Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

日本女優別10傑(106)吉岡里帆

2024-03-31 00:10:00 | コラム
~吉岡里帆のキャリア10傑~

里帆さん31歳、自分みたいなグラビア好きなんかは「当然」週刊誌からこのひとを知ったわけだけれど、


作品にも恵まれ、近年、俳優としてグングン伸びています。

ゆえに過去の発言が曲解され「グラビアがイヤだった」みたいな話がネットに出回る。
本人がそれを否定し火消しに、、、というのは面倒な展開だが、ちゃんと自身のことばで発するというのは好感が持てましたね。


(1)『見えない目撃者』(2019)

「お、やるじゃん!」と思った最初の作品がコレ。
設定としてはドラマにありがちだが、細かいところにも目が行き届いており、完成度高し。



(2)『ハケンアニメ!』(2022)

辻村深月による同名小説を映画化、
アニメーション制作現場のアレヤコレヤを軽快に描いた佳作。

ちなみにハケンは派遣ではなく覇権のこと。



(3)『幕が上がる』(2015)

ももクロ主演のアイドル映画と思われがちだが、これは青春映画の傑作。

演劇部を舞台としており、関係者として里帆さんだけでなく伊藤沙莉・芳根京子など、いまをときめく人気者が出演しているところにも注目。



(4)『泣く子はいねぇが』(2020)

男鹿のナマハゲを背景とした青春映画。
企画者のひとりは是枝裕和、主演は仲野太賀。


(5)『怪物の木こり』(2013)

最新出演作。
主演は亀梨和也と菜々緒、監督は三池崇史。

ジャンルはスリラーで三池さんが得意の分野、しかしその割には?抑え気味かな。。。


(6)『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』(2018)

ロックを主題としたコメディ、ただ監督は好き嫌いが分かれる三木聡なので、楽しめるひとには楽しめるけれど・・・といったところか。



(7)『ゾッキ』(2021)

竹中直人・山田孝之・齊藤工が共同監督を務めたコメディ。

よって統一感は「やや、薄い。」感じはする、、、ものの、里帆さん・南沙良・柳ゆり菜など女優陣はみな好演。


(8)『島守の塔』(2022)

沖縄戦の悲劇を捉えた力作。
里帆さんは、自決の覚悟を決めるヒロインを熱演。


(9)『明烏』(2015)

福田雄一による戯曲を本人の演出で映画化、ベースとなっているのは古典落語の『芝浜』。

じつは『芝浜』って映画やドラマではよく目に耳にするが、本編そのものを落語で触れたことがない。

いつかは、、、ね^^



(10)『アイスクリームフィーバー』(2023)

川上未映子が原案を務める青春映画。

里帆さんはもちろん、モトーラ世理奈の俳優としての可能性を感じた。

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動かない・動けない

2024-03-30 05:14:38 | コラム
6月に帰省予定。

とーちゃんの誕生日(スコセッシと同い年)にあわせて、出来ればハニーも連れて、、、という計画。


先日、ねーちゃんからLINEがあって。
酒ばかり呑み、ほとんど動かないからすぐによろける。
この前も転倒し肩を痛めた、云々と。

東京に出てきてからは、とくに、かーちゃんが死んでからは3~4年にいちどしか帰省していないものだから、その変わりように軽くショックを受ける。

自分のなかでは未だ、休日には庭で剣道の素振りをしていた「元気なとーちゃん」なのだよね。

でも当然か、80を過ぎているのだから。
動かないというより、動けなくなっているのでしょう。


さて、誕生日の贈り物はなににしようか。

酒関係・・・とも思ったが、呑み過ぎているのではなぁ、、、。


※帰省の描写でいちばん好きな映画は、これ。女の子(メアリー)の行動が、いじらしいのだ!!


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日本女優別10傑(105)裕木奈江

2024-03-29 00:10:00 | コラム
~裕木奈江のキャリア10傑~

デビュー当初、なぜか異様に嫌われていた裕木奈江さん53歳、



純の恋人役や、


緒形拳を惑わせたキャラの影響か、いわゆる「あざとい」ってことなのでしょうけれど、それでもあの嫌われかたは異常でしたねぇ。
ネット時代が訪れていたら、もっと嫌われていたのかも。。。

ちなみに自分は好きでした。
訂正、大好きでした。

その後に渡米、リンチやイーストウッドに起用された未来は本人も、自分のようなファンでも想像出来なかったことでしょう^^


(1)『光の雨』(2001)

連合赤軍についての「映画を制作する面々を捉える、映画」という二重構造になっている意欲作。

奈江さんは、「上杉和枝を演じる女優」役。



(2)『ツインピークス』(2017)

眼を潰された謎のキャラクター、NAIDOを好演。

映画ではないけれど、ビッグインパクトなので特例的に入れておきます。



(3)『曖・昧・Me』(90)

