Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

休日ごちそう

2017-11-30 00:10:00 | コラム
仕事のある日とオフの日の食生活がちがい過ぎる!! と、ハニーからお叱りを受けた。
(トップ画像はハニーじゃないよ)

「仰せのとおりで」と返すほかなかったりする。

はっきりいって、仕事のある日は米と目玉焼き2つくらいでいい。

朝、夕とも。
(基本2食です)

取材先まで大体チャリで行っているというのもあり、こういう食生活だと、太りようがない。
むしろ痩せていく、、、ような気がするが、その反動でオフ前日の夕飯・オフの日に「がっつりがっつり」食べるので、プラスマイナスゼロというか。


※画像特集(1)じつは食べた記憶がないのだが、フォルダに残っているということは食べたんだろう、きっと笑



※画像特集(2)この鍋も、たぶん、ひとりで食べたんだろう、きっと笑笑



※画像特集(3)これは覚えている。たしかに、ひとりで食べたんだ笑笑笑




まぁこんな感じです。

ここまで極端でなくとも、休みの日だけ贅沢する感覚に、分かる! といってくれるひと多い気がする。


そういえば、こんなことがあった。

先輩ライターと外食することになったとき、「お前ケンタ好きだもんな、行こうか」といわれたのだが、じつはあんまり乗り気じゃなかった。

仕事の合間に、ケンタを喰らってもうれしくはない・・・とまでいうと語弊があるが、好きなものはとことん喰いたいので、ビール片手にガツガツいきたい。
だから基本テイクアウトにするわけで、先輩の前で行儀よく、手を汚さないように静かに食べるのは、ちょっと…なのである。

極端な話、このくらい持ち帰って吐くまで喰いたいんだ。




あぁワガママですよ悪かったな。

もちろんそんな理由で断るのは失礼なので、行きましたよケンタには。

でも、けっしてハッピーではなかったと。


この感覚、分かっていただけるだろうか―。

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明日のコラムは・・・

『『酔』 + 11月コラムの目次』
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初体験 リッジモント・ハイ(247)

2017-11-29 00:10:00 | コラム
自分が、生まれて初めてキャバクラに行ったお話。

ちなみに初めてスナックに行ったのは、高校2年の冬のことだった。

アルバイトしていた映画館『清流』の隣りがスナックで、ある日、『清流』の支配人がバイト帰りに誘ってくれたのである。

あぁ呑みましたよビールを。
昔の話です、昔の。

ついでだから、スナックについて少し。

キャバクラには「まあまあ」行くし、ガールズバーには「出来れば、たくさん」行きたいと思っている。
けれどもスナックは「ちょっと…」かもしれない。

ほとんど行かないので半分はイメージだが、店員と客の関係性が近過ぎるため、一見さんにはハードルが高いのだよね~。

キャバクラに話を戻そう。

初めて行ったのが、18歳の秋だったと記憶している。

あぁ呑みましたよいろいろと。
昔の話です、昔の。

新聞奨学生をやっていたのだが、所属していた専売所の社員Aさんに連れていってもらった。

歳は、50代後半。
ときは90年代―ということで、この時代に中年男性がハマりにハマった、フィリピンパブだった。

厳密にいえば、キャバクラとパブには「それなりのちがい」があるのかもしれないが、「ほぼ同じ」と解釈してもらって問題ないと思う。

入店前、Aさんに「お前の好みは、小柄で色白だな」と聞かれた。

「まぁ、そうです」
「ちゃんと、そういう子をつけてやるから」
「(苦笑)いや自分はべつに、どういう子でも大丈夫―」
「みなまでいうな、みなまで。大丈夫。フィリピンにだってな、色白は居るんだよ」
「(苦笑)」

で実際に、色白のフィリピンパブ嬢が自分の横に座ってくれた。

覚えているのは、ここまでである。

なにを呑んだのか、どんな話をしたのか、盛り上がったのか、まったく覚えていない。

けれども21時ごろ入店し、帰りは朝刊配達直前だったので、楽しかったのだとは思う。

・・・あ、いや、話した内容を、少しだけ覚えている、、、かもしれない。

「しれない」というのは、このときの会話だったのか判然としないから。
(何遍も行っているんかい!)

