Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

花粉症がやってくる、ヤア!ヤア!ヤア!

2019-01-31 00:10:00 | コラム
毎年2月に入って、すぐに思うことがある。

4日がバースデーなので、あぁなんとか死ぬこともなく1つ歳を重ねることが出来たぞ・・・という感慨と、
今年こそ、今年こそ、自然と花粉症が抜けているかもしれない・・・という切実な願い、

そして中旬の朝、目を覚ました瞬間、身体全体が花粉の出現を察知したときの絶望。


というわけなのだが。
毎年やってくるものなので、覚悟は出来ている。
出来ているし、準備も万端。

飲み薬や目薬はもちろん、入浴や洗濯だって気を使っている。

しかしそれらで和らぐことはあっても、抜け出せたことはない。

酒も煙草も不味く感じるし、映画や格闘技は集中出来なくなるし、よい文章を書ける気がしなくなる。

ついでにいえば、自慰も性行為も振るわない。
(どっちもやるけどさ!)


自分の発症はいつも決まっていて、2月の真ん中ころからであり、3月の真ん中には抜け出すことが出来る。

たったの1ヶ月じゃん! と突っ込まれれば、そのとおりなのだけれどもね。

自分はスギだけだが、ブタクサやヨモギにも反応し、年の半分は目が充血/常にマスクをしている重症のひとも居るから。


とはいえ。
そんなもん、罹らないほうがいいに決まっている。


なんでも沖縄に行けば重症者でも完治するというが、現実的には無理な話だし。


だから誕生月といえども、ハッピー♪ な感じではないのだった―。




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明日のコラムは・・・

『もうすぐ45だがな。。。 + 1月コラムの目次』
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年収いくら??

2019-01-30 00:10:00 | コラム
「―ところで年収いくら?」
「・・・って、いつも聞いてくるよね」

腐れ縁でつながった男3人による会話。

問うているのは、自分。

「初対面で聞くのは無神経だけど、もう10年以上の付き合いだぜ」
「まあね」
「俺はいえるよ、だいたい〇〇〇万」
「ボクはもう少し少なくて、〇〇〇万」
「ほれ、あとはキミだけだ」
「・・・なんか、謎めいた存在で居たいじゃん」
「なんだよそれ」


まぁたしかに、親しき中にも礼儀ありっていうかね、知られたくないことを強引に知ろうとする態度はいただけない。

でも逆に、これだけ長い付き合いをしているのに相手の生活レベルを知らないというのもね、その程度の関係性なのかとガッカリさせられる面もあったりして。

だから不躾かもしれないが、いつでも冗談をいい合える間柄で、しかも同性であれば、自分は敢えて年収や下半身事情にまでツッコむことにしている。

それで嫌われたら、その程度の関係性だったということだし。


しかし彼は、こっちを嫌うこともしない、それでいて年収も明らかにしないっていう。

くそ、ミステリアスなキャラクターを作りやがって!


・・・と、きょうの話はこれくらいなので、あとはそのあたり(年収)にまつわる話をいくつか。


下品だなんだといわれる前澤ZOZO友作取締役(トップ画像)だが、観ているぶんには充分面白い。

100人に100万円ずつプレゼント出来るくらいだから、年収は軽く億超えなのでしょう。

自分がその立場であったとして同じことをするとは思わないけれど、あぁでも若い芸能人には手を出すでしょうなぁ。。。


米国の格闘家はファイトマネーを公開するが、日本はしない。

海の向こうとちがって稼ぎが少ない、イコール夢を与えられないから・・・かもしれないが、そうした現状を打破するためにも公開したほうがいいのでは? と思ったり。

命賭けてこれだけなの!? というのが世論になれば、もうちょいうまく交渉出来るようになるのではないかと。


それをいったら、映画監督も同様か。

ずいぶん昔の『TVタックル』(テレビ朝日)で・・・

檀ふみ「―日本の映画監督って貧乏なイメージがありますが、やっぱり貧乏なんですか」

崔洋一「それは単にギャラが安いってことでしょう」
ビートたけし「だから、プールつきの豪邸が金持ちっていう、秋元康さんの発想が貧乏根性っていうかね。やっぱり貧乏だと思いますよ」

