「季節風」同人、千葉朋代さんのデビュー作が発売になりました。
日本児童文学者協会長編新人賞受賞作です!!
将来の希望は女子アナという高校生美結。ある春の日、学校の階段を降りた時、右膝に変な傷みが走る。次の一歩は激痛、そして転倒。病院の検査で告げられたのは、10代の女の子には、あまりにも残酷な事実だった。この本のもともとのタイトルは「脚葬」。タイトルとして、あまりにも痛々しいということでの改題だったのか、その辺はわからない。どちらがいいのかも。わかりやすいのは、もともとのほう。暖かみと希望が感じられるのは、こっちの方。
千葉さんは、札幌在住の看護師さんとのこと。この作品も、医療従事者だからこそ描けたものという気がします。
重いテーマ。でも、主人公の心理状態を丁寧に描写されているので、読んでいて目を背けてはいけないという気持ちになります。
児童文学ならではの、ひたむきさ、主人公の葛藤、そして明るさ。新人賞受賞がうなずけます。
10月のお祝い会も、準備が進んでいます。