Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

あなたのとりこ

2013-03-31 06:38:13 | コラム
佳子内親王の美しさが止まらない。

いや、やっぱりこの呼び名は距離感があり過ぎる、

佳子さんはイヤなので、佳子ちゃんと呼ばせてくれ。

きっと本人だって「ちゃん付け」されたほうがうれしいにちがいない・・・と、下層階級のザーメン野郎のクセして、上の階級の麗しき女子のこころを分かった風に分析? してみる。

そうなんだ、皇室についてなにか書いたりいったりするとき、厄介なのが「階級、のようなもの」が邪魔をして、くだけた感じに出来なかったり、ジョークをいえなかったりすること。
・・・って、昔なら不敬罪にあたるのだろうし、無理をしてジョークにしなくていい気もするが、

『ゆきゆきて、神軍』(87)がベストワン映画だからって奥崎さんのように危険思想を持っているわけでもなく、
『ゴーマニズム宣言』の『カバ焼きの日』―雅子妃についてのアレコレをギャグ漫画にした―を熟読した自分は、どちらかというと皇室には「いろいろ気の毒だな~」という感情を抱いていて、
茶化すつもりも覚悟もなく、

単に美少女好きとして、佳子ちゃんは少なくとも柏木由紀あたりよりかは可愛いんじゃないか、どんな男と一緒になるんだべか、、、と気になっているというだけなんだって。

・・・と考えているキッタネー下層男子は自分以外にも沢山居て、画像検索すると佳子ちゃん美麗ショットは山ほど出てくる。

それを特製「kako」フォルダに、せっせと保存する自分。

美少女画像集めはパソコンを持って以降の自分の趣味としているが、特製フォルダを作っているのはごくわずか。
かしゆか、まゆゆ、つぼみ、
まいまい

・・・と、なぜか平仮名がつづくが、そして佳子ちゃんのフォルダがあると。


皇室とメディア、その急先鋒といえば『週刊文春』だろう。
最新号では「秋篠宮佳子さま、美人すぎる皇族の奔放な学園生活」なんていう記事を載せている。

で、その煽り広告にまんまとのせられ、二部も購入した馬鹿は自分である。

思うのは、週刊誌は「そこそこ自由に」皇室を取り上げられるのに、「日本」映画では、まーず見ないなと。

外国映画『クィーン』(2006)のように真正面から描くのは無理だとしても、
女王陛下がちょっとだけ登場する映画は沢山あるわけだし、
そんな風に、もう少し我々にちかい存在として描くことで、奇妙な距離感? というものが縮まっていく気がするんだけれど。

いや分かるよ、戦争というものが邪魔をしているということは。
だから『明治天皇と日露大戦争』(57)という戦争映画は制作することが出来ても、昭和天皇と「あの戦争」については描けない、
それをすっ飛ばして平成天皇も描くことは出来ない、、、のだろうし。

分かるけど。
分かるんだけれど、さ。

「日本」映画と強調したように、外国映画であれば、ひとつだけ昭和天皇を真正面から描いた作品がある。

ロシアのアレクサンドル・ソクーロフによる、『太陽』(2005)。
イッセー尾形が昭和天皇を演じているが、すっげ面白かった。

外国人だから描けたということか、
そういうのもあるかもしれないけれど、

なんかちょっと、悔しくないか。
そういうことを描けるほど日本は成熟していない―と捉えられることがさ。

それと佳子ちゃんがどうつながるのかって話だが、この際、つながらなくてもいい。

だからいいたいのは、
『皇室アルバム』じゃ満足出来ないひとっていうのも多いはずでね、

映画っていうのは基本的には「なんでもあり」なはずである、
少しでも皇室と我々の距離が縮まるような冒険をしてもいいのではないか、
もう21世紀なのだから、少しくらいの茶目っ気は許される、宮内庁だって多少のことではアアダコウダいってこないだろうと。

