Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

キャベツ太郎

2015-10-31 05:41:38 | コラム
自分の顔を見ると、すぐに「野菜、食べないと」といってくるひとが居る。

仕事上での付き合いで、自分よりも位の高い? ひと。
だからいつもエヘヘと笑うだけにしていた。

イメージでいっているんだよ。

独り暮らし、ジャンクフード好きっていうね。

まぁ当たっているんだが、野菜が嫌いなわけじゃない。喰わないわけじゃない。
むしろ魚のほうを口にしていない。

先日もキャベツひとつ買ってきて、そのすべてを千切りにしてムシャムシャ喰ってやったい。
そのためか、きのうのウンコの色が緑黄色系だったがな。

・・・って、どうよ、炒めることも煮ることもしない、このレパートリーの異常な少なさ!
突っ込むのなら、そういうところを突っ込んでほしい。

先週も会った直後に「牧野くん、野菜野菜!」といわれたものだから、いいかげん腹が立って「喰ってますよ、ゲロ吐くくらい喰ってますって」と返したら、ポカーンとしていたよ。

わはは、ざまあみろ。
今後、仕事やりにくくなるかもしれないが、その程度でやりにくくなるとしたら、その程度の関係性っていうことなんだから、気にしないでおこう。


好きな野菜を5つ挙げると・・・

トマト
キャベツ
ナス
キュウリ
ジャガイモ

・・・になるだろうか。

ほんとうはトマトばっかり喰っていたいのだが、高過ぎるのでしょっちゅう買えない。

だからキャベツの千切りに、ドレッシング・ソラドレの「まるごとトマト」をかけて喰う―のが理想、



しかしこれが、なかなか売ってない。

そーとー美味いのに!!


ともあれ。
そのおかげであろうか、料理ぜんぜん出来ない自分だが、千切りの包丁さばき? だけは上手になった。

やっぱり巧くなるコツは、繰り返すことなんだなぁ。


最後に、ぜんぜん関係のない話を。

昔、あれだけ好きだったスナックの『キャベツ太郎』。



ロングセラー商品なので、現在もどこでだって手に入れることが出来て。

先日、久しぶりに喰ってみたら、あまりのしょっぱさに驚いたんだ。

まぁ美味しいことは美味しいのだけれど・・・

前から、あんなにしょっぱかったっけ??





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明日のコラムは・・・

『先走り野郎だから、もう始めます。 + 10月コラムの目次』
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ミュージシャンはスクリーン映えをする

2015-10-30 09:41:16 | コラム
昨夜の『アメトーーク!』は、「Perfumeスゴいぞ芸人」だった。

あすより公開されるドキュメンタリー映画、『WE ARE Perfume』の宣伝を兼ねた企画である。

番組そのものは充分に面白かったが、一足先に映画を観させてもらったPerfumeファンの率直な感想としては、

もっと突っ込んで描いてほしかったな、
やや物足りなかったな、

CDの特典でつくDVD映像以上、でもドキュメンタリー映画以下、、、というか。


特定のファンに向けられた―といっていいだろう、そんな「あるミュージシャン」をドキュメントする映画が増えている。

制作意図が「そこ」にあるのだから「それ以上」を目指さなくてもいい・・・のかもしれないけれど、
たまたま触れて「いいな」と感じ、そこからファンになることもあるわけで。

以下は、ミュージシャンのドキュメンタリーでありながら、結果として「特定のファン以外」の目にも留まることになった映画の10傑である。

これに触れてファンになったミュージシャンも居るし、元々好きだったけれど「さらに」好きになったミュージシャンも居る。

総じていえるのは、ミュージシャンっていうのは絵になるなぁ、スクリーン映えするなぁ、、、ということなのだけれど!!


