃない? 歳もすごく離れてるんだしさ

これによって反ジェイムズ派は、行動するしかないと決断し
ジェイムズ2世の前妻アンの娘メアリー(後の2世)を妻に持ち
チャールズ1世の娘、すなわちジェイムズ2世の妹メアリーを母に持つ
ナッソウ伯ウィリアムに救援を要請してジェイムズ廃位を成し遂げます。

しかし、王位をねらうウィリアムは国民感情を考えて
ジェイムズ一家を無傷でフランスへ逃がします。

メアリーは(美貌も駆使したかもしれませんが)ルイ14世を巻き込んで
息子をイングランド王にしようと奮闘しますが
ジェイムズ・フランシスのイングランド上陸は失敗し
夢が叶わないままパリ近郊で亡くなります。

シャーロットの寺院に埋葬されましたが、フランス革命の時に壊されてしまったそうです。

嫁ぎ先さえ違ったらその美貌で人気者の王妃になれたかもしれないのに・・・
ホント結婚て女の人生を大きく左右するものですよねぇ。

(参考文献 森譲氏『英国王室史話』 Wikipedia英語版)

これさえあれば、あなたも英国王室通
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね

  
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『テレーズ・デスケルウ』どちらが被害者でしょうか?

2008-11-09 23:21:43 | フランスの作家
THERESE DESQUEYROUX 
1927年 フランソワ・モーリアック

“ 自分を殺そうとした妻と一緒に暮らすこと ”
“ 殺そうとした夫の言いなりにならなければならないこと ”
どちらが堪え難いことでしょうか?
「別れちゃえば?」と言いたいところですが、そうはいかないお家事情。
家柄とか家名ってやっかいなもんです

美しくはないがどこか魅力的なテレーズ・デスケルウは、地の果てのような村で
近隣の地主の息子と結婚しますが、結婚式の時から幻滅を抱き始め
その思いを募らせていきます。

夫ベルナールの義理の妹で、テレーズの友人の信心深く清らかなアンヌが
家柄の釣り合わない恋をし、その恋を止める役目を言いつけられたテレーズは
アンヌが慕うジャンに惹かれていきます。

そのジャンがパリへ発ち、相変わらずの生活が毎日、毎週、毎月、毎年
続いていくという恐怖に駆られたテレーズは、夫が薬の量を飲み間違えて苦しむのを目にして
毒殺を思いつき、実行します。

一命をとりとめたベルナールもその親も、そしてテレーズの父も家名を汚すことを望まず
事件は事故とされてテレーズは不起訴になります。

別れることを望むテレーズに対し、ベルナールは強権的な態度で臨み
彼女は田舎屋の一室に軟禁されることになります。
日々寝室の窓辺で過ごすことしかできない彼女は、空想に浸り始め衰えていきます。

テレーズが夫ベルナールに幻滅を感じたのは、彼が単純で自分本位で
自分の言葉をきいてくれないということ。
ベルナールはテレーズの議論めいた口のきき方が嫌いで彼女の発言を遮ってばかりいました。

夫ベルナールはテレーズに引け目を感じていたのか彼女に強くでることはありませんでしたが
殺されかけてからは急に高圧的になって、命令、罵倒、暴言の言葉を吐くようになります。

いったい二人のどこにお互いへの憎悪が隠れていたのか、いまひとつはっきりしません。
殺されかけたベルナールは分かるとしても、テレーズは何がそんなにいやだったのか?

旦那さんがこっちの言うことを聞いてくれないなんて日常茶飯事じゃない?
言いたいこと言ってあとはテレビに夢中なんて。
妻もそうですけどね
思えばラジオもテレビもない時代、お客がいなきゃ時間潰すのってけっこうつらいですよね。
でもこの夫婦だけじゃないんだし、テレーズには子供だっていたのに。

裕福で満ち足りてるけど感じる閉塞感って現代の問題だと思いがちだけど
18世紀、19世紀の本を読むと結構ありますね、特に妻サイドに。
一種の贅沢病なのか、それとも性差別の結果なのか?
このことに限らず、心の問題って昔も今もあんまり変わらないみたいです。
人間のサガなんでしょうかね? それとも社会が進歩していないんでしょうか?

「誰でもよかった」という理由は、今のところ私には理解ができないし
この物語の主人公テレーズの動機も、納得できるもんじゃありませんが
親しい人を殺したいと思うほどの感情は当人にしか分からないのかもしれません。
たとえ他人からはつまらいことに見えたとしても・・・
でも肯定はしませんけどね。

テレーズ・デスケルウ 講談社


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西武ライオンズ おめでとー!日本一

2008-11-09 22:52:21 | もろもろ
泣きましたとも!!

西武ライオンズ日本一  ヒュードンドンドン

昨日岸を途中登板させて、今日どうすんのよ~って思ってまして
「西口とかどうかしら?」と思ってたら、西口だったんだけど
ちょっと調子悪くてドキドキの3時間でしたよ!!

渡辺監督の現役当時からライオンズファンの私
東尾、片平、金森、工藤、辻、伊東、清原、秋山
デストラーデ、松坂、松井、カブレラ・・・
感動をくれた選手は思い出しきれませんが
とにかく20年以上のファンでして、今日の応援にも力が入りました!!
テレビの前でしたけど・・・

ちなみにうちの旦那さんは巨人ファンでして、お互いに表、裏
喜んだり悔しがったり・・・大変でした

岸と涌井はあげないよ~だ

9回裏、巨人は絶好の打順で、ラミレスがなんかやっちゃうんじゃないかと
危惧していた私、アウトになった時は大泣きです
グラマン Good Job
旦那様は(夕飯の)カレーを混ぜる横顔が少し お怒りの様子でした。

ああ、嬉しかった!!
今からニュースでビールかけを見ようと思います。
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