まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

イングランド女王 メアリー2世

2008-11-14 01:41:00 | イングランド王妃・王女
(たぶん)亭主関白
イングランド女王 メアリー2世


1662~1694/在位 1689~1692

世にも珍しい “共同君臨” をしたウィリアム3世とメアリー2世は
同じ祖父(チャールズ1世)を持ついとこ同士でした。

    
系図のように、メアリー2世はイングランド王ジェイムズ2世の娘であり
ウィリアム3世はチャールズ1世の娘メアリーを母にもっていました。

普通であれば、王位継承権があるのはメアリー2世のみで
ウイリアムはイングランド国王になるはずはなかったのですが・・・

イングランドでは、プロテスタントの気運が高まり
カソリック信仰をしていたジェイムズ2世に対する風当たりが強くなっていました。
なんとか廃位に持ちこもうとしますが上手くいかず、あとは次の世代である
メアリーとアン(プロテスタント信者)に望みをかけようと思っていた時、
ジェイムズ2世と2度目の妻メアリー・オブ・モデナ(カソリック信者)との間に
王子が生まれてしまいました。

慌てたプロテスタント派は、メアリーの夫であるオレンジ公ウイリアムに援軍を要請します。
この時ウィリアムが出した条件がイングランド王位でした。

結局ウィリアムの無血クーデターが成功し、ウィリアムは王座につきますが
王位継承権1位のメアリーをさしおいて王になるわけにもいかず
共同君臨という形がとられました。

実は、イングランド政府は一度ウィリアムとの約束を破ろうとしています。
怒ったウィリアムがオランダに帰ると言い出し、メアリーが
自分はいいから夫を王座につけてくれと政府に頼んでいます。

もしかして、すっごい亭主関白じゃないのかしらぁ? ウィリアム。
一部には、冷静を通り越して冷酷な人物だという噂もあります。
メアリーのオロオロ状態が目に浮かぶわぁ
現に君臨した後はウィリアムばかりが目立ちます。

しかしウィリアム3世は、それなりに賢王だったようで
君主制を確立したり、国立銀行を創設したりしています。

ただ、いかんせん外国人というところが(オランダ人ね)・・・
いまひとつ国民に受け入れられなかったみたいです。

でもよく考えたらイングランドで生粋の英国人が
王になったことってあったっけかな?

(参考文献 森譲氏『英国王室史話』)

これさえあれば、あなたも英国王室通
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね

  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『若い芸術家の肖像』難解な... | トップ | イングランド女王 アン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

イングランド王妃・王女」カテゴリの最新記事