(1)『ストップ・メイキング・センス』(84)

デヴィッド・バーンが率いる「トーキング・ヘッズ」のライヴを、ジョナサン・デミが「ひたすら」捉え続ける。



ただそれだけの映画なので、力のあるデミが演出じゃなくてもよくね? と一瞬だけ思うが、いいや、これはデミだからこそ完成まで漕ぎ着けられたのではないか。

(2)『シャイン・ア・ライト』(2008)

不良老人ストーンズのライヴを、真面目老人スコセッシが追う。

スコセッシ御大を翻弄することが出来るのは、世界でもミック・ジャガーくらいなものだろう。

そこが、たいへんに面白い。

(3)『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』(91)

初めて観た音楽ドキュメンタリーだったかも。

とにかく格好いい。
いま観ても格好いい。




(4)『ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間』(70)

すでに神話化されている69年の音楽フェスを巧みに編集、ひとつの音楽史・文化史にまで昇華している。



編集マンのひとりは、まだ有名になる前のスコセッシだ。

(5)『DOCUMENTARY OF AKB48』シリーズ(2013~)

アイドル好きなのに、じつはAKBにはあまり興味がない。

まゆゆでは、シコッたことがあるけれども。

ただこの映画は別、特殊な環境を生きる少女たちに肉薄し、思わず感情移入してしまった。

(6)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)

キューバ音楽を支えた古老たちを、ビム・ヴェンダースが温かな眼差しで捉える。

3度観にいったが、いずれも満員御礼。
新しい音楽に敏感な若者で埋まっていて、とてもうれしく思った。

(7)『ラスト・ワルツ』(78)

スコセッシ関連がみっつもランクイン。

ひいきが過ぎて、ごめんね苦笑

でも映画界で屈指の音楽マニアでもあるからね、あのひとは。

76年の「ザ・バンド」解散コンサートのもようをおさめた作品。

(8)『U2 魂の叫び』(88)

頂点に登りつめつつあった当時のU2を、極めて映画的に表現した佳作。

16mmフィルムで撮り、それを35mmにブロウアップして荒々しい映像を創りだした―このあたりが、まさに映画的だろう。

(9)『ワン・プラス・ワン』(68)

ストーンズの異色作、『悪魔を憐れむ歌』録音風景を撮る。



しかし監督がゴダールなので、それだけで済むはずがなく・・・。

(10)『デュラン・デュラン:アンステージド』(2011)

デュラン・デュランのライヴを、あのデヴィッド・リンチが追う。

このミスマッチ感がたまらないし、実際、本編は「どういうわけか」デュラン・デュランではなくリンチの映画になっていた。

映画としては大成功、
しかし、ジャンル映画として、音楽ドキュメンタリーとしては失敗作かもしれない笑

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明日のコラムは・・・

『キャベツ太郎』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(144)

2015-10-29 06:02:20 | コラム
みみをすませ「ば」→「ば」かやろー。

新聞紙面やテレビ画面、パソコン画面、スクリーンに向かって怒鳴ったことはあるけれど、他者に対して怒鳴ったこと・・・は、少なくとも10年くらいは、ない。

20代のころは、まぁ、、、ね。
虚勢を張ったりもしているわけだし勘弁しておくれ。

しかし怒鳴ったとしても、バカヤロー!! ということばは選択しない。

もう少し品がないというか、これは実際にいったことばだが、小便! とか、うんこ! とかね。
まぁ、お里が知れるでしょう笑

その昔、ソイツより若い女子に向かって「このアマ!」といっている男が居て、実際に使うヤツが居るのかと笑ってしまったことがある。

そのあと、いわれた女子から「ねぇアマってなに?」と聞かれ、ドギマギしちゃったのは自分だ。

いくらなんでも、アマはないだろう。


オムニバスのアイデアとしては「けっして間違ってはいなかった」映画、『バカヤロー! 私、怒ってます』(88)。

4つの物語の主人公たちが、耐えに耐えに耐えに耐えて、最後の最後に「バカヤロー!」と怒鳴る展開。
その割には、さほどスッキリしなかった、、、のは、どうしたことだろう。

