Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(234)

2018-01-12 00:10:00 | コラム
てれ「び」→「び」なんびじょ(美男美女)

愛をこめていうが・・・
映画を創ろうとするヤツなんて「ろくでなし」ばかりだから、映画監督でイケメンは居ない。

イケメン「っぽい」ひとは居るよ。

黒沢清とか、クリストファー・ノーランとか。

ただ、あくまでも「っぽい」に過ぎない。
というか真のイケメンだったら、映画監督をやろうなどと思わないものだろう。

逆にいえば。
映画監督業というものは、イケメンが入ってくる領域ではないのだよと。
そんなら俳優目指してちょうだい、、、という話なのだった。

そんなイケメンではない映画監督だからこそ、たとえば井上和香と結婚した飯塚健監督には好感を抱く。



美女と野獣を地でいく関係性に、頑張って! とまで思ってしまう。


そればかり、ではないけれど―7割くらいの映画の主人公は、美男美女である。

なんで金払って大きなスクリーンで不細工を見せられなきゃならんのだ? と突っ込まれれば、たしかにそうだけどね。

ただ、リアリティ溢れる脚本と美術なのに、美男美女ばかりが物語を紡ぐとなると、その点だけ「嘘っぽくなる」可能性はある。


自分の理想は、レオス・カラックスの『ポンヌフの恋人』(91)。

ヒロインを演じるジュリエット・ビノシュは、美人といえば美人だけど、どちらかというと性格女優で好き嫌いが分かれるひと。

彼女の相手役を務めるドニ・ラヴァンは、お世辞にも美男子とはいえない。
役柄もホームレスだしね!

※だからこそ花火のシーンは、よりいっそうの美しさが焼きついたのではないか




とはいえ自分だって、うつくしいひとは好きだ。

おんな、にかぎらずね。

そこで、個人的に好きな「映画のなかの美男美女3人、もとい6人」を展開してみた。


(1)ゲイリー・クーパー×グレース・ケリー 『真昼の決闘』(52…トップ画像)

文句、あるわけがない。

(2)根津甚八×夏川結衣 『夜がまた来る』(94)



村木と名美の物語に、最も相応しいふたりだと思う。

(3) レイフ・ファインズ×クリスティン・スコット・トーマス 『イングリッシュ・ペイシェント』(96)



ふたりとも現代俳優なのに、古典的な雰囲気を宿している。

そんなところが現実離れしていて、映画的で好き。


次回のしりとりは・・・
びなんび「じょ」→「じょ」しゅう。

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明日のコラムは・・・

『パクられたんだよ!!』
コメント (2)
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