「フィリピン、いいところ?」
「(頷く)でも日本のほうが、好き」

そう、このような会話をしたんだ、たしかにフィリピンパブ嬢と。

そして彼女は、皿に盛られたポテトチップスを小さく砕きそれを並べ、じつに精巧なフィリピンの地図を作り上げてくれた。



その子の名前は・・・さすがに、覚えてないや。


あの時代、駅から駅のあいだを歩けば、3~4店のフィリピンパブがあった。
(少なくとも、調布の周辺はそうだった)

映画『月はどっちに出ている』(93)のスマッシュヒット、



ルビー・モレノというチャーミングな女優の登場も影響したのだろうが、それにしてもちょっと異常だった気がする。

それが、どうしたことだろう。
いまフィリピンパブに行こうと思って外に出てみても、歩けども歩けども見つからない。

あるにはあるが、昔はコンビニと同じくらい探し易かったのに、いまはそうもいかなくなった。

なぜか。

2000年代前半―。
入国管理局による規制が強化され、ホステス目的で来日することが難しくなり人員不足に陥った、、、といわれている。

そりゃ、米国に「性的搾取による人身売買ではないのか」と批判されたらねぇ、反論することも難しいでしょう。


米国の批判はもっともかもしれない・・・けれども、
店で疑似恋愛を楽しみ、店外デートに連れ出し、小遣いをあげて楽しんでいるAさんと、それをもらって喜んでいるフィリピンパブ嬢を思い出すと、こういうのも悪くなかったんじゃないか、、、と思ったりもするのである。


おわり。





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『休日ごちそう』
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初体験 リッジモント・ハイ(246)

2017-11-28 00:10:00 | コラム
洋平(渡辺謙)「―歌舞伎町、知ってるか」
田代(松山ケンイチ)「・・・風俗とかは、知りません」
洋平「・・・(戸惑う)風俗って」
田代「そういうの、好きじゃないんです」

(中略)

田代「―愛子ちゃんが、家出しているあいだに、どこでなにをやっていたのかを知っています。ここに暮らしていれば、そういう話も耳に入ってきますから」
洋平「・・・それで、なにもしない父親を、バカにしてるってか」

~映画『怒り』(2016…トップ画像、文末動画)より~

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そりゃ、10年くらい前にはデリヘルにハマっていたけれども。

それを除けば、積極的に風俗に金を使うタイプじゃない。
経済的にしんどいから、AVのほうがいいなと。

広義の意味における風俗はどうか。

付き合いでキャバクラに行くことはある。


キャバクラとは端的にいえば・・・
女子が客席について接待する飲食店の総称、「キャバレー」×「クラブ」の和製外来語である。


行ったら行ったで楽しいから、好き嫌いでいえば、まぁたぶん「好き。」になるのだろう。

ただやっぱり、積極的には行かない。

・・・あぁ、こんなこともあった。

男メインの呑み会に、当時付き合っていたハニーを連れていったのだが、幹事が二次会はキャバクラだといい、ハニーに謝って帰そうとしたら、「あたしも行く」と。

客がOKなら、店側にとっては無問題なんだよね。

で、男4人・女1人でキャバクラに行った。

べつに嫉妬深い子ではないので、こっちも気を使うわけではないが・・・でもやっぱり、ちょっと疲れたね笑


というわけで今回の初体験テーマは、「初めてのキャバクラ」でいってみよう。


「ちょっとしたシーン」の舞台としてキャバクラが設定されることは多い、しかし「物語そのものの舞台がキャバクラ」という映画は、ひじょうに少ない。

テーマが限定されてしまうから、、、でしょうね、テレビドラマでは『お水の花道』(99・フジテレビ)なんてのがあったが。

すぐに想起する映画が、あまり話題にはならなかったものの、見応えのあった『ユダ』(2012)。



(実際にキャバ嬢を経験したことのある)立花胡桃が著した小説を映画化したもの。

スカウトの世界からこの世界を俯瞰したのが、『新宿スワン』のシリーズ(2014~)。
また、キャバクラがレベルアップした? クラブの世界となれば、『夜の蝶』(57)などが有名。
(あれほどテレビドラマ化されている『黒革の手帖』が、映画化されていないのは不思議)


変化球をひとつ。
今年公開された、『バンコクナイツ』という映画。

日本・フランス・タイ・ラオスの合作で、182分の大作―ではあるが、その熱気にやられて上映時間は気にならなかった。



バンコクの歓楽街をドキュメントタッチで切り取っていくのだが、まぁ日本人の多いこと多いこと!