・・・というやりとりがあったなぁ。


自分が取材対象とするひとびとは、AV女優を除いてカツカツのひとが多い。

いや、飯島愛時代が異常なだけであって、いまはAVの子でさえ(身体を酷使している割には)低収入のような気がする。


実際の大金持ちさんは、友人の大金持ちさんに年収を聞いたりするのかな。

・・・いや、たぶんしないでしょう。

そういう発想をする時点で、自分に金は集まってこないということで。


うるせーな、分かっているよそんなことは。


※剛力ちゃん、好きでも嫌いでもないけど幸福にはなってほしいよ



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映画監督別10傑(38)ウォルター・ヒル

2019-01-29 00:10:00 | コラム
~ウォルター・ヒルのキャリア10傑~

男の世界を描かせたら右に出るものは居ない―現在ではマイケル・マンだろうけれど、
70年代後半~80年代にかけては、「男=ウォルター・ヒル」だったはず。

男くさいアクション映画を中心にキャリアを築きつつ、意外なSF大作をプロデュースしたりもする職人。

77歳のおじいちゃん監督は、いわゆるジャンル映画を得意としてきたひとなので、同世代のコッポラやスピルバーグ、スコセッシなどに比べると過小評価され過ぎかもしれない。

この名を知らぬひとでも、以下の映画のいずれかは観たことあるのではないかな。


(1)『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)

音楽と映画が幸福な結婚を果たした好例。

ロックと美女とナイスガイ、それを助ける女戦士。

これ以上、なにが必要だっていうんだい?



(2)『ジョニー・ハンサム』(89)

ミッキー・ローク主演の犯罪劇。

一般的な評価は低めだが、モノスゴ好き。

悪女役のエレン・バーキンも、最高に素敵なビッチを好演している。




「俺の顔はどうなった?」

ラストでロークがそう問う相手は、まだ有名になる前のモーガン・フリーマンなのだった。

(3)『48時間』(82)

軽薄なエディ・マーフィーと重厚なニック・ノルティによる、いわゆるバディ物。

ヒルの演出もキレッキレで、最後まで一気に見・魅せる。

(4)『レッドブル』(88)

シュワ氏が旧ソ連の刑事に扮したアクション。

ドルフ・ラングレンほどではないが、意外に似合っていた。

でかくて、ぬぼっとしていると、ロシア系に見えるということか?(失礼!!)



(5)『ウォリアーズ』(79)

ストリートギャングの抗争を実録風に撮った野心作。

ボロボロのファッションも、なんだかリアリティに貢献。

クライマックス、黒澤の『用心棒』(61)オマージュが登場するので注目。



(6)『ザ・ドライバー』(78)

スマッシュヒット作『ベイビー・ドライバー』(2017)の元ネタになったアクション。

しかしオリジナルのほうは、主人公は音楽にノルことはせず「とことんクール!」だった。

(7)『ダブルボーダー』(87)

麻薬組織と戦う保安官をニック・ノルティが熱演。

ヒルのファンでも観ていないひとが多いだろうが、知られざる佳作かと。

(8)『エイリアン』シリーズ(79~)

第1作目から最近作まで制作に携わっている・・・って、やっぱり意外。

自分で撮ろうとしないのも面白い、たぶん柄じゃないと自覚しているのだろう。

えらい。

(9)『ストリートファイター』(75)

記念すべき監督デビュー作。

しかも、主演はチャールズ・ブロンソンとジェームズ・コバーン。

ね、男くっさい世界でしょう!!