検閲のある国でもあるまいし。





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シネマしりとり「薀蓄篇」(36)

2013-03-30 00:15:00 | コラム
とおやまきょお「こ」→「こ」ーく(coke)

・・・といっても、コカコーラではなく。

かといって、隠語・俗語の「cock」(=おちんちん)でもなく。

わざと話を停滞させて・・・
おちんちんといえば「cock」のほかに、「dick」も有名。

オドロキだったのが、ディック・ミネのディックは、そのディックという意味だったこと。
大きかったらしいのね、それで付けたんだとか・・・って、発想はたけし軍団じゃないかっ。


話を進めよう。

隠語は隠語でも、「コカイン」の「coke」。
コカインは「cocaine」だが、隠語だと「coca」ではなく「c」の代わりに「k」になるんだね、あぁややこしい。


中学生が脱法ドラッグに手を出している―なんていう調査結果が出たばかりだから、こういうのをテーマにするのは「よろしくない」気もするけれど、
自分自身が「よろしくない」キャラクターなので、この際、ラリッた中学生は放っておくことにする。

死ぬ直前でいいんだよ、ドラッグやるのは! などと思ったりもするが、
違法ドラッグではないものの、酒と煙草でヘラヘラしているヤツがいうのもおかしいのか。

酒井法子がいったら、抜群の説得力なのだが。



さて。
映画を観ていると、いろんな隠語・俗語や略称を知ることが出来る。

FBI捜査官は「FBIだ」と自称するけれど、対する人間の半数以上が「フェッズ」と呼んでいるとか。
これはFの部分、連邦(federal)を意味することばから生まれた俗語。

映画だけで判断すると、ちょっと馬鹿にしたような感じで使用されることが多い。

「フェッズのくせに」とか、「フェッズが邪魔をする」とか、
憧れの職業のはずなのに、みなが煙たがっている。

逆に尊敬の念を抱いた場合は、本人を「エージェント○○」と呼び、けっしてフェッズとはいわない。
だからやっぱり、ちょっとした悪口になっているのだと思う。


「コーク」を覚えたのは・・・と書くと誤解を受けるかな、
「コーク」ということばを覚えたのは、『氷の微笑』(92…トップ画像)だった。

シャロン・ストーンの「脚くみかえ」ばかりが話題になったが、
「観返せば観返すほどに」同性愛者蔑視と誤解を受けかねない描写や展開の多い問題作であり、さすがポール・ヴァーホーベンだなぁと思わせてくれる。
そういう思想はないだろうけれど、わざと挑発しているような気もしてくるし。

この映画で「コーク」ということばは、ほんとうにコカコーラのように使用されている。

「コーク、好きでしょ。あなたも」という具合に。

まるで「朝マックしよう」みたいだが、
実際にそういう過去(コカイン中毒)のあるマイケル・ダグラスは、シャロン・ストーンのツッコミに対し、うまく返せない。

「楽に落ちるわね、この男は」と、彼女は思ったことだろう。


それにしてもマイケル・ダグラスとサム・ニールは、「おんなの受難」キャラが似合うひとである。

ただサム・ニールには同情出来るところがあるのだが、
マイケルちゃんは、なんというか、自業自得に過ぎ、感情が動かされることはないんだよね。

それが父親カークとのちがいで、そういう意味で面白い俳優さんだとは思う。






次回のしりとりは・・・
こー「く」→「く」るいざきさんだーろーど。

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シネマしりとり「薀蓄篇」(35)

2013-03-29 00:15:00 | コラム
ないとおんざぷらねっ「と」→「と」おやまきょおこ(遠山景織子)

好きな女子のタイプ(の、外見)は?