「あるある!」ではあるのだけれども、沸点にまでは達していないというか。

それぞれの物語をもっと練り上げ、観ているものが引くくらいの毒をまぶしてほしかった。

企画は天才モリタこと、森田芳光。
パートごとの監督に、のちに売れっ子となる中島哲也(=2010年の『告白』)や堤幸彦(=本年の『天空の蜂』)が居ることのほうが、この映画のトピックかもしれない。


外国映画で怒鳴るといえば、fuckやson of a bitchだろう。

『ブラック・レイン』(89)のマイケル・ダグラスや『フォーリング・ダウン』(93)のロバート・デュバルは、

「ファック・ユー・ベリーマッチ!!」

と吐いて、怒りを表現していた。



格好いい!!

しかし『バトルランナー』(87)のシュワ氏が放った「son of a bitch」という台詞は、周囲のキャラクターたちに笑われていた。

というより、失笑。

この映画は近未来を描いたものだから、近い将来、fuckもson of a bitchも死語になってしまうのかもしれない。


バカヤロー!! は、似合うひとと似合わないひとが居る。

上戸彩ちゃんが「貴様ー!!」といっても似合わないのと同じこと。

バカヤロー!! が似合うのは、アントニオ猪木と、やっぱりビートたけしである。

『アウトレイジ』のシリーズ(2012、2012)は、バカヤロー!! コノヤロー!! の台詞を聞いているだけで楽しくなる。

そういう意味では、『バカヤロー! 私、怒ってます』以上のストレス解消が期待出来る快作、、、なのではないか。


※東京のバカヤロー!!





次回のしりとりは・・・
ばかや「ろー」→「ろー」どおぶざりんぐ。

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『ミュージシャンはスクリーン映えをする』
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シネマしりとり「薀蓄篇」(143)

2015-10-28 05:56:23 | コラム
くしゃ「み」→「み」みをすませば(耳をすませば)

まずは個人的な、ジブリアニメーションのベスト5を挙げてみる。

『魔女の宅急便』(89)
『風立ちぬ』(2013)
『かぐや姫の物語』(2013)
『風の谷のナウシカ』(84)
『千と千尋の神隠し』(2001)

なんだか宮崎爺「限定」のようになってしまったが、高畑爺の作品もひとつ入っているので。

ついでに、ワーストあるいは苦手なジブリアニメーションをみっつ。

『おもひでぽろぽろ』(91)
『ゲド戦記』(2006)
『火垂るの墓』(88)


ジブリの未来を期待されていた矢先に急逝してしまった、近藤喜文の『耳をすませば』(95)は、ベストにもワーストにも入らない。
特別好きなわけではないが、嫌いでもないよ、、、という作品。

個人的にはそうなのだが、この作品を支持するひとの多さって、作品の規模やカラーからいって「少し異様なほど」なのだった。

かなりの確実で、この作品の名が挙がるのである。

多摩市を舞台とする、青春の物語。

最近はアニメーションの舞台となった地域を「聖地」と呼び、ファンが観光することが当たり前になっている。
この映画も「聖地」が「観光化」していて、たとえば聖蹟桜ヶ丘の「いろは坂」を訪れるひとは未だに居るそうだ。







うん、自分も行った。
以前住んでいたところから、チャリで30分程度だったし。
現在の町田市からだって、行けなくはない距離なのである。

ヒロインの名前は、月島雫。
この映画の公開以降、雫と名のつく子どもが増えたと感じている・・・のだが、このあたりからも支持率の高さがうかがえるかもしれない。

読書好きな雫が淡い恋を経験しながら、夢に進んでいく姿を描く。

「なんてことない話」だが、「なんてことないから、いい。」のだと支持者の友人はいう。

分かるけどね、そういう感覚。


前述したとおり、自分は「特別好きなわけではないが、嫌いでもないよ」という程度の作品。

それでも好きなシーンがあって、それは、処女作を読んでもらった雫が、

「一生懸命書いたのが伝わってくる。あなたの才能の原石が、きらきら輝いている」

という感想をもらい、号泣するところ。

うんうん、分かる分かる!! という感じ。


理解者がひとりでも居てくれれば、それで、なんとかやっていけるものなんだよねぇ。






あすのしりとりは・・・
みみをすませ「ば」→「ば」かやろー。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(144)』