(10)『ゲッタウェイ』(72)

サム・ペキンパー×スティーブ・マックィーンによる野蛮な快作の、なんと脚本を手がけていた。



オリバー・ストーンもそうだし、この世代の監督は脚本家あがりのひと多し。

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『年収いくら??』
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こだわりは、昔より弱くなりましたが。。。

2019-01-28 00:10:00 | コラム
生粋の映画小僧であるからして、当然、映画へのこだわりは強いほうだ(と思う)。

(1)映画は、映画館で触れてこそ映画

いまだってそう思うが、ただ、オスカー外国語映画賞の最有力とされるキュアロンの『ROMA/ローマ』を(日本はネット配信のみなので)ネットで触れてみたところ、自宅のモニターであっても、すんばらしいものはすんばらしいのだと感銘を受けてしまった、、、以上、これもれっきとした映画体験であると認めざるを得なくなっている。

そもそも。
自分のオールタイムベストを並べてみると・・・

『レイジング・ブル』(80)や『絞死刑』(68)などは劇場で触れていない。
(『タクシードライバー』(76)など権利関係をクリアした映画は、何度も何度も再上映してくれるけれど)

ビデオやDVD、ブルーレイでしか触れたことのない映画を、「映画と呼んではいけない」とすれば、自分なんか映画小僧と自称することが出来なくなってしまうしな・・・。


(2)フィルムでつなげられた物語こそが映画

いまだってフィルムにこだわりつづけ、困難な映画制作をつづける闘争的映画監督も居る。
しかし現実は、全体の9割を超す映画がデジタル制作に移行している。
20年前では不可能とされていた表現がデジタルでも可能になったこと、
そして、デジタル制作がフィルム制作にくらべ圧倒的に安く出来ること。

だから闘争的映画監督を応援するのはやぶさかではないけれど、いっぽうで、デジタルを歓迎せねばならないよね。

いままで経済的な問題を抱え撮ることが出来なかった映画監督が、それによって映画制作が可能になったのだもの。


(3)外国映画は字幕スーパーで触れるべき

これは昔から「字幕派」「吹き替え派」に分かれていたが、日本の劇場の主流がシネコンになって以降、「吹き替え上映」が激増しているため、映画ファンでも若ければ若いひとほど「吹き替え派」が増えてきているという現状がある。

自分のこだわりは、ずっと変わっていない。

劇場・ビデオ鑑賞であれば、字幕スーパー。
テレビ鑑賞であれば、吹き替え。

これは、民放各局が『○○洋画劇場』を放送し、それを楽しみにしていた世代であれば、ほとんどそうなるのではないかな。


ただそのこだわりは(1)に比べると、そこまで強いというほどでもない。

きっちりとした声優さんが吹き替えた場合、違和感なく物語に入り込むことが出来るから。

大好きな『ツイン・ピークス』のシリーズ(90~2017)なんて、もはや字幕スーパー版のほうに違和感を抱くくらいだもの!


批判を受けた織田裕二&三宅裕司の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)も、喜多嶋舞の『ラビリンス/魔王の迷宮』(86)も、初見でなければ笑って許せるかもしれないし。


・・・・・それはないか!!


結論。
本格的にチューネンと呼ばれる世代になったため、尖った映画小僧が、やや丸くなってきた、、、ということでしょうなぁ。


※ところで成龍なんて、最初、石丸さんの声のほうがホンモノと思っていたくらいだ



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明日のコラムは・・・

『映画監督別10傑(38)ウォルター・ヒル』
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米オスカー予想 早刷版

2019-01-27 00:10:00 | コラム
きょうは、ノミネーションが発表されたばかりの「第91回米アカデミー賞」予想の早刷版を展開。

授賞式は現地時間2月24日であり、来月22日あたりに「最終版」を載せるつもり。

(毎度いっているように)予想を大幅に外した場合は、年内いっぱい「映画小僧」を自称することをひかえる。


とはいってみたものの、今年はとくに混戦で、読み難いのだよなぁ!

・・・と、さっそく弱気な映画小僧なのだった。


では、いくぜ!!

