詩の現場

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フと、美しいものを

2013-07-18 | 詩を歩く
フと、美しいものを
探して歩きたいと思う時がある。

美しいもの、
それは花であったり、木々の葉であったり、
虫や、他の生き物であったり。
川の流れや、街並みであったり、
言葉であったり、絵や音楽だったり。
そして人。

美しいものを希求する気持ちは、
又、誰かを恋焦がれる想いに、
似ているかもしれない。

それにしても、
美しいと感じる心は、
人の中に、いつから潜んでいるのだろう。
美の基準は、差違こそあれ、
<美しさ>に心奪われる現象は、
万人にあるだろうと思う。

そこで、想像してみる。
きっと、はるかな昔、
人が人の形になる前に住んでいただろう
美しい場所の記憶。
心は、その再現を夢見るのだろうか、と。

だから、ことによると、
命あるものの横顔には、
その美しい時間の片鱗が
残っているのだろうと思ったりする。
心ときめくものに、会いたくて、
美しい居場所の記憶に、
触れたいと思うのかもしれない。




ところで、7月17日(水)の朝日新聞の一面に、
「突厥の碑文」が発見されたという記事が出ていました。
これは「被葬者が故郷や部族との別れを惜しむ
言葉が記されていた」ものだそうです。

この地をいとおしみ、一生懸命生き抜き、
立ち去っていった命が、垣間見せた心の形ー
ことば文字に、美の泉の深淵をのぞかせて
もらったような気がします。


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