詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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ことばのリレー1

2009-10-03 | 子供のこと、子供のことば
6才になる次女と、寝る前にしりとりをする。
赤ん坊の頃から寝つきが悪く、あの手、この手を使ってきた。

深夜11時、気持ちを落ち着かせ安眠を誘うように、
玉ねぎの薄切りを枕元に置き、絵本を読む。
2冊読んでも、まだ寝ない。次はふとんに入りながら、
「犬の冒険」や「猫の冒険」の作り話をする。

いつも、私の方に先に睡魔が訪れるので、話はすぐに途だえて、
沈黙‥‥。怒られて、再び話し続けるが、頭はもうろうとし、
わけのわからないことを口走るらしい。

ゲラゲラ笑う娘の声でハッと目覚める。
娘は寝ない。私は眠くなる。悪循環を繰り返す。
とうとうネタも切れ、作り話も限界だ。そこで、ひらめく。

ふとんに入りながら、しりとりをしよう。娘にも考えさせ、
私は考えるのが半分ですむ。最初、娘は、りんご、ごりら、
らっぱ、という保育園児らしい、当たり前のしりとりだった。

しかし、私も同じことばには辟易するので、意地悪な、少し難しい
ことばでつなげることにした。それが、思わぬ、驚きの方向に
変わっている。日々、娘のボキャブラリーや、ことばによる
イメージが広がりだした。すばらしい副産物だ。

最近の娘のことばから。とかい、ロマンチック、いなか、しずく、
さっきょく、つりばり、まき、リゾート、つりびと、かいそう、
すなぼこり‥‥思わず、眠気が吹っ飛んでしまうことばに出会う。

「えぇー、何でそんなことば知ってるの?」を繰り返してしまうこと
がある。案の定、私は眠いので、途中、沈黙し、いずれ寝てしまう
のだが、時々怒られて再開すると、思わず跳ね起きてしまうことば
にぶつかる。

「あこがれ」!!「でも意味知らなーい、どーいうこと?」
そんな一言にホッとしつつ、子供とのことばのリレーは、
やる価値あると思っている。




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