詩の現場

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Poem-) 風の輪

2017-06-18 | フリー Poem
名前を聴かせてほしいのですが。
街の古びた店の角を曲がろうとすると
背ろから、呼び止められた
私ですか。
振り向きながら声の主を
探すのだが
誰が発した言葉なのかわからない
声は流れている時間の秒針のように
どこかで同じ時間をめぐり続ける
風は螺旋を描き
葉っぱをぐるぐる回転させている
追いついてきた風に吹かれながら
この街にしばらく留まろうか
どうしようかと
鳥が、横を通りすぎる



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