『王の祭り』小川英子(ゴブリン書房) 2020年04月25日 | 本の紹介 まさに、壮大なファンタジーです。 私は、デビュー作が、絵本・児童文学ファンタジー大賞佳作受賞『しゅるしゅるぱん』だったこともあり、ファンタジー作家とも言われるのですが、実際にはかなりリアリズムも書いています。今年3作品出版予定ですが、2作はリアリズム。 ファンタジーでも、リアリズム寄りです。 こういう、いわゆる壮大なファンタジーは、書けない。 以前、一生のうちに一作くらいは、ハイファンタジーを書きたいと思っていたことがありましたが、どうなるか。 この『王の祭り』。織田信長とエリザベス女王の時代。もちろん遠く離れた地で文化もなにもかもが違うわけですが、人の上に立つ者という共通点があります。そこに着目した作者は、壮大なファンタジーを作り上げたわけです。ネタバレになるので書きませんが、他にも歴史的に有名な両国の人物が出てきます。 表紙の絵、エリザベス女王と安土城ですから! 両国の歴史をきっちり調べないと書けない物語。すごいです。