私のことではありません。いや、私も好きですが。
10年来の友人、駒田久子さんが、このたび、鈴鹿市文芸賞で入賞を果たしました。その掲載誌を送っていただいたのですが、中に入っていた手紙に「頭の中に、自分好みの物語が浮かんできて……、つい、パソコンを開いてしまい、換算原稿用紙70枚余りとなり」とありました。駒田さんは、ご家族の介護のため、ふるさとにもどり、3年半。以前は、同じ同人誌にいて、合評会でご一緒もしていたのですが、書くことから離れてしまっていたのです。でも、心には常に物語があるんですね。
久しぶりに駒田文学(私は駒田文学のファンをずっと自認していたので)を堪能できました。古文書を読み、そこから発想を広げてかかれる方。今回も「女人堤防」という、地元の歴史に基づいた物語なんだけど、すうっと読めるんです。児童文学ではなく、一般の小説です。
こうして、どうしても書きたいという気持ちが内からわき上がる。そして書く。ここが、嬉しかったです。今、出版に結びつけるのは、容易ではありません。でも、書くことを持っている人は、たくさんいる。書かずにいられない(たとえ、少しの期間、いいえ長い期間、書くことから離れていても)。そこに、力を感じます。
同じ同人で(ここは、見てないだろうけど)、病気になり、今書くことから離れざるをえない方もいらっしゃいます。でも、きっと心の中には、物語があると信じています。
新型コロナウイルス騒ぎで、賞の贈呈式が中止になってしまったとのこと。残念です。
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みちのく童話賞は、東北在住の方限定ですが、どうぞよろしくお願いします。書くことが、希望となってもらいたい。そんな気持ちで立ち上げました。具体的な要項は、8月ごろに発表しますが、7枚の童話。今生きている子たちに向けての童話です。