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ミラクルな言葉

2013-07-19 | トークタイム
ミラクルな言葉って、好きです。

わかりずらいかもしれませんが、
文章でいったら、破格。言葉遣いで考えれば、
話し言葉や、擬音、擬態語を含む、例えば
ネット上などでもよく使用される、
未定型の流通系混合表記言葉!!や、
礼儀正しい美しい丁寧語など‥。
くるくるとめまぐるしく変化する言葉を内包し、
意味の伝達はもちろん、
より親密なコミニュケーション可能な
<自在な共存的現代日本語のスタイル!>、
といってもいいかもしれません。

そんなミラクルな言葉は、
自分の作った1つの思考の呪縛を、簡単に、
解放してくれる力をもっているように思います。

1つの思考というのは、魅力的です。
それぞれの時間をかけて、辿り着くのですが、
山登りのように、そこへ行く道のりは、大変でも
楽しいのです。
途中の景色に惚れ惚れしたり、危ない所にヒヤリと
したり‥。
しかし、その山を登ったら、今度は下りなければ
なりません。
詩の場合などは、1つの思考から、もう一度
遠ざかっていく必要があると思うのです。
美しい山は、1つではありません。
新しい次の、美しい山を登ってみるために、
ミラクルな言葉が、必須アイテムの登山道具のように、
思えてくるのです。

地球からは、同じ面しか見せない月の姿ではありますが、
日ごとの、角度の違う月の美しさを見たい、
と思うのと似ています。
本当の意味で、自分の掌中に所有できる「美」という
ものはないように思いますが、
感じ得る美の瞬間というものは、
受け取る姿勢しだいでは、言ってみれば、
砂の数ほどあると思えるのです。

ミラクルな言葉には、文字どうり、
そんな思考の角度を切り替えてくれる
パワーがあると思うのです。
変幻自在な日本語の魅力に、私は惹かれるのです。


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