詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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ひかり

2009-10-06 | My詩集から
この世にあるものは
みな うつくしい
だが いつか このすべてと
別れなければならない
いつくしみに充ちた この世界で
たくさんの いのちにかこまれて
時のうつろいを 歩いた
よろこびの符号は
光のなかに 記憶されて

今日 去っていくいのちの
かすかな光の残りの奥に
小さくゆらめき 浮きあがる形
闇からの心音が
いたるところに 浸透し
ひびきあい
ほら 緑の葉かげに また
ちいさな 羽虫が 生まれている


         詩集「ひかり」より


 

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