という問いに対し、18歳くらいのころから、

(1)病弱な感じ。ただ、あくまでも「感じ」というだけで、実際に病弱というわけではない。

(2)色白

(3)黒髪ロング

(4)脚美人

と答えていた自分、現在でいうと、「かしゆか」や「つぼみ」「まゆゆ」エトセトラ・・・のことなんだけれど、

一時期は「あぁ、遠山景織子とか?」と返されることが多かった。

「いや、まぁ嫌いではないけれど、イメージとしては裕木奈江ね。それと、中嶋朋子とか」
「なるほどー。そういえばお前、そういう感じの子ばかり好きになるよね」
「そう、だから分かり易いでしょ。なんとなくロリータに見えて、なんとなく虚弱体質にも見えるっていう。だけど、ほんとうは性的にも成熟していて、身体だって弱くない女子」
「・・・って、なかなか居ないんじゃない?」

そう、裕木奈江が大好きで、彼女は散々叩かれたあと「神隠しに遭ったように消え」(=松尾スズキ)、皆が忘れたころにデヴィッド・リンチの映画に出たりして驚いたものだ・・・って、いやいや、きょうの主役は遠山景織子のほうだから。

繰り返すが、嫌いなタイプではない。
ないけれど、エラソーにいえば、なにか足りないなぁ、、、と思ったり。
いや女優としての才能とかではなく、あくまでも好みの女子という視点での話。

女優としての才能は、あるんだけれど、起用する監督が引き出しきれていないのではないかと、これまたエラソーに思う。


現在37歳、167cmの長身・・・ってそうか、このあたりが活かされていない気がする。

CM『南アルプスの天然水』から頭角を現し、
93年の『高校教師』で映画女優デビューを果たす。

観た直後に忘れてしまうような内容だったが、彼女の透き通るような肌は確かに魅力的だった。

ただ、そんな彼女の魅力をきちんと捉えた映画は、SABU監督による『ポストマン・ブルース』(97…文末動画参照)くらいで、
最近も『毎日かあさん』(2011)などに顔を出しているものの、ビッグインパクトというものを残せていない。

惜しいなぁ!

じつに、もったいないなぁ!!

『ポストマン・ブルース』の役は「イメージどおりの美人薄命」だったが、
そういうものに縛られず、大胆に攻めたほうが格好いい女優になれるような気がする。

それこそ、究極の色情魔とか。

なんだ究極って? という話だが、『ゆりかごを揺らす手』(92)のレベッカ・デモーネイみたいな悪女なんか似合うと思うんだけれど、本人はどう思っているのかな。


そうそう、ウッチャンナンチャンの番組でコントなどに挑戦していた時期もあって、
確信を持っていえるのは、ああいうのはぜんぜん似合わない、、、ということか。

恥ずかしがっていたからね。
まだキャピキャピ感があったからそうなのか、いまやったら開き直ってくれて面白いのかもしれない・・・とも思ったり。


※堤真一が、がんばっている





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ツキと羞恥心

2013-03-28 00:15:00 | コラム
8ヶ月ほど前に交通事故で「大」怪我を負った友人が「ほぼ完治した」というので、祝いの会を開いた。

まだ手足の痺れが残るとはいうが、よく復活したものである。
事故発生の翌々日、病院に駆けつけたが、面会することは出来なかった。
親御さんは憔悴し切っていて、もう歩けないんじゃないか・・・と泣いていたくらいだもの。

頭もぱっくり、割れちゃったそうである。

そんな男が8ヵ月後、煙草を吸って酒を呑み、ガハハと笑えるようになるのだから、ひとの身体って、そして現代医学って素晴らしい。

とはいっても酒も8ヶ月ぶりだそうで、そこそこ呑めるヤツだったのに、1杯目のビールで完全に酔いどれ、自分にからんできやがった。

よかろうよかろう、それもよかろう。
いちどは死んだ命? だ、いくらでもからめばよい。

「―なぁまっき~、初めて『スピード』のジェフ・ダニエルズの気持ちが分かったよ」
「どういう意味?」
「最初のエレベーター事故で、生き残った彼がいうでしょ、“ツキだ”って」