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「座ってするひと」なんです。

2015-10-27 05:51:04 | コラム
個別に、サササッと書きたいことがいくつか出来たので、きのうに引き続き日記調のブログ展開を。


某日―。

反日的だなんだと壮大に叩かれ、公開が危ぶまれていたアンジェリーナ・ジョリーの監督作『アンブロークン』が『不屈の男』という邦題で日本上陸が決定。



ひとまず、ホッとした。
公開に尽力した配給会社のひとには、おつかれさん! といってあげたい。

そのことを伝えるネットニュースに書き込まれた、一般ユーザーからのコメントがひどい。

想像は出来ていたことだから読まなければいいのだが、思わず読んでしまって怒りが込み上げてきたよ。


いくつか引用するが、みんな「まだ観ていない」ということをお忘れなく。

<アンジーも最近おかしいから嫌い。この映画も吐き気がするぐらい嫌い。>

<映画観るつもりもないけどなんで70年も前の題材を若い女優上がりが監督する?
きれいごと言っても中国マネーを貰ってるとしか思えない。>

<この映画、最初だけ全米一位を取ったものの、反日云々以前に原作や歴史的事実と違うとか、単に映画としてつまらないとか、かなりアメリカでも叩かれています。主要な賞も全く取れなかった。>

<それでも見ない。金払って偏見の混ざった作品を見てイヤな気持ちになって後悔したくないから。アンジェリーナ・ジョリーの映画ももう見ない。>

・・・・・。

うわ~。
気持ち悪ぃ。

ヘドが出るね。

観てもいないのに「嫌い」だって。
観る気もないくせにね。

(自分だってそうだから)なにを書いても自由かもしれないが、勝手にネガティブキャンペーンを展開しなくたって、この映画は都内でさえ小規模上映なんだ。

そう、観るひとしか観ない。
そして、自分は観たいひと。
純粋に、映画小僧として。
だから放っておいてくれ。

叩くなら、明らかな強者である三谷幸喜の映画を叩いてよ。

それから。
ふだんは「ひと、それぞれ」なんていっているヤツにかぎって、こういう場合にだけ都合よく「米国では―」なんていってくる。

それをいうのであれば。
ドイツってすごいな、えらいな! と思わないか?

ナチスを悪役にして、ハリウッドがどれだけ稼いできたか知っているでしょう。

インディまでいっているじゃない、「ナチは嫌いだ」って。

しかしドイツ国民はそれに対し、アアダコウダいうことがないそうだ。

映画は映画として、その存在を認めているわけ。

だから恥ずかしいよ、今回のネガティブキャンペーン「もどき」が。


某日―。

テレビを観ていたら、小便をする際に「座ってする」男子が4割弱も居ることを伝えていた。

自分も、そんなひとり。

いつごろからか、なぜそうしたかは覚えていないのだが、「座りション」をするようになって10年は経過しているはず。

けれども、周りには仲間が居ない。
なのにテレビは「4割がそうだ」という。

ほんとうだろうか。





某日―。

女優モーリン・オハラの訃報を目にする。

ジョン・フォードの映画でヒロインを演じ、ジョン・ウェインとも度々共演している典型的な美人さん。

去年末にオスカー名誉賞授与式で、同じく賞を受けた宮崎爺と楽しそうに会話していた映像が印象に残っている。



享年95歳、大往生でしょう。

合掌。


そういえば最近。
「追悼文の名手」になりたいといっていた割には、追悼文を書いていない。

「小」忙しくなったのをイイワケにして、サボっちゃっているような。


ちょいと反省しましょう。

何度もいうが「ひとの死を期待しているようで」目指しているところとしては、趣味のいいものではないけれど。。。

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明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(143)』

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