某日―。
ちょっとしたリサーチのため、都内劇場をまわる。
『風立ちぬ』の圧勝、予想出来たことだが、素直にうれしい。
敢えていっちゃうが、いい映画に客が入るという現象は「当然」のような気もするが、そうならないことも多い。
だからその「当然」の流れにホッとする。
まぁ、ジブリブランドですから。
それすら危うくなってしまったら、日本は終了ですよマジで。
映画小僧の気は早く、興味は既に秋の映画へと向けられている。
そこで、大人の鑑賞に堪え得るであろう晩夏~秋の映画の期待作を10本並べてみた。
試写会などで先に観る機会の多い自分でも、これらの作品にはまだ触れていない。
よって、お薦め作品ではない。
ないけれど、観て損はない「っぽい」―とはいえそうな野心作ばかりである。
※公開順
(1)『上京ものがたり』…8.24公開
原作は西原理恵子、主演に北乃きい。
サイバラ漫画は成功し難いが、きいちゃん好きとして期待せずにはいられない。
(2)『夏の終り』…8.31公開
瀬戸内寂聴の原作を熊切和嘉が映画化。
主演は、現在放送中のドラマでも「巧過ぎる」と評判の満島ひかり。
(3)『共喰い』…9.7公開
田中慎弥の芥川受賞作を荒井晴彦が脚色、青山真治がメガホンを取る。
あの最低な父親役に光石研。
このリストのなかで、いちばん観たい。
(4)『許されざる者』…9.13公開
イーストウッドによる映画史に残るであろう傑作を、李相日がリメイク。
イーストウッドの役に渡辺謙、モーガン・フリーマンが柄本明で、ジーン・ハックマンが佐藤浩市らしい。
オリジナルのシーンで感心したのは・・・
モーガン爺がイーストウッドに「性処理はどうしてる?」
「・・・」
「売春婦とかじゃないのか」
「買ってないよ」
「じゃあ、自分でするのか?」
というやりとり。
こういう細部を大事にしてほしい。べつにそのまま真似しろってわけじゃなくてね。
(5)『エリジウム』…9.20公開
『第9地区』(2009)の俊英ニール・ブロムカンプ、満を持しての二作目。
前回は低予算だが、今回はビッグバジェット。
しかも主演はマット・デイモン、ジョディ・フォスターである。
プレッシャーに負けていないかだけ心配。
(6)『甘い鞭』…9.21公開
わが道を往き続ける石井隆が、わが道を往き始めた壇蜜を起用して描くエロス。
壇蜜どうこうではなく、石井さんというだけで劇場に「往く」がな。
(7)『凶悪』…9.21公開
『新潮45』編集部による労作、『凶悪―ある死刑囚の告白―』を映画化。
山田孝之、ピエール瀧、池脇千鶴、リリー・フランキーというキャスティングがそそる。
(8)『地獄でなぜ悪い』…9.28公開
絶好調の園子温によるコメディ。
コメディ?
たぶん、ね。
二階堂ふみ(トップ画像)の演技に期待。
橋本愛を陽とするならば、ふみちゃんは陰の女優だ。
(9)『そして父になる』…9.28公開
インディーズ畑っぽい是枝裕和のキャリアのなかで、おそらく最もヒットするであろう話題作。
カンヌ受賞作であるし、福山くん主演であるから。
(10)『キック・アス2』…公開日未定
冬の時期公開かもしれないが、期待をこめて。
―それにしても日本映画が多い。
贔屓目もあるのだろうが、米映画で強く魅かれるものがなかったというのも事実。
※『共喰い』予告編…脚本だけ読んだが、あのラストは「あり」だと思う。
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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』
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明日のコラムは・・・
『読書感想文への野心 + 7月コラムの目次』
ちょっとしたリサーチのため、都内劇場をまわる。
『風立ちぬ』の圧勝、予想出来たことだが、素直にうれしい。
敢えていっちゃうが、いい映画に客が入るという現象は「当然」のような気もするが、そうならないことも多い。
だからその「当然」の流れにホッとする。
まぁ、ジブリブランドですから。
それすら危うくなってしまったら、日本は終了ですよマジで。
映画小僧の気は早く、興味は既に秋の映画へと向けられている。
そこで、大人の鑑賞に堪え得るであろう晩夏~秋の映画の期待作を10本並べてみた。
試写会などで先に観る機会の多い自分でも、これらの作品にはまだ触れていない。
よって、お薦め作品ではない。
ないけれど、観て損はない「っぽい」―とはいえそうな野心作ばかりである。
※公開順
(1)『上京ものがたり』…8.24公開
原作は西原理恵子、主演に北乃きい。
サイバラ漫画は成功し難いが、きいちゃん好きとして期待せずにはいられない。
(2)『夏の終り』…8.31公開
瀬戸内寂聴の原作を熊切和嘉が映画化。
主演は、現在放送中のドラマでも「巧過ぎる」と評判の満島ひかり。
(3)『共喰い』…9.7公開
田中慎弥の芥川受賞作を荒井晴彦が脚色、青山真治がメガホンを取る。
あの最低な父親役に光石研。
このリストのなかで、いちばん観たい。
(4)『許されざる者』…9.13公開
イーストウッドによる映画史に残るであろう傑作を、李相日がリメイク。
イーストウッドの役に渡辺謙、モーガン・フリーマンが柄本明で、ジーン・ハックマンが佐藤浩市らしい。
オリジナルのシーンで感心したのは・・・
モーガン爺がイーストウッドに「性処理はどうしてる?」
「・・・」
「売春婦とかじゃないのか」
「買ってないよ」
「じゃあ、自分でするのか?」
というやりとり。
こういう細部を大事にしてほしい。べつにそのまま真似しろってわけじゃなくてね。
(5)『エリジウム』…9.20公開
『第9地区』(2009)の俊英ニール・ブロムカンプ、満を持しての二作目。
前回は低予算だが、今回はビッグバジェット。
しかも主演はマット・デイモン、ジョディ・フォスターである。
プレッシャーに負けていないかだけ心配。
(6)『甘い鞭』…9.21公開
わが道を往き続ける石井隆が、わが道を往き始めた壇蜜を起用して描くエロス。
壇蜜どうこうではなく、石井さんというだけで劇場に「往く」がな。
(7)『凶悪』…9.21公開
『新潮45』編集部による労作、『凶悪―ある死刑囚の告白―』を映画化。
山田孝之、ピエール瀧、池脇千鶴、リリー・フランキーというキャスティングがそそる。
(8)『地獄でなぜ悪い』…9.28公開
絶好調の園子温によるコメディ。
コメディ?
たぶん、ね。
二階堂ふみ(トップ画像)の演技に期待。
橋本愛を陽とするならば、ふみちゃんは陰の女優だ。
(9)『そして父になる』…9.28公開
インディーズ畑っぽい是枝裕和のキャリアのなかで、おそらく最もヒットするであろう話題作。
カンヌ受賞作であるし、福山くん主演であるから。
(10)『キック・アス2』…公開日未定
冬の時期公開かもしれないが、期待をこめて。
―それにしても日本映画が多い。
贔屓目もあるのだろうが、米映画で強く魅かれるものがなかったというのも事実。
※『共喰い』予告編…脚本だけ読んだが、あのラストは「あり」だと思う。
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