…………………………………………

※映画『スピード』(94)の、そのシーンを我流翻訳で@まっき~

「俺たちが生き残ったのは、ツキがあったからだ」
「ツキ?」
「そうだ、ツキがなかったら、俺たちはあの世行き」
「・・・」
「そういうもんだろ、ボス?」

…………………………………………

「・・・ツキがあったから復活出来たと?」
「そう思うよ、マジで」
「なるほどね、あんまり簡単にそう思うとかいうのもちがうけれど、なんとなく分かるよ」
「だってさ、(小声で)きのう、風俗行ってきたんだけど、」
「(笑う)いいじゃない」
「まーーーず、素晴らしかったよ。もう一生出来ないと思ったからね」
「うん」
「昇天したとき、あぁ、俺はラッキーだったんだなって」

「いつ死んでもいいように、身辺整理はしておいたほうがいいよ」
「よくいわれるよね、そういうこと」
「とくにまっき~なんか、私生活がアレだろ?」
「(笑う)まぁ、アレだわな」
「べつに孤独死は老人だけに起こるわけじゃないし」
「うん」
「お前は模範的なチャリダーかもしれんけど、事故に巻き込まれる場合だってある」
「そりゃそうだ」
「第一発見者がなんていうかね、AVとエロ本に囲まれたお前の部屋を見て」
「俺はいいんだよ、そういう羞恥心はどこかに置いてきちゃったし」
「そうなん?」
「うん、まぁ身内はちょっと恥ずかしい思いをするかもしれんけど」

「ほかにもさ、たとえばお前の部屋には大量の原稿があるだろ。ほとんど公開されているんだろうけれど、なかには非公開のもない?」
「・・・あるっちゃあ、あるよ」
「なぜに非公開?」
「まぁ草稿であるとか、単に失敗であったとか」
「そういうの、読まれてもいいの?」
「・・・う~~ん」

「よくラブレター書いてたろ?」
「まあね」
「そういう下書きとか、ないの?」
「・・・あ、結局は渡せなかったやつが、ひとつ残ってる」
「なぜ捨てない?」
「・・・どうしてなんだろうね、なんとなく残してる」
「ほら、そういうの、すげー恥ずかしいでしょ」
「確かにそれは恥ずかしい」
「(笑う)どんなこと書いてあるの?」
「(苦笑)あなた見てるだけで、気分が高揚するとか」
「はずかしー!」
「(笑う)」
「それくらい、捨てておきなよ」
「そうだね」
「ところで、なんで渡せなかったの?」
「・・・まぁ、ヘタレだったんだろうよ、自分が」
「ふーん、恥も外聞もないというヤツが、珍しい」

「お前のサイトにさ、小学生のころに書いた自分宛の葉書が、2000年に届くというのがあったろ?」
「あぁ、あった」
「あれなんか俺、公開する意味が分かんない」
「(笑う)」

これのことね。


まぁ確かに恥ずかしいが、誰かが笑ってくれれば、それでいい。


Aのヤツ、ビール1杯で散々自分のことを冷やかし、二次会に突入する前に完全に伸びてやんの。

彼の自宅から近いところで呑んだので、仕方なくおぶってあげた。

このトシになって、73kgのチューネンをおんぶするとは思わなかったよ。柔道の試合でもないのに。


しかしまぁ、彼のことばに嘘や誇張はなかったはずで。

自宅に帰還し、DVDで『スピード』を流しながら、自分宛の葉書を見て苦笑するのだった・・・。

つまりあれだ、ちょっと強引だが、やっぱり人生は素晴らしいって話だ。

羞恥心をどこかに置いてきたとしても。
そう思って呑み直したビールは、いつもよりちょっとだけ苦かった。





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初体験 リッジモント・ハイ(38)