初主演作。
奈江さんの魅力炸裂、このひと拝んでいるだけで飽きなかった。

脚本は新人シナリオコンクール入選作、
それを佐藤闘介が演出、
ちなみに監督のお父さんは、俳優の佐藤允。


(4)『硫黄島からの手紙』(2006)

イーストウッド戦争二部作のひとつに出演。

現代っ子っぽい感じがするけれど、こういうのも似合うね^^



(5)『ピカレスク 人間失格』(2002)

太宰治を多角的に捉えた猪瀬直樹の傑作を、河村隆一主演で映画化。

奈江さんは、太宰の妻を演じている。


(6)『インランド・エンパイア』(2006)

リンチの怪作。
本編とは無関係なエピソードに顔を出し、多くの映画ファンを驚かせた。



(7)『カンゾー先生』(98)

イマヘイの映画にも顔を出す。

尤もこの作品に関しては、麻生久美子の「お尻」がすべてを持っていってしまうところはあったのだけれど(^^;)(^^;)(^^;)


(8)『あさってDANCE』(91)

中嶋朋子がエッチなアイドルみたいな感じで頑張った?青春映画。

つまり『北の国から』組の共演、ふたりとも好きな自分は物語そっちのけで楽しんだ。


(9)『おしまいの日。』(2000)

ヒロインの精神的危機をホラーテイストで描いた主演作。



(10)『セイジ ―陸の魚―』(2012)

俳優・伊勢谷友介の、映画監督としての第2作。

よいもの持っているんだけどな伊勢谷くん、俳優復帰したのだよね?
もう寄り道せず、突っ走ろうよ。。。

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Trinity

2024-03-28 00:10:00 | コラム
『オッペンハイマー』を先行上映で観てきた。

公開直前の新作なので、細かいことはいわない。

ともかく。
ノーランやっぱりすげぇな、
ただ、登場人物の説明はあまり、、、というか「ほとんど、ない。」ので、鑑賞前に公式サイトくらいは予習したほうがいいかもね。

というわけで。
日本人としてどうこうは置いておいて・・・
倫理などの問題も(この際)置いておいて・・・

映像史における「原子爆弾の表現」で最もすごいなと思ったものを、ひとつ貼っておくだけに留めます。

新章『ツインピークス』で描かれた、トリニティ実験(=米国初の核実験)。


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シネマしりとり「薀蓄篇」(496)

2024-03-27 00:50:16 | コラム
まーくえるれす「たー」→「たー」みねーたーつー。

きょうは蘊蓄とかではなく、ただただ映画好きとしての「楽しい話だけ」になると思います(^^;)(^^;)

先日、X上で「#映画好き人生を開幕させた映画」というハッシュタグが作られ自分も参加しました。

答えたのは、成龍の『スパルタンX』(84)。
実際にそうだから。

みなさんの回答も面白かったのだけれど、びっくりするのは『ターミネーター2』(91)の多さ。訂正、「異様な」多さ。

世代もあると思う、ただそれでも多い。
そりゃ自分も好きですよ、好きだけどあまりにも多過ぎる!笑

はっきりいうと。
キャメロンは『アバター』の五部作だかなんだかを思いっきり投げちゃって、彼自身の手で「正」続編を創り「ほんとうに完結。」させたほうがよいのかもしれない。
って思うくらいに愛されている映画。

パート2でこれほどの支持率を獲得した映画は、あとは『ゴッドファーザーPARTⅡ』(74)くらいじゃないかな。
個人的には『ロッキー2』(79)、『バットマンリターンズ』(92)や『グレムリン2』(90)あたりも好きだけどね^^


さて。
『T2』成功の要因はなにか。

まず、登場人物のキャラ設定がみんなよい。

シュワ氏。
前作と同型のマシンなのに目的がちがう。

見た目が同じだからサラ・コナーも最初は恐怖心を抱く。

そんなサラ・コナーを演じたリンダ・ハミルトン。
柔らかそうな身体と野暮ったさこそ魅力だった前作とはちがい、シャープな体つきになって90年代に相応しい戦うヒロイン像を確立。


ココに、美少年のエドワード・ファーロングを絡ませてくるところも抜群。



登場人物の顔見せを終えたところで、初めてきっちりとしたアクションを展開させるのもさすが。

※途中で出てくるアジア系の関係者?は、ライターの小峯隆生


そしてもちろん、初めて触れるCGの感覚と可能性。
さらにいえば、マシンがヒトの涙を理解するに至る結末の感動。

・・・まぁこれは、愛されるわな。

だから「もっと以前にタイムスリップして、サラの親を殺せばいいんじゃね??」などというツッコミをしてはいけない。

それは無粋というものですよ!!




次回のしりとりは・・・
たーみねーたー「つー」→「つー」あうと。

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『Trinity』
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