詩の現場

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ピレッサイの泉 2

2015-01-03 | 連詩
ピレッサイの泉の街には
太陽が1日に2度めぐると
いわれていた
私には ふつうの1日のように
思えたが
住人は 当たり前のように
太陽の数を 数えていた

駅に 朝がなかなかやってこない理由は
皆 2度目の太陽を待っていたからだ
そのうち
街の隅々から人々が うごめきだし
雑踏の音が ふくらみ
今日が はじまっていく

ピレッサイの泉の男は
まもなく 通りかかるだろう
今日こそ
この男に ついていってみる

いつか
夢にでてきた メンフクロウは
ギリシャ彫刻のような顔立ちの男を
私の脳裏に刻みつけていった
そうだ あれが
ピレッサイの泉の男にちがいなく



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