(◎が自分の予想)

▽作品賞
『ブラックパンサー』
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』◎…トップ画像
『ROMA ローマ』
『アリー スター誕生』
『バイス』

▽監督賞
アルフォンソ・キュアロン『ROMA ローマ』◎
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
アダム・マッケイ『バイス』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
パベウ・パブリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』

▽主演男優賞
クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー スター誕生』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』◎
ビゴ・モーテンセン『グリーンブック』

▽主演女優賞
ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA ローマ』
グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』◎
オリビア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
レディー・ガガ 『アリー スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?』

▽助演男優賞
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー スター誕生』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?』◎…久し振りのE・グラント、取ってほしい!
サム・ロックウェル『バイス』

▽助演女優賞
エイミー・アダムス『バイス』
マリーナ・デ・タビラ『ROMA ローマ』◎
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』

▽脚本賞
デボラ・デイビス、トニー・マクナマラ『女王陛下のお気に入り』
ポール・シュレイダー『魂のゆくえ』
ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー『グリーンブック』◎
アルフォンソ・キュアロン『ROMA ローマ』
アダム・マッケイ『バイス』

▽脚色賞
ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン『バスターのバラード』
チャーリー・ワクテル、デビッド・ラビノウィッツ、ケビン・ウィルモット、スパイク・リー『ブラック・クランズマン』◎
ニコール・ホロフセナー、ジェフ・ウィッティ『Can You Ever Forgive Me?』
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』
エリック・ロス、ブラッドリー・クーパー、ウィル・フェッターズ『アリー スター誕生』

▽視覚効果賞
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
『プーと大人になった僕』
『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』◎
『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』

▽美術賞
『ブラックパンサー』
『女王陛下のお気に入り』
『ファースト・マン』◎
『メリー・ポピンズ リターンズ』
『ROMA ローマ』

▽撮影賞
ウカシュ・ジャル『COLD WAR あの歌、2つの心』
ロビー・ライアン『女王陛下のお気に入り』
ケイレブ・デシャネル『Never Look Away』
アルフォンソ・キュアロン『ROMA ローマ』◎
マシュー・リバティーク『アリー スター誕生』

▽衣装デザイン賞
『バスターのバラード』
『ブラックパンサー』
『女王陛下のお気に入り』◎
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
『メリー・ポピンズ リターンズ』

▽長編ドキュメンタリー賞
『Free Solo』
『Hale County This Morning, This Evening』
『Minding the Gap』
『父から息子へ 戦火の国より』
『RBG』◎

▽短編ドキュメンタリー賞
『Black Sheep』
『エンド・ゲーム 最期のあり方』
『Lifeboat』◎
『A Night at the Garden』
『Period. End of Sentence.』

▽編集賞
『ブラック・クランズマン』
『ボヘミアン・ラプソディ』◎
『女王陛下のお気に入り』
『グリーンブック』
『バイス』

▽外国語映画賞
『カペナウム(原題)』(レバノン)
『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド)
『Never Look Away』(ドイツ)
『ROMA ローマ』(メキシコ)◎…もちろん『万引き家族』に取ってほしいが
『万引き家族』(日本)

▽音響編集賞
『ブラックパンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』◎
『ファースト・マン』
『クワイエット・プレイス』
『ROMA ローマ』

▽録音賞
『ブラックパンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』◎
『ファースト・マン』
『ROMA ローマ』
『アリー スター誕生』

▽メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『ボーダー』
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』◎
『バイス』

▽作曲賞
ルドウィグ・ゴランソン『ブラックパンサー』
テレンス・ブランチャード『ブラック・クランズマン』
ニコラス・ブリテル『ビール・ストリートの恋人たち』
アレクサンドル・デスプラ『犬ヶ島』◎
マーク・シェイマン『メリー・ポピンズ リターンズ』

▽長編アニメーション賞
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ オンライン』
『スパイダーマン スパイダーバース』◎

▽短編アニメーション賞
『Animal Behaviour』
『Bao』
『Late Afternoon』◎
『One Small Step』
『Weekends』

▽主題歌賞
“All The Stars”『ブラックパンサー』
“I’ll Fight”『RBG』
“The Place Where Lost Things Go”『メリー・ポピンズ リターンズ』
“Shallow”『アリー スター誕生』◎
“When A Cowboy Trades His Spurs For Wings”『バスターのバラード』

▽短編実写映画賞
『Detainment』
『野獣』
『マルグリット』◎
『Mother』
『Skin』


※主題歌賞は、これ以外は考えられないけれども、どうだろうかね



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