世界を知る教材として価値のある映画だと思うので、ぜひ。


つづく。


※こういう映画が、もっと増えればいいと思う




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選挙は顔で選びます

2017-11-27 00:10:00 | コラム
【17年度総括、その拾】

~17年の、「映画」俳優~

何遍もいっていることだけれども、自分は映画監督至上主義。

映画は結局、監督のものであると。

映画俳優とは映画監督の分身であり、代弁者。
では「単なる駒」でいいのかといえば、もちろんそんなことはない。

映画というものが総合芸術である以上、演じるものの顔や身体、声だって重要視されるべきで。

顔の美醜やスタイルの良し悪しは関係ない。


120分前後の物語で、スクリーンを観つづけることが出来る「おもしろい顔」「よい顔」をしているかどうか。

以下の10人―特例が、ひとりだけ―は、「今年、スクリーン映え」した、すぐれた映画俳優である。


(1)アンドリュー・ガーフィールド…トップ画像

『沈黙 サイレンス』『ハクソー・リッジ』

「宗教がらみ」の映画、2本に主演。

とくに前者では、司祭としては(若さゆえ)不完全である、、、というところが面白いし、そのあたりを巧みに演じていた。

(2)広瀬すず

『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』『三度目の殺人』『先生!、、、好きになってもいいですか?』



ナンダカンダいって、スター性がある子だと思う。

去年の『怒り』につづき、『三度目の殺人』のような、演じるのが難しいと思われるキャラクターに挑戦しているところもいい。

(3)イザベル・ユペール

『エル ELLE』

英語圏の女優さんたちが断ったオファーを快諾、結果的には、このひとが主演を演じることで不思議な魅力を放つ怪作になった。




(4)國村隼

『哭声/コクソン』『KOKORO』

渋味を増した苦労人が、海を越え、外国の映画で活躍を始めた。

すんばらしいことだと思う。

(5)浅野忠信

『沈黙 サイレンス』『幼な子われらに生まれ』



後者の「ふつうな感じ」も素晴らしかったが、やはり前者を称えたい。

日本のメディアは窪塚洋介ばかり注目していたが、個人的には、このひとの演技のほうに感心した。

(6)蒼井優

『彼女がその名を知らない鳥たち』

このひとと満島ひかりは、安定感バツグン。

(7)ニコール・キッドマン

『LION/~25年目のただいま~』

「あまりにも」現代的な実話に驚き、俳優たちの名演を忘れてしまいがち。

しかしこの映画のニコール嬢は、オスカー級の演技だと思います。




(8)菅田将暉

『帝一の國』『あゝ、荒野』『火花』



今年やっと、このひとがなぜ多くの映画に起用されるのか、分かった気がする。

(9)カイル・マクラクラン

『ツイン・ピークス2017』

唯一の例外。
テレビドラマだしね。

ただリンチによるこの傑作は、18時間の物語を「無理矢理」分割したに過ぎぬ大長編映画であるからして、まぁいいでしょうよ。

マクラクランちゃん、おつかれさまでした。

そして来日してくれて、ありがとう。

(10)エマ・ストーン

『ラ・ラ・ランド』

この映画で、オスカー主演賞受賞。

華もあって、飽きない顔をしている。

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『初体験 リッジモント・ハイ(246)』
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「どこに座るか」問題

2017-11-26 00:10:00 | コラム
映画館で映画を鑑賞する場合、あなたは「どのあたりに座るのか」。



自分は、きまって「前より」の「右より」。

この図でいえば、「C」の「23」か「24」。




眼鏡をかけなければいけないほどではないが、視力はそんなによくないし。
字幕派だし。

という理由で「前より」、

右脚を上にして足を組むことが多いので、姿勢としては「やや」右に傾く。

という理由で「右より」。

「約30年間」映画ファンをやってきた自分が辿り着いた、自分にとって最も映画に集中し易い座席位置。


そう、正解なんかない。
座高や視力、トイレが「極端に」ちかいとか、後ろにひとが居るのがイヤだとか、それぞれいろんな事情があるだろうからね。


ただ上で述べた自分の「最も映画に集中し易い座席位置」も、ひとりの場合に「のみ」通用する。

まぁ基本、映画はいつもひとりで観るけれども。
例外的に、たとえばデートだとかの場合はどうするのか、、、という話になると、それはもう、相手にあわせますよ。

「誰かと映画を観にいく」という時点でね、はっきりいうと、100%映画に集中出来ないし。

そういう点で不器用なんですよ、とくにデートだと、このあとどうやってエッチに持っていこうかと考えてしまう・・・ので、映画は二の次になってしまう。

NO CINEMA、NO LIFE じゃないのか―って?

いや、まぁそうなんだけれども、しょうがないじゃないか、そうなってしまうのだから。
(だからこそ、基本ひとりで観るのよ)


付き合って何年も経ったとすれば、自分が「最も映画に集中し易い座席位置」を勧めてみる。
つまり、あれこれ考えなくともエッチは出来ると保障されている場合だ。

そうでない場合は、相手にあわせる。


みなさんは、どうだろうか。


※トップ画像と動画は、『フェリーニのアマルコルド』(73)。

『8 1/2』(63)を不動の1位とすると、個人的に次にくるのがこの映画。

フェリーニの少年時代をイマジネーションたっぷりに回想してくれていて、とっても楽しい物語なのだ。




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『選挙は顔で選びます』
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