~宮崎駿のキャリア10傑~
77歳、引退撤回。
いいじゃないか、ヘンクツのヘビースモーカーらしくって。
次回作は、『君たちはどう生きるか』。
いいじゃないかストレートで、爺ならなんだって許される。
大作主義に傾倒した黒澤の晩年を、「市井の民はどうでもよくなったのか」といった内容で批判したのは松本清張。
同じように宮崎爺も、「変わってしまった」と多くのひとから批判されている。
そうかな。
ヘンクツなままじゃん!
たとえ変わったとしても、なんか問題ある?
本人は、「昔のような作品を観たいなら、昔のやつを観てればいい。同じものを創って何の意味がある?」と発言しているし。
思うんだな、自分は。
爺はもう、好き勝手やっていい。
そういう資格を持っている。
過度な期待は、細田守や新海誠のような、若手アニメーターに抱けばいいんだ、、、と。
(1)『魔女の宅急便』(89)
上京前日という、抜群のタイミングで鑑賞した、自分にとっての宝物のひとつ。
爺は「ひとり暮らしを始める、おんなのこ」に向けて創ったらしいが、18歳のザーメンキチガイにも響く物語だった。
魔女としての能力は備えたが、結局、黒猫ジジが「喋らぬまま」というオチが素晴らしい。
(2)『風立ちぬ』(2013)
70を超えた爺が、初めて自分のために創った映画だったんだと思う。
メロドラマ部分が「メロメロに過ぎる」かもしれないが・・・
♪ 空を見ていたの、今はわからない
ほかの人にはわからない ♪
・・・に、尽きる。
これは、そんな映画です。
(3)『千と千尋の神隠し』(2001)
イマジネーションが爆発した快作。
若いひとより、はるかに柔らかい脳味噌の持ち主だ。
(4)『ルパン三世 カリオストロの城』(79)
ひたすら愉快痛快、観終えたあと、すぐに観返したくなる。
(5)『風の谷のナウシカ』(84)
長大な原作を思えば、おそらく爺の原点になるのではないか。
調子っぱずれな安田成美の主題歌さえ、聖歌のように聞こえてくるんだマジで。
(6)『となりのトトロ』(88)
幼少のころ本作に触れることが出来た・出来る子どもたちは、ほんとうに幸福だと思います。
(7)『天空の城ラピュタ』(86)
現在の爺やジブリを敢えて批判するひとたちは、きっとこういう映画をもういちど創ってほしいのだろう。
分かるよ、その気持ちは。
(8)『紅の豚』(92)
黒澤が『生きる』(52)を「嫌いな作品だ」と告白したように、爺も本作を創って後悔しているという。
そういうところかな、やっぱりこのひとは黒澤と「いろいろ、かぶる」んだよ。
(9)『もののけ姫』(97)
いちばん迷走した問題作。
だが、その迷走が異様な迫力を生んでいる。
(10)『パンダコパンダ』(72)
微笑ましい小品。
しかし、その核にはおおいなる野心が芽吹いている。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『早刷り版、米オスカー予想』
77歳、引退撤回。
いいじゃないか、ヘンクツのヘビースモーカーらしくって。
次回作は、『君たちはどう生きるか』。
いいじゃないかストレートで、爺ならなんだって許される。
大作主義に傾倒した黒澤の晩年を、「市井の民はどうでもよくなったのか」といった内容で批判したのは松本清張。
同じように宮崎爺も、「変わってしまった」と多くのひとから批判されている。
そうかな。
ヘンクツなままじゃん!
たとえ変わったとしても、なんか問題ある?
本人は、「昔のような作品を観たいなら、昔のやつを観てればいい。同じものを創って何の意味がある?」と発言しているし。
思うんだな、自分は。
爺はもう、好き勝手やっていい。
そういう資格を持っている。
過度な期待は、細田守や新海誠のような、若手アニメーターに抱けばいいんだ、、、と。
(1)『魔女の宅急便』(89)
上京前日という、抜群のタイミングで鑑賞した、自分にとっての宝物のひとつ。
爺は「ひとり暮らしを始める、おんなのこ」に向けて創ったらしいが、18歳のザーメンキチガイにも響く物語だった。
魔女としての能力は備えたが、結局、黒猫ジジが「喋らぬまま」というオチが素晴らしい。
(2)『風立ちぬ』(2013)
70を超えた爺が、初めて自分のために創った映画だったんだと思う。
メロドラマ部分が「メロメロに過ぎる」かもしれないが・・・
♪ 空を見ていたの、今はわからない
ほかの人にはわからない ♪
・・・に、尽きる。
これは、そんな映画です。
(3)『千と千尋の神隠し』(2001)
イマジネーションが爆発した快作。
若いひとより、はるかに柔らかい脳味噌の持ち主だ。
(4)『ルパン三世 カリオストロの城』(79)
ひたすら愉快痛快、観終えたあと、すぐに観返したくなる。
(5)『風の谷のナウシカ』(84)
長大な原作を思えば、おそらく爺の原点になるのではないか。
調子っぱずれな安田成美の主題歌さえ、聖歌のように聞こえてくるんだマジで。
(6)『となりのトトロ』(88)
幼少のころ本作に触れることが出来た・出来る子どもたちは、ほんとうに幸福だと思います。
(7)『天空の城ラピュタ』(86)
現在の爺やジブリを敢えて批判するひとたちは、きっとこういう映画をもういちど創ってほしいのだろう。
分かるよ、その気持ちは。
(8)『紅の豚』(92)
黒澤が『生きる』(52)を「嫌いな作品だ」と告白したように、爺も本作を創って後悔しているという。
そういうところかな、やっぱりこのひとは黒澤と「いろいろ、かぶる」んだよ。
(9)『もののけ姫』(97)
いちばん迷走した問題作。
だが、その迷走が異様な迫力を生んでいる。
(10)『パンダコパンダ』(72)
微笑ましい小品。
しかし、その核にはおおいなる野心が芽吹いている。
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明日のコラムは・・・
『早刷り版、米オスカー予想』