2013-03-27 00:15:00 | コラム
「俺を買わぬか」

といったのは『用心棒』(61…トップ画像)の桑畑三十郎だけれど、よほどの自信がなければ、そんなことはいえない。

適度なハッタリは必要、しかし「俺を雇え」というのは、ハッタリを超えてゴーマンであるし。

これは「面白くもないのに笑うことなんか出来ない」とオーディションで答えた―という逸話が残る三船敏郎だからこそ許される台詞であって、フツーのひとが発したら即不採用になるのだろう。

こういうひとはたぶん、恋愛などにおいても自信満々な言動が出来るのだと思う。

死ぬまでにいちどくらいは、いってみたいなぁ!
ぶっ飛ばされるだろうけれど。


出来ないものを「出来る」といって採用されたことはある。

適度なハッタリだったかどうかは分からないが、
エクセルなんて起動すらしたことのなかった数年前、「使える?」と聞かれ「大丈夫です」と返し、採用の電話をもらった直後、書店に走って『エクセル入門書』なんか買ってきたり。

それでなんとか切り抜けられたからよかったが、入ってから「使えねぇ野郎だな、コイツは!!」となる可能性だってあり、ハッタリも諸刃の剣? である。


さて。
某牛丼店で深夜帯のチーフを担当していた自分は、店長が忙しいというのでアルバイトの面接を担当することになった。

ひとを見る目があるのかどうかは分からないけれど、店長曰く「最年長だから、お前に決めた」。

ありがたいことだが、受けるほうはともかく、選ぶほうの自信はないなぁ、プレッシャーだなぁ! と。

面接を担当していたのは、約半年間。
そのあいだに、30人くらいは面接したと記憶する。

最初は失敗ばかり・・・というか、店長は選考基準などのアドバイスさえしてくれず、自分の直感を信じるほかなかった。
と、店長の所為にするのはちがうか、要は可愛い子がくれば即採用! みたいにサイテーな選考を下してしまったため、
シフトに「とことん」穴を空ける子や、
「あたし、こんなこと出来ませーーん」みたいなワガママギャルをふたりも採用してしまったり、
タメ口で接客する子なんかも居たりして、もうサイアクだった。

牛丼屋はキャバクラじゃないことを学び・・・って、それは当たり前のことだが、
本人の「やる気サイン」というのを見逃さないようにして、きっちり面接するようになったのは2ヵ月後のことだった。

遅いよ、馬鹿。


そのなかで面白い子だな、と思ったケースをふたつほど。

ひとりは、志望動機の問いに対し「あまりにも暇なので、昼寝するよりは稼ぎたいと思った」と答えた、生まれてから「いちども」働いたことのない金持ちの長男くん。

ここまでくると、怒りよりも笑いがこみあげてくる。

採用しなかったけれどね!

もうひとりは、やはり「これが初めてのアルバイト」という男子だったが、
過保護な母親が面接にまで同伴しようとしてきた。

「心配でしょうけれど、外でお待ちください」
「でも、この子、きちんと受け答え出来ないかもしれませんので」

ほんとうに居るんだね、こういう子が。こういう親が。

「いや、でも、もし採用となった場合は、ひとりで接客してもらうことになりますから、その試験という意味もありまして」
「そうですか、・・・じゃあ、外で待ってますので。なにかあったら、すぐに声かけてください」

面接で、なにがあるっていうんだよ。

採用したらしたで面倒そうなので、話だけ聞いて不採用に。


面接終了後―駐車場で待っていた母親が自分に突進! してきて、菓子折りを強引に持たせる。

「どうか採用してください!」
「いや、お母さん、このあとも面接が控えていますので、連絡は明日にでも」
「ほんとうは、もう決めているんでしょ? どっち? 採用? 不採用?」

こりゃたまらんと、ルールを無視してその場で不採用と告げた。

すると菓子折りを奪い返し! 息子の手を引っ張り、無言のまま帰っていった。


最初のころの自分の面接もひどいものだが、受けにくるほうも少しは考えろよって話である。


おわり。


※トラビスの